熟考、UFC on FX 2

マイケル・ディサントが金曜のUFC on FX2を振り返る…。
連勝を伸ばすことができるのか?

金曜の夜に行なわれたメインイベントで残り時間48秒でチアゴ・アウベスを撃破し、マルティン・カンプマンはそのキャリア最大の意義のある勝利を挙げた。この価値ある勝利で彼を強豪ひしめくウェルター級のトップグループに飛び込んだ。そしてこの質の高い大逆転劇により彼はそのグループの真ん中と言うよりもおそらく上位陣に位置するのではないかとファン達の中で囁かれるようになるだろう。

カンプマンはそのUFCキャリアの中で3度目のウェルター級での連勝を挙げたことになる。しかし彼はジェイク・シールズとポール・デイリーにそれぞれ連勝を阻まれ、いまだに3連勝を飾ったことはない。私の頭に浮かぶ疑問は、はたしてカンプマンは3連勝を飾り、そのキャリアを次のレベルに引き上げることができるのだろうか、と言うことだ。もしそうなれば、彼はいよいよタイトル挑戦を見据えることになるだろう。

アウベスには苦難の道のりが続く

2009年が始まったとき、アウベスは世界で第2位のコンテンダーというのが共通の認識だった。彼は7連勝中でジョシュ・コスチェックマット・ヒューズも一方的に撃破し連勝を重ねていた。だが彼がジョルジ・サンピエールと言う男と対戦したとき、すべては変わってしまった。

アウベスはGSPに圧倒され、そこからこのブラジル人に苦難の道のりが始まった。カンプマン戦での敗北は彼の最近の6試合のうちの4つ目の敗北となった。これは“ピットブル”に初めてのタイトル挑戦をもたらした7連勝とは全く対照的な状態だ。

アウベスが何を変える必要があるのか、その戦い方か、その試合への準備方法か、金網の中でのアプローチか、減量の量なのか、そしてもしかしたらそれは精神的な状況なのか。それを知る為にロケット工学科学者などは必要ない。私は実際のところ、前述のリストの最後のアイテムこそが彼にとって大きな問題だと考えている。連勝を重ねていた頃のアウベスは自身を無敵だと信じていた。しかしGSP戦後の彼を見ていると、かつてと同じ無言の自信を彼が有していると言う印象は受けない。

ベナビデスは狙われる立場に

多くの人々がフライ級の世界トップはイアン・マッコールであると考え、彼がUFC125ポンド級の初代王者になる公算が高いと考えていた。しかし土曜日の夜にジョセフ・ベナビデスはたった一発の右のカウンターで日本の修斗123ポンド級王者、漆谷康宏を粉砕してすべてを変えて見せた。

チーム・アルファ・メイルの傑物、ベナビデスは土曜の夜までに17戦のプロ戦績でわずか2敗、125ポンドではなく135ポンドのタイトルコンテンダーと長い間みなされてきた。そしてこの2敗も正規バンタム級王者のドミニク・クルーズに喫したものだった。バンタム級の他の誰もがベナビデスを攻略できなかったことを考えると、私はフライ級の4人トーナメントでイアン・マッコールとデメトリオス・ジョンソンに続く3番目と言う彼の肩書きを見たとき、若干の驚きを覚えた。漆谷戦に勝利したことにより、マッコールとジョンソンの引き分けを考慮すると、ベナビデスはきたるチャンピオンシップに向けて最も公算が大きな位置に浮上したと私は考えている。

ジョンソン-マッコール戦でのスコアの計算ミスでトーナメントが台無しに

新たに新設された125ポンド級の王者を決定しなくてはならないことがUFCプレジデントのデイナ・ホワイトが金曜の夜に始まった4人トーナメントを行なった理由だ。だが不幸にもジョンソンとマッコール戦にやり残しが生まれてしまったために、世界はその結末を予定よりも長い間待たなくてはならなくなってしまった。

試合後にオクタゴンでジョンソンが勝者としてアナウンスされたことを私はもちろん知っている。その結果は当然のように観客から大きなざわめきを引き出した。ジョンソンの名前を勝者として耳にした私ははっきりとショックを受けた。私は29-27でマッコールを勝者と見ていた。彼は3ラウンドを完全に支配していたので、私の判定では10-8であり、他のラウンドは1ラウンドずつそれぞれのファイターに付けていた。しかし第1ラウンドはきわめて接戦で、どちらの選手にポイントが付けられていたとしても私にはおかしいとは思えない。1ラウンドをどのようにつけたとしても、私は依然としてマッコールが勝者であるべきだと考えている。

それでも私は皆さんが予想するであろうジャッジングの質に関して酷評を展開することは控えたい。なぜなら今回はこれは単に彼らだけの失態ではないからだ。その代わり、ニュー・サウス・ウェールズ州のエグゼクティブ・ディレクター・オブ・コンバット・スポーツのクレイグ・ウォーラーにもその責を問いたい。単に彼がジャッジのスコアカードを正しく集計しなかったのだ。ジョンソンは勝利していなかった。試合はマジョーリティ・ドローだったのだ。

彼の名誉の為に記すが、ウォーラーは自らその誤りを認めた。確かに我々は人間は誰でも間違いを犯す。次の機会では計算機を用意することになるかもしれない。または将来のこの種の状況を避けるために計算を第三者がチェックする手続きを設定すると言うのも良いだろう。

誰かがスコアをチェックしていれば、ファイター達は第4ラウンドを戦っていた。他のほとんどのUFCでの試合と異なり、トーナメント戦は最終ラウンドにどれだけの攻防が展開されたかに関わらずジャッジが勝者を決定しなくてはならない第4ラウンドを設置することにより試合が引き分けに終わることを回避するはずだった。しかしその誤りは結果がアナウンスされる後まで認識されることはなく、そのためその状況を修正するには遅すぎる結果となった。

その再戦のタイミングと勝者の状態如何で、ジョンソンではなくベナビデスはこの状況により大きな貧乏くじを引くことになる。ジョンソンは彼が苦戦を強いられた相手と再び戦わなくてはならない。しかしベナビデスは彼の望む以上に長い期間、サイドラインに座ってジョンソンとマッコールが土曜の夜に終わらせていたはずの事を終わらせるのを待ち続けることを強いられるからだ。

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