ビッグ・カントリー、KOで復活!

UFC ファイトナイト:ノゲイラvsネルソン、メインカードの結果は以下の通り。
ヘビー級戦線において、おそらくもっとも威力のある右拳の持ち主である ロイ・ネルソンが、またしてもそのパワーを見せつけた。金曜日、アブダビのDUアリーナで行われたUFCファイトナイトのメインイベントにおいて、ネルソンはブラジルのレジェンド、ミノタウロことアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラを1RKOに仕留めたのだ。

勝者のネルソンは、「ノゲイラはレジェンドだ」と、PRIDEとUFCの両団体で唯一ヘビー級王座を保持した男ノゲイラについて語った。「彼がいなければ、今、僕らがこうしてMMAで戦っていることはないんだよ。」

このようにノゲイラを称えてみせた「ビッグ・カントリー」こと37才のネルソンだが、この夜の主役の座は完全に彼のものだった。このKO勝利で、ネルソンは連敗を2で止めてみせたネルソンは今、さらに上を見据えている。「ベルトに挑戦したいんだ。ここからまた王座を目指すよ。」

試合開始後、距離を詰めていったのはノゲイラ。しかしそこにネルソンが右アッパーと右のスイングを豪快にヒット、ノゲイラはダウン! すぐに立ち上がったノゲイラだが、しばらくは防戦を余儀なくされた。やがてダメージを回復させたノゲイラは再び距離を詰めていった。しかし残り2分の時点でまたしてもネルソンの右がヒット! 倒れてすぐ立ち上がったノゲイラだが、足下はふらついている。そこに詰めていったネルソンはまたしても必殺の右! 昏倒したノゲイラを見て、ネルソンは追撃をすることもなく右手を掲げたのだった。1ラウンド3分37秒の出来事だった。 

この勝利でネルソンは21勝9敗に、ノゲイラは34勝9敗1分1ノーコンテストとなった。

ネルソンの試合後インタビューはこちら。


グイダ vs. 川尻

8月にチャド・メンデスに敗れたクレイ・グイダが、待望の勝利をあげた。この日グイダは、素晴らしい動きを見せて日本の 川尻達也相手に3−0の判定で完勝したのだ。採点は3者とも30−27だった。

1ラウンド早々、「ザ・カーペンター」ことグイダはあわや秒殺勝利か、という場面を作ってみせた。右のスイングを豪快にヒットさせると、川尻はもんどりうってマットに倒れ込んだのだ。さらに背後から襲いかかるグイダだが、茨城出身の川尻はダメージを振り払って立ち上がる。バックについたグイダに対して、キムラロックのグリップを作った川尻は、そのまま回転しながらキムラを仕掛け、さらに腕十字に移行! あわや腕が伸びかけたかという場面を作ったが、グイダは川尻を持ち上げて頭からマットにスラム! そのまま腕を抜いて難を逃れてみせた。それでも再びキムラのグリップを作った川尻。背後に付いているグイダは再び川尻を抱え上げて豪快にスラム。しかし川尻はグリップを離さない。再びキムラ狙いでグイダを脅かした川尻は、そのまま両足タックルに移行!今度はグイダを持ち上げてスラムのお返し! 下になったグイダが逆にキムラロックを仕掛けたところでラウンドが終了した。

両者によるきわめてハイレベルな攻防は2ラウンドになっても止まらない。テイクダウンを仕掛けるグイダに対して、キムラロックで対抗する川尻。グイダは二度ほどテイクダウンを決めてみせたが、川尻にはすぐに立ち上がってみせる。川尻はキムラでグイダの体を舞わせたものの、グイダはすぐにスクランブルから上を奪う。執拗にテイクダウンを狙うグイダに対して、がぶった川尻はパイルドライバーの状態で持ち上げて頭からグイダを落とす! しかしそれでも上を取るのはグイダ。結局グイダは大きなダメージを与えることはできなかったが、常に川尻にディフェンスを余儀なくさせたのだった。

3ラウンド、後のない川尻はスピンングバックフィストをみせ、さらにテイクダウン狙いに。しかしグイダはそれを切って上から細かい打撃を入れて行く。執拗にテイクダウンを狙い続ける川尻だがどうしてもグイダを崩せない。やがて離れると、今度はグイダがダブルレッグへ。残り時間が少なくなるなか、川尻はギロチンチョークを仕掛けるがグイダは頭を抜く。バックについたグイダに対して、川尻は足関節を狙って回転。しかしこれも無難に対処したグイダが上をキープしたまま試合が終了した。

この勝利でグイダは31勝11敗に、川尻は33勝8敗2分となり、その連勝は6で止まったのだった。


ラフレア vs. ハワード

ライアン・ラフレア のレスリングがジョン・ハワードを制した。このウェルター級戦において、ラフレアは3−0の判定でハワードを下したのだった。これでラフレアは11戦全勝、ハワードは22勝9敗となった。

1ラウンド、打撃で攻めようとするハワードに対して、ラフレアはすぐにテイクダウンを奪い、パスガードに成功してチョークを狙う。ハワードも立ち上がって打撃で対抗するが、ラフレアはスタンドにおいても膝とサウスポーからのジャブを有効に使ってみせた。

2ラウンド、左フックを当てたハワード。対してラフレアはテイクダウンを奪って対抗。やがて試合がスタンドに戻ると、ラフレアの膝がハワードの急所を直撃し、試合はストップした。明らかにダメージの大きいハワードだが、しばらく休憩した後試合続行を決意。またしてもラフレアにテイクダウンを奪われてしまったが、終盤はパンチで反撃をみせた。

3ラウンド、ハワードは打撃で勝負に出るがまたしてもテイクダウンを奪われてしまう。立ち上がったハワードは左フックを当てて観客を沸かすが、ラフレアはやがて上を奪って試合を優勢に終えたのだった。


ニジェム vs. ダリウシュ

パレスチナ系アメリカ人の ラムジー・ニジェムにとって、中東ではじめて戦うこの旅は、とても感慨深いものであった。そしてこのライト級有望株は、この大切な舞台で大きな仕事をやってのけたのだ。ニジェムはこの日、イラン出身のベネイル・ダリウシュを1ラウンドでTKOに仕留め、プロ初敗北を味あわせたのだ。この勝利でニジェムは10勝4敗に、ダリウシュは7勝1敗となった。

試合開始すぐに、ダリウシュに迫ったいったニジェム。しかし左のカウンターをもらってしまう。さらに左ミドルをもらったニジェムはテイクダウンに成功するが、すぐに立たれてしまう。逆にダリウシュはテイクダウンを狙ってニジェムをフェンス際に追い詰めて攻撃。しかし、試合中常に右のガードを下げていたダリウシュは、やがてそのツケを払うこととなってしまう。ニジェムは左フックでダリウシュからダウンを奪うと、猛然と襲いかかって仕留めに掛かる。ギロチンチョーク狙いからパウンドに移行すると、やがてダリウシュは打たれるがままとなり、4分20秒の時点でレフェリーが試合を止めたのだった。

試合後の記者会見の模様はこちら。

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