プレリムで田中とカンの激闘が光る

プレリムで田中とカンの激闘が光る。
9月20日、さいたまスーパーアリーナ – バンタム級のカン・ギョンホと田中路教の3ラウンドの死闘はさいたまスーパーアリーナで開催されたUFC Japan 2014大会の観客を熱狂させ、試合はカンが極めて僅差の判定で勝利した。

判定は29−28が2名、28−29で大韓民国釜山のカンが勝利し戦績を13勝7敗1ノーコンテストと伸ばし、田中は10勝1敗となった。

開始早々の打ち合いでカンの打撃が田中を捉えると、田中は体勢を立て直そうとしたが、直にカンの強打が再び田中を捉えた。グラウンドでのスクランブルの攻防を制したカンは田中からマウント、そしてバックポジションを奪取。そしてカンは背後から裸締めを狙い続けたが、田中は落ちついてこの窮地を凌ぐと、一瞬の隙をついてしなやかな体を活かして攻防をスタンドに戻すと、さらにカンをテイクダウンすることに成功した。しかし攻防がグラウンドに戻ると再び両者のポジションは入れ替わり、カンが田中のバックを奪ったところでラウンドが終了した。

自信を持って前に出ながら田中を強打で捉えるカンは2ラウンドの序盤の攻防を支配したが、田中のテイクダウンに捕まった。カンは下のポジションになっても積極的にしかけ、田中をキムラに捉えると上のポジションを奪い返した。田中は落ち着いてマウントポジションから脱出すると、カンからトップポジションを奪い返すと数発のパウンドでポイントを奪い返すとこの試合で初めてカンのバックを奪う事に成功し、その前腕をカンの首に巻き付け観客から大歓声を引き出した。

3ラウンド開始2分で田中がカンをテイクダウンすると互いに相手を休ませる事を許さず両者は激しくポジションを交換しファンを熱狂させた。残り時間2分を切ったところで両者はスタンドで打撃を交換、さらにグラウンドの攻防を随所に混ぜながら、世界最高水準のMMAのあらゆる要素をファンに披露した。

金原 vs. キャセレス

日本のベテランバンタム級ファイター、金原正徳はアレックス・キャセレスとの一戦を3ラウンドのユナニマス判定で勝利し、そのUFCデビュー戦を成功させた。

3人のジャッジが29−28で当初“カリフォルニアキッド”ことユライア・フェイバーとの対戦が予定されていた金原を勝者として支持した。

金原にとってUFCでの初めてのラウンドはスタンドでもグラウンドでも幸先の良いスタートとなった。しかしキャサレス(10勝7敗1ノーコンテスト)は金原のコントロールから抜け出すの残り時間1分少々で反撃を開始した。

2ラウンドに入るとすぐに攻防をグラウンドに持ち込んだ金原(24勝11敗5分け)はキャセレスのバックを奪うとキャサレスが立ち上がってもその背後に張り付き続けた。金原が何度もリアネイキッド・チョークを狙い続けると攻防は再びグラウンドに戻り、そこでも経験豊富な金原はキャセレスの首を脅かし続けた。キャセレスは忍耐強くこの窮地を凌ぎ続け、勝利への望みを最終ラウンドにつなぐこととなった。

キャセレスは最終ラウンドに入ると豊富な手数で前に出たが序盤の2ラウンドに金原が積み上げたポイントを覆す程のアタックを仕掛ける事が出来ないまま試合終了のブザーが鳴り響いた。

菊野 vs. シシリア

日本の菊野克紀がサム・シシリアとのフェザー級戦で2ラウンドにシシリアをサブミッションで下し、日本勢に今夜初となる勝利を獲得した。

菊野が両手を下げて前に出てくると、シシリアはまるでキャンディ・ストアを訪れた少年の様に顔をほころばせ、短期決戦をねらって猛烈なオーバーハンドで迎え撃った。しかし菊野もこの歓迎が嬉しいらしく、時折微笑みを浮かべながら彼のアゴを狙って飛来するミサイルを避けながらシシリアの足にローキックを叩き込んだ。

第2ラウンド残り2分、菊野は突如シシリアからテイクダウンを奪うとそのバックを奪い、ガッチリとチョークを食い込ませると残り時間1分38秒でシシリアからタップを奪う事に成功した。

この勝利で聞くのは23勝6敗2分け、シシリアは13勝5敗となった。



リム vs. 佐藤

1月のタレック・サフィジーヌとの5ラウンドの激闘を演じた大韓民国、ソウル出身のリム・ヒョンギュにとって今夜東京で行われた佐藤豪則とのウェルター級の一戦は1ラウンドTKOと言う短いものとなった。

佐藤のアタックをさばきながら試合の感覚を掴んだリム(13勝4敗1分け)は日本の佐藤のテイクダウンを受け止めるた。金網に押し込まれながら“ジ・エース”は強烈なヒジの連打を佐藤(17勝10敗7分け)に効かせるとパウンドで追撃。レフリーのレオン・ロバーツが試合の終了を宣告する為に両者の間に割って入ったとき、時間は試合開始より僅か78秒しか経過していなかった。
ケースvs. 徳留

ライト級のニューカマー、ジョニー・ケースが日本の徳留一樹を2ラウンドにフィニッシュし、印象的なUFCデビューを飾った。

「その気になるまでいつも1ラウンドはかかるんだ。」アイオワ出身のケースは語った。

試合が始まるとテイクダウンを狙う徳留は苦心の末、90秒が経過したところで攻防をグラウンドに持ち込んだ。徳留がポジションをサイドからコントロールするなか、ケースはなんとか徳留をガードに戻すと、残り時間2分で攻防をスタンドに戻す事に成功。ジョニーは攻防の主導権を取り戻すべく、打撃のギアを一段引き上げた。

徳留による偶発的なローブローで試合は一時中断したが、攻防が再開されるとケース(19勝4敗)は足取りも軽やかに右のフックを徳留(12勝6敗1分け)に叩き込むと、徳留をギロチンチョックにがっちりと捉えた。レフリーのスティーヴ・パーセヴァルが2分34秒に試合を終了し両者に割って入ると、既に意識を失っていた徳留はマットに崩れ落ちた。

ブランコ vs. フッカー

激闘が続いたUFC Japan 2014大会のオープナーを務めたフェザー級のマキシモ・ブランコとダン・フッカーは終盤のフッカーの猛追を振切り、接戦ながらもユナニマス判定で勝利した。

全てのジャッジが29−28でブランコを勝者として支持。ブランコはこの勝利で11勝6敗1分け1ノーコンテストとなり、フッカーは12勝5敗となった。

試合が始まると、対戦相手との大きな身長差にもかかわらず、ほとんど難なくブランコは距離を詰め、試合を通じて効果を発揮したアッパーカットを主軸に相手に無数の打撃を叩き込んだ。キレのある打撃で相手をぐらつかせたブランコは更なる打撃で追い打ちをかけるのではなく、意外な事にテイクダウンを試み相手に回復の時間を与えてしまった。

2ラウンドに入ってもフッカーはブランコのアッパーをブロックする事が出来ずに居たものの、豊富な手数で圧力を強め、ブランコにフェイントなどを織り交ぜる余裕は与えなかった。ニュージーランド出身のフッカーはパンチを貰いながらも前に出続け、これが次第にブランコを疲れ始めさせたが、フッカーの右上の周囲に大きなカットが刻まれた事によりドクターのチェックが入ったため、ブランコに回復の時間を与える事になった。ドクターチェックが終わり、残り時間1分と言うところで劣勢を挽回するべくフッカーは手数を増やしたが、ラウンド終了までに有効な攻撃を繰り出す事は出来なかった。

最終ラウンドに入ると“ザ・ハングマン”の辛抱強さが功を奏し、打撃でもブランコを捉え始めると圧力をさらに強め、東京在住のベネズエラン・ファイターのスタミナに過酷な試練を与え始めた。しかしブランコは冷静さを保ち、ラウンドを失いながらもフッカー寄せ付けずに“勝利”をその手に納めることに成功した。

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