2006年にスタートしたキャリアでヴェラスケスは15戦13勝を記録。ジュニオール・ドス・サントスやアントニオ・”ビッグフット”シウバ、ブロック・レスナーといった有名ファイター相手に勝利した。しかし、けががしばしば彼の大きな障害となる。
2014年、32歳だったヴェラスケスはトレーニング中の右膝のけがが原因で、11月に予定されていたファブリシオ・ヴェウドゥムとの王座防衛戦欠場を強いられた。その後ヴェウドゥムはUFC 180でマーク・ハントをノックアウトし、暫定王座を手にする。しかし、ヴェラスケスには6月13日のメキシコシティUFC 188の王座統一戦でタイトルを防衛するチャンスが与えられていた。
2013年の10月以来、ヴェラスケスはオクタゴンから遠ざかっていたが、彼がベルトを保持していようといまいと、UFCのヘビー級で頂点に立つ彼の地位を疑う者は誰もいない。2戦を除いて彼の13勝はすべてノックアウトによるものであり、そのうち8勝は1ラウンドで相手を倒している。
ヴェラスケスの最後の勝利は元王者のジュニオール・ドス・サントスに対する電撃的な5ラウンドTKO勝ちだった。これは記憶に残る彼らの凄惨なトリロジーの最終章となった。ドス・サントスは2011年に1ラウンドノックアウトというショッキングな形でヴェラスケスに唯一の敗北を与えた相手だった。しかし、ヴェラスケスは13カ月後のUFC 166でユナニマス判定で勝利し、戦績をイーブンにする。3度目の対戦でヴェラスケスはドス・サントスを滅多打ちにし、試合は5ラウンドでストップされた。
この試合でアナウンサーを務めていたジョー・ローガンは放送中にこう実況した――「この嵐は止められない、これがケイン・ヴェラスケスだ」。
●MMAとボクシング史でメジャープロのヘビー級タイトルを獲得した初のメキシコ系アメリカ人
●14勝のうち12勝がノックアウトかテクニカルノックアウトによるもので、最終ラウンドまでもつれ込んだのはシーク・コンゴ戦とジュニオール・ドス・サントス戦のみ
●リョート・マチダがティト・オーティズに勝つ前に彼とトレーニングしていた
●2ラウンドの2分34秒を越えたのはプロで5回のみであり、コンゴ、ヴェウドゥム、ドス・サントスとの2戦目と3戦目、トラヴィス・ブラウン戦が該当する
●2013年10月にブラジリアン柔術黒帯を取得
●14勝のうち12勝がノックアウトかテクニカルノックアウトによるもので、最終ラウンドまでもつれ込んだのはシーク・コンゴ戦とジュニオール・ドス・サントス戦のみ
●リョート・マチダがティト・オーティズに勝つ前に彼とトレーニングしていた
●2ラウンドの2分34秒を越えたのはプロで5回のみであり、コンゴ、ヴェウドゥム、ドス・サントスとの2戦目と3戦目、トラヴィス・ブラウン戦が該当する
●2013年10月にブラジリアン柔術黒帯を取得