五味隆典:王座挑戦へ軌道修正

五味隆典「俺に出来ることは、お客さんを失望させないように、今まで同様に戦い続けることです」

UFC lightweight Takanori Gomi MMAで32勝を挙げ、PRIDEライト級チャンピオンにも輝き、日本で最も優れた格戦家の1人として認識されている五味隆典にとって、勝利が当たり前と思われることは宿命でもある。

 しかしUFCの壁は五味にとって打ち破るのが難しい困難なものだった。UFCでの戦績を1勝3敗で迎えた2月の光岡映二戦での勝利は、簡単な試合ではなかった。この上、UFC参戦後初のホーム凱旋試合であったため、勝利が当然とされた試合でもあった。

 「試合の前に怪我をしてしまったから、少しナーバスになっていました。でも、対戦相手はUFCでの初戦だったので、オクタゴンでは自分にアドバンテージがあると思っていました」と五味はコメントした。

 経験の差によるものか、五味の未だ衰えない強力なパンチ力によるものか、五味はかつてPRIDEで桜井マッハ速人やジェンス・パルヴァーを破った舞台でもある埼玉スーパーアリーナで、光岡を第2ラウンドで破り、自身33勝目を挙げた。勝利後、五味は喜びを露にした。勝利が当然と思われる難しい状況のなか、ミッションを成功させたのだ。

 「失うものは何もないように感じました。自分の持てるもの全てをお客さんに見せたかったです」

 五味は勝利を挙げた。しかしその勝利が自身にとって何を意味するかと問われると、五味は彼を支えたチームやファンに向けて感謝の言葉を述べた。

 「何年も僕をサポートしてくれた人たちに勝利を捧げることが出来て本当に嬉しいです」と、連敗を2で止めた五味はコメントした。

 この一戦で、「火の玉ボーイ」のキャリアに新たな光が灯った。もし、10日にマカオで行なわれるマック・ダンジグとの勝負に勝つことが出来れば、五味にとってはUFCにおける初の連勝となる。それは五味が最終目標に掲げる「UFCのチャンピオン」への確かな一歩になるだろう。

 しかしダンジグ戦は厳しい試練となる。ダンジグは常に闘争心旺盛で、「勝ち、負け、勝ち、負け」の自身のパターンを打ち破るべく勝利を狙ってくるはずだ。元TUF王者にも五味と同様の野望がある。ただし、五味は2007年のPRIDEでダンジグが桜井に敗れたことをよく覚えている。ダンジグのよさについては「アグレッシブさと、ラッシュ」と指摘している。

 現時点でUFCにおける五味とダジングのキャリアは同じ程度だが、五味の方にいくらかのアドバンテージがある。まずは、比較的日本に近いアジアの舞台で戦えるという点だ。リングでの戦いが長い五味にとってですら、ようやくオクタゴンをホームに感じられる出来事となるだろう。

 「日本で戦った時のように、オクタゴンでリラックス出来るかもしれないです」と五味は言う。「アジアで戦う時は、長距離移動の必要がない。それはアメリカで戦うのとは大きな違いですし、アジアの国では食事の面でも、食べたいものが見つけやすいです」と、アジアで戦えるメリットを説明した。

 条件が整ったら、あとは勝負を残すのみだ。五味は試合が素晴らしいものになると約束している。

 「両選手がベストなコンディションでオクタゴンに立てることを願っています。アグレッシブな試合を展開してお客さんを沸かせたいですね」と五味は語った。

 期待される勝利を手にすることができるだろうか?

 「俺に出来ることは、お客さんを失望させないように、今まで同様に戦い続けることです」

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