ブラウン、圧倒的なパフォーマンスでシウバを3RKO

UFCファイトナイト:ブラウンvsシウバ大会、メインカードの結果は以下の通り。

5月10日、シンシナティ:ファイターには、常に試合をフィニッシュしたいと語る者たちがいる。土曜夜、USバンクアリーナにて、地元オハイオ出身のマット・ブラウンが示した意志はそのような言葉をはるかに超えたものだった。この日ブラウンは、年間最高試合候補とも言えるような激闘の末、ブラジル出身の極めて勇敢な若者、エリック・シウバを3ラウンドで仕留め、ジョニー・ヘンドリックスの持つウェルター級王座挑戦に向け大きくアピールしてのけたのだ。

オハイオ州コロンバス出身のマット・ブラウンは、7連勝(そのうち6つのKO勝利)を収めた直後に観衆に尋ねた。

「オハイオ州シンシナティのみんな、次は誰がタイトルに挑戦するのを見たいんだ?」

観衆は応えた。

「君だ!」

試合が開始すると、ハイキックでシウバに襲いかかったブラウン。シウバは組み付いて持ち上げ豪快なスラムで返答するが、ブラウンもその勢いで上を狙う。スクランブルして立ち上がる両者。やがてシウバの強烈なミドルがヒット! 苦痛にブラウンの体が折れ曲がる。さらにシウバは距離を詰めてパンチのラッシュ! それにブラウンが耐えると、シウバは試合をグラウンドに持ち込みバックからのチョーク狙い。しかしブラウンは辛抱強くディフェンスし、やがてエスケープに成功。そして試合がスタンドに戻ると、ブラウンは前進してパンチ、キック、肘、膝で大逆襲! さらに足をかけてシウバを転ばせては打撃を入れて行く。一点してピンチに陥ったシウバだが、ブラウンのラッシュを耐え抜くと逆にまたパンチで反撃に。対してブラウンがテイクダウンを決めたところで、大激闘の1ラウンドが終了した。

1ラウンドのような激しい闘いは到底不可能と思われた2ラウンドだが、両者は前ラウンドを凌駕するかのような凄まじい闘いを繰り広げた。ラッシュをかけてくる不死身の男(ジ・インモータル)ことブラウンに対して、シウバはまたしても強烈なミドルキックでカウンター。しかしブラウンの勢いは止まらない。やがて試合をグラウンドに持ち込んだブラウンはあっという間にサイドからクルシフィックスを完成。シウバの両腕を殺して無防備となった顔面に打撃を入れて行く。さらにチョーク狙いを見せ、それが極まらないとみるやマウントに移行したブラウンはさらにパウンド。さらに三角締めと腕十字のコンビネーションを見せて極めにいったブラウンだが、シウバは不屈の意志で全てを凌ぎ、ラウンド終了まで耐え抜いたのだった。

3ラウンドが開始するとブラウンはまたしても打撃のラッシュ。その闘志は、ほとんど非人間的とも言えるほど凄まじいものだった。そしてその猛攻を耐え続けたシウバの心もまた驚異的だった。しかし、テイクダウンを奪ったブラウンがもはや動けないシウバにパウンドのラッシュを仕掛けると、ついにレフェリーのハーブ・ディーンが試合をストップ。2分11秒のことだった。

試合後に師匠のホドリゴ・バギから柔術茶帯を受け取ったシウバは21勝11敗に、シウバは16勝5敗1ノーコンテストとなった。なお力尽きたシウバは大事をとって担架でオクタゴンから運び出されたのだった。


フィリッポウ vs. ラーキン

ニューヨーク出身のコスタ・フィリッポウがロレンツ・ラーキンを1ラウンドKOし、連敗を2で止めた。

試合開始と同時に、様子見もせずに打ちにいった両者。ケージ際におけるフィリッポウのプレッシャーをかわしたラーキンは、より正確で強い打撃をヒットさせてゆく。しかしフィリッポウも強い右を当てる。やがてフィリッポウの左フックがヒット。ぐらついたラーキンにさらに右ストレートが炸裂!3分47秒でラーキンはマットに沈んだ。

この勝利でフィリッポウ は13勝4敗1ノーコンテストに、ラーキンは14勝3敗1ノーコンテストとなった。


クルックシャンク vs. コク

このライト級戦では、ダロン・クロックシャンクが エリック・コクを鮮やかに1ラウンドでKOし、キャリア最大の勝利を飾った。

試合開始と同時に得意の蹴りを繰り出すクルックシャンクと、積極的に距離を詰めてゆくコク。カウンターを狙った「ザ・デトロイト・スーパースター」の異名を取るクルックシャンクは、やがて見事な左ハイをヒット!顔からマットに崩れたコクに対して、クルックシャンクはラッシュを浴びせて3分21秒で仕留めた。

「僕はUFCで戦う資格があると信じてた。そしてそれを今日証明できたんだ」と語ったクルックシャンクはこれで15勝4敗に。コクの方は14勝4敗となった。


マグニー vs. ミーンズ

一進一退の攻防が展開されたウェルター級戦は、ニール・マグニーが判定3−0(30−27、29−28、29−28)で勝利した。これでマグニーは10勝4敗に、ミーンズは20勝6敗1分となった。

打撃戦が展開された1ラウンド、ミーンズの方が優勢に進めたが、後半はマグニーも反撃した。そして2、3ラウンドになるとマグニーは要所でテイクダウンを奪取しポイントを稼ぐ。結果、TUF16に参加したマグニーが2連勝を飾ったのだった。


パレレイ vs. ポッツ

このヘビー級戦で、ソア・パレレイはニューカマーのルアン・ポッツを1ラウンドで仕留め、UFC3連勝を飾った。これでパレレイは21勝3敗、ポッツは8勝2敗となった。

序盤、ポッツはパレレイのテイクダウン狙いをギロチンで返す。それを逃げたパレレイは上を取るとまたしてもサブミッションを狙うポッツ。しかしそこに乗じてパレレイはマウントを奪うと、パウンド一閃! 2分20秒で勝利を得た。


カリアーゾ vs. スモルカ

フライ級ランカーのクリス・カリアーゾが判定2−1(29−28、28−29、29−28)でルイス・スモルカを下し、3連勝を飾った。これでカリアーゾは17勝5敗、スモルカは7勝1敗。

1ラウンド、互角の打撃戦を展開した両者だったが、カリアーゾはさらにギロチンチョークであわやという場面を作ってみせた。

2ラウンド、スモルカはグラウンドの攻防で主導権を握るが、終盤カリアーゾがトップを奪取し、再びギロチンでスモルカを脅かしてみせた。

3ラウンド、反撃に転じたスモルカはマウントを奪取。しかしカリアーゾも動き続けてエスケープ。そしてスタンドでも両者は打ち合った。最初の1、2ラウンドの攻防がこの接戦の勝者を決めたのだった。

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