ハント、地元での印象的な勝利を誓う

「この試合の後にはこの試合以上のチャンスは無いだろう…。勝利することに関しては自信がある、だけどベストを尽くす必要がある。」

昨年の9月にショーン・マッコークルにサブミッションで敗れたマーク・ハントはその敗北以来喜びを表現することはなく、フラストレーションを募らせてきた。

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ポンドへのハードワークを伴う肉体改造(日本で試合をしていた頃はなんと300ポンド近くもの体重を誇っていた)や母国オーストラリアを離れてアメリカン・トップ・チームでのハードトレーニングを完遂、そして新たなビッグ・ショーでのチャンスに対する彼の興奮を考えればそれも理解ができることだ。

それが故、UFC 119の第1ラウンド、わずか13秒でマッコークルのガードポジションからの腕十字による敗北、ハントにとって6度目の関節技による敗北は、まさにその背骨をもへし折るような一撃だったのだ。

「最悪の気分になったぜ、いったいどうして俺があんな負け方をするって言うんだ?”ハントは語った。「くだらねぇ!俺は本当はもっと強いんだ!あんなもんじゃねぇ!俺があんな負け方をするだって?まったくムシャクシャする話だ。」

試合の結果が違ったものになったかどうか、はともかくベストの状態ではなかったと言う考えがハントのフラストレーションを増加させる。敗北に対する言い訳を好まないハントだが、試合前の状況は完璧どころか理想からも程遠かった(2007年にMMA2戦、2008年に2戦、そして2009年に1戦のみ)。それはつまり。リング外での多大な時間であり、厳しいトレーニングの伴わない多大な時間であり、そしてスキルを腐食させる多大な時間であった。

「俺はもっと強いって事を確信している、あんなもんじゃねぇ、しばらくリングでも金網でも試合をしていなかったせいでかもしれないな。」36歳になるハントは語った。「戦い続けていないとシャープじゃなくなっちまう。言い訳じゃないぜ、俺は負けた、ただ試合が少ないとああ言った事がおきちまうんだ。会場の雰囲気にナーバスにもなっていなかった-俺にとっては単に新しいファン達ってだけだ-だけどしばらく試合から離れていると、ああいうことが起こるんだな。試合中におきている全てのことに関してきちんと状況が把握できなくなってしまうんだ。」

ハントのこれまでの成し遂げた成功を知る者にとっては、彼の失望と彼の最近のパフォーマンスよりももっと出来る、と言う彼の信念は理解できるものだ。ハントはK-1グランプリの元王者であり、ハントはその容姿からは想像も出来ないようなパンチ力と素早さ、そしてキックボクシング界で最高の打たれ強さで一躍名声を博した。

2004
年にMMAに転向したハントは転向後3戦目、4戦目と立て続けにMMAのレジェンド達であるヴァンダレイ・シウバ、ミルコ・クロコップからMMAの洗礼を受けたが、ハントはその両試合に判定で勝利し、MMAに対する天賦の才を見せ、グラウンドの攻防にも対応ができるようであった。(もっともそのスタイルは若干場当たり的なものであり、ヴァンダレイ・シウバに空中からお尻で飛び乗り、通称”アトミック・バット・ボム”を繰り出したり、といったものであった。)

以来、ハントの戦績は26敗だ。これらの6敗はトップクラスの対戦相手との試合によるもので、そのうちの1敗は関節技による敗北だ。ほんのわずかな試合時間だったUFC 119を見直してみても、ハントの打撃は相変わらず鋭く、素早く、そしてパワフルだ。両足で立ち上がってさえいれば、並み居る強豪たちの中でもハントはこの階級で最も危険なファイターなのだ。だが、ハントの頻発するサブミッションによる敗北には少々当惑させられる。ハントは動きの素早い巨体を持ち、トレーニングの段階では堅牢でディフェンシブなグラップラーに対する対処は万全だ。そして煌く様な才能にも恵まれている。かのエメリヤエンコ・ヒョードルを8分間にわたってマットに釘付けにした事などはその最たる例と言えよう。しかしハントがそれら上手く融合させてマットの上で機能させる事に苦労していることも明らかだ。そのことが自身の一層の強さを信じて疑わないハント自身をも当惑させている。

「ショーン・マッコークルとの試合では-俺は座り込ん寝技に付き合ってしまった。立ち上がろうとさえしなかったんだ。」ハントは語った。「自分でも理由は分からないが俺はグラウンドになって柔術をやることになってもいつもリラックスしているようなんだな。」

あオーストラリアのシドニーで行われるUFC 127で、ハントはクリス・タクシャーと対戦し名誉挽回の機会を得ることになる。ハントが「俺には出来る」と信じているハントらしい戦いをグラップラーを相手に演じるためには何をするべきなのだろうか?35歳になる元ディビジョン2のオール・アメリカン選出レスラー、クリス・タクシャーがこれまでに挙げた勝利のうち6つはサブミッションによるものだ。

「あの手のやつ等がやろうとしてくることは、そしてやってくることは俺はもうわかっている。やつらは俺を倒してグラウンドゲームに持ち込むのを好むんだ。俺と殴り合おう、って奴はいないね。」ハントは語った。「俺はレスラーともたっぷりトレーニングをしてきたぜ。パースから何人かにレスリングとテイクダウンディフェンスのトレーニングを助けてもらいに来ていたんだ。」

ニュージーランド出身、オーストラリアを拠点とするハントがこの試合で存亡の危機に陥るかもしれない、ということに関しては何の幻想もない。ハントの勝敗を度外視したスタイルに夢中になるファン達は多くいる、がもしハントがUFCにとどまることを望むのであれば、彼には勝利が必要であり、ハントはそのことを理解している。ハントは厳しいトレーニングを積み、身についた錆をふるい落としている。ハントはUFCでの復活の狼煙を上げるチャンスを狙っているのだ。

「この試合に負けるようなことがあれば、俺は他のオーガニゼーションを探すか、別の仕事を探す羽目になるだろうが、それは俺にとって最低のラインの話だ。」ハントは語った。「この試合の後にはこの試合以上のチャンスは無いだろう…。3ヶ月か4ヶ月だが、それが俺にとってリングから長く離れすぎていたわけではないことを願うぜ。勝利することに関しては自信がある、だけどベストを尽くす必要がある。」

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