ジ・アックス・マーダラー(斧の殺し屋)永遠にーシウバ、スタンをKO!:UFC Japan 2013 / UFC on FUEL TV 8 メインカード結果

UFC Japan 2013 / UFC on FUEL TV 8 メインカードの結果を見てみよう…
この日、PRIDEの元王者ヴァンダレイ・シウバは、まるで伝説の英雄の如くさいたまスーパーアリーナに帰還を遂げた。2006年以来の日本での試合で、ジ・アックス・マーダラー(斧の殺し屋)はブライアン・スタン と大死闘を展開した上、2ラウンドKO勝ちしたのだ。

試合後シウバは日本のファンの前で「君たちのために戦うことができて最高だ」とアピールした。彼の日本での戦績はこれで23勝4敗1分1ノーコンテストとなった。

「ずっとヴァンダレイの大ファンだったんだ。彼を見て自分もこのスポーツをやろうと思ったんだよ。彼の対戦相手の一人として名を連ねることができて、とても光栄だ」と礼儀正しきスタンは言った。「この敗戦に心は傷ついているけど、僕は彼と戦えたことを誇りに思うよ。」

試合に火が付くのに要した時間は僅か30秒ほどだった。先制したのはシウバの方。激しいパンチを打ち合いの中、米国海兵隊出身のスタンをマットに膝を付かせ、その鼻をカットしてみせた。しかし続く打ち合いで優位に立ったのはスタン。逆にシウバをパンチでマットに這わせたのだ。やがて一瞬離れた両者だが、観客がほんの一息ついたと思いきや、再び凄まじい打ち合いを展開! 途中スタンによる偶然の急所蹴りがあったが、両者の勢いは止まらない。決着を付けようと渾身の力を込めてパンチを繰り出す二人。終盤の打ち合いでスタンは一度、シウバは二度のフラッシュダウンを喫した。両者はやがてグラウンドにもつれ込み、そのままラウンドが終了。

2ラウンド開始時、熱狂する観衆に笑って手を振ったスタンは、ブラジルの英雄シウバを追いまわす。シウバは狙いを定めてパンチを放つがヒットしない。やがてローを再び急所に当ててしまい警告を受けたスタンだが、決して諦めずにシウバの前足を狙ってゆく。辛抱強く戦ったシウバは、残り一分足らずとなったところで右—左のコンビネーションを強烈にヒット! スタンはマットに崩れ落ちる。さらにシウバが4発追い打ちをかけると、4分08秒でレフェリーが試合を止めた。これはシウバの華々しい成績の中でも、もっとも満足感の高い勝利となったことだろう。

この勝利で、36才のシウバは35勝12敗1分1ノーコンテストに。スタンは12勝6敗となった。この試合はライトヘビー級戦として行われたが、スタンは将来ミドル級に戻ることが予想されている。


ハント vs. ストルーブ

マーク・ハントの復活快進撃はこの日も止まらなかった。この人のセミファイナル、ヘビー級戦において、ニュージーランド出身、オースラリア在住のハントは、ステファン・ストルーブ 相手に非常に見応えのある殴り合いを展開した末に、3RKO勝ちを飾った。

これで38才のハントは4連勝。同時にストルーブの連勝を4で止めてみせた。

試合開始後、ハントはローキックを効果的に当て、さらにボディも織り交ぜてゆく。対するストルーブは2分経過時にガードに引き込むと、すぐさまスイープを決めてマウントを奪取! パウンドを打ち下ろしたストルーブは、ハントがうつ伏せになったところで腕十字狙いに。しかし腕を引き抜いたハントが、逆に上のポジションを奪取。強烈な右を打ち下ろしてゆく。再び下から仕掛けるストルーブだが、その動きをうまく利用したハントはサイドを奪い、上のままラウンドを終えた。

2ラウンド。ハントは左フックをヒット。しかし「摩天楼」ことストルーブはこれを持ちこたえ、逆に強いジャブで反撃。ハントはそれでも前進し、さらに強烈なパンチを当ててゆきストルーブを追い込んでゆく。さらにラウンド途中にハントは豪快にストルーブを投げてテイクダウン! 観客を驚かせた。しかしグラウンドは望むところのストルーブは、すかさずガードを閉じて下から仕掛ける。そこでまたしてもうまくサイドを奪ったハントだが、ストルーブは立ち上がって逆にハントをテイクダウンし、そのままマウントへ! ストルーブはそこからパウンドを放ってさらに腕十字に行くものの、腕を掴み損ねて失敗。再びハントが上を取ったところでラウンドが終了した。

3ラウンド開始早々、右フックでストルーブをぐらつかせたハント。1分後に再び右フックを当てて、さらに左フックでストルーブをノックダウン! レフェリーがストップの合図をしないうちに、負わずに歩き去るハント。ストルーブが戦闘不能なのを確認したレフェリーは試合をストップ。1分44秒の出来事だった。

この勝利でハントは9勝7敗、ストルーブは29勝6敗となった。

ハントの試合後インタビューはこちら

サンチェス vs. 五味

それは決して容易ではなかった。そしてさいたまスーパーアリーナのファンから好評を得ることもなかった。それでもこの日、ディエゴ・サンチェス はライト級復帰戦を見事勝利で飾ってのけた。サンチェスは2-1で五味隆典に辛勝したのだ。スコアは29-28、29-28、28-29。その結果サンチェスは戦績を26勝5敗とし、五味は34勝9敗1ノーコンテストになった。

減量に苦しみ、前日計量で158ポンド、2ポンドオーバーだったサンチェス。それ故にスタミナを温存したのか、序盤戦ではいつものハイテンションを温存し、その結果五味が打撃のリズムを掴むのを許してしまう。サンチェスは、火の玉ボーイこと五味からテイクダウンを奪ってみせるものの、五味は見事に立ち上がる。五味の打撃でサンチェスは額から出血。残り時間が少ないところで、サンチェスは再びテイクダウンを奪うと膝十字に。それを逃げた五味は再び立ち上がって強烈なボディ! 地元の英雄がラウンド最後に効果的な攻撃を繰り出した。

2ラウンドに入っても左ジャブと右のボディを繰り出して行く五味は、さらに左フックも織り交ぜて攻撃。サンチェスも蹴りで反撃しようとするが、五味の勢いは止まらない。しかしラウンドが進むに連れてサンチェスの攻撃も精度を増し、ラウンド終了時には五味に肉迫していった。

最終ラウンドが始まるとともに、五味に突進してゆくサンチェス。しかしそこからサンチェスは、五味に先に手を出させてのカウンター狙いへ。そして序盤はそのカウンターが効を奏し、五味は近づいてワンツーを当てられない。それでも距離を詰めてゆく五味は、サンチェスのテイクダウン狙いを防いでは前進してゆく。大観衆を味方につけた五味はとうとう有効な打撃を当てるも、終了寸前には「ザ・ドリーム」ことサンチェスが逆にラッシュをかけてみせた。

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岡見 vs. ロンバード

12月のアラン・ベルチャー戦に次いで、このヘクター・ロンバード 戦にも勝利したことで、岡見勇信 はミドル級タイトル獲りに再び名乗りを上げてみせた。今回岡見は、キューバから来たロンバードから2-1の判定勝ちを収めたのだ。岡見にとってこれは2006年以来の地元での勝利となる。スコアは29-28、29-28、28-29。岡見はこれで三連勝を記録した。

32勝4敗1分1ノーコンテストという戦績を持つロンバードは、試合開始とともに岡見に迫っては、必殺の拳を振り回してゆく。30勝7敗の岡見は良く見て打ち返し、1分経過しないところでシングルレッグでテイクダウンを奪う。しかしすぐに立ち上がったロンバードは、岡見の打撃を恐れる様子も見せずに再び攻撃を仕掛けてゆく。しかし岡見は堅固なディフェンスを見せ、また要所でテイクダウンを決めてロンバードに有効な攻撃を許さなかった。

2ラウンド、岡見のジャブが冴える。ラウンド前半はこれでロンバードを封じ込めた岡見は、後半にはテイクダウンを決めてさらにリード。最後の1分で岡見はマウントを奪い、このラウンドを取ってみせた。

3ラウンド。岡見を仕留めなければ勝てないと悟ったロンバードは拳をふりまわす。そしてその左が岡見の側頭部にヒット!  それを耐えたように見えた岡見だが、次の瞬間にマットに背中をつけてしまう。チャンスと見て攻撃を仕掛けるロンバードに岡見は必死でしがみつき、さらに立ち上がろうと試みる。しかしロンバードはそれを許さない。残り90秒の時点で二人は起き上がるが、やがて再びグラウンドに。またしても上になったロンバードだが、岡見を仕留められるほどの力が残っていない。ラウンド終了まで逃げ切った岡見が勝利をものにした。

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ヤヒーラ vs. 廣田

ブラジルのサブミッションアーティスト、ハニ・ヤヒーラ がフェザー級に新規参戦してきた廣田瑞人の猛対から逃げ切って、3-0の判定勝ちし、UFC における戦績を3勝1敗に、そして通算18勝7敗とした。スコアは全て29-28だった。

1ラウンド、ヤヒーラのシングルレッグが冴え渡り、早々に14勝6敗1分の廣田をテイクダウン。廣田もピンチを脱して上の体勢を取りに行く。しかしヤヒーラは有利な体勢を許さず、そこからサブミッション狙いで廣田を削ってゆく。結局一本は取れなかったヤヒーラだが、このラウンドを明らかに優勢に進めてみせた。

2ラウンド早々、再び試合をグラウンドに持ち込んだヤヒーラは、積極的に、そして常に廣田の一歩先を行く攻撃を仕掛け、素早く肩固めの体勢に。あわや決まったかという状況が続いたが、廣田が粘ってヤヒーラは技を緩める。しかしヤヒーラは優位な体勢を維持し続け、このラウンドも取ってみせた。

3ラウンドに入って、ついに廣田が形勢逆転に成功。スクランブルの体勢から、何とサブミッションアーティストのヤヒーラに三角締めから腕十字を仕掛けてゆく。それを逃れたヤヒーラは、両者ケージ際でもつれる中で主導権を取り返しにかかる。しかしここで譲らない廣田は、逆に惜しくも空振りに終わった飛び膝を繰り出し、疲れたヤヒーラにグラウンドでの打撃を当てて攻勢に出る。しかしこの反撃は、UFCデビューの廣田にとって遅きに失するものだった。

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キム vs. バハドゥルザダ

ウェルター級の有力選手、キム・ドンヒョンが、この日も十八番の圧倒的な寝技の力を発揮し、バハドゥルザダ シアー・バハドゥルザダを3R完封し3-0の判定勝利を挙げた。スコアは三者とも30-27だった。

試合開始後、意外にもスタンド戦で積極的に手を出して行ったキム。しかしバハドゥルザダはそれをかわしてカウンターを狙う。やがてキムはお得意のテイクダウンから試合をグラウンドに持ち込み、さらにマウントを奪取。そこからパウンド打ち下ろすキムに対して、バハドゥルザダは必死でブレークを狙ってしがみつく。ラウンド終了間際に、バハドゥルザダはキムを背中におぶったまま立ち上がることに成功した。

2ラウンド、攻める必要を察したバハドゥルザダはキムにパンチを振り回してゆくが、韓国釜山出身のキムにテイクダウンを奪われ、またパウンドを受けることになってしまう。残り2分の時点でマウントを奪ったキムは、そこからパウンドを落とし続けて優勢なままラウンドを終えた。

最終ラウンドも、すぐにテイクダウンを奪いマウントに移行してみせたキム。今回はここから肩固め狙いに。極まりこそしなかったものの、ここで「スタンガン」ことキムはさらに優勢を決定づけた。さらに、キムは観衆に向かってパフォーマンスし、バハドゥルザダの下からのパンチをあえて受けてみせもした。キムがマウントからさらに多くの打撃を打ち込んで、試合は終了した。

これでキムは17勝2敗1分、1ノーコンテストに。バハドゥルザダはこれで7連勝がストップ。通算戦績は21勝5敗1分となった。

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