ヘンダーソンvsエドガーⅡ 青写真

マイケル・ディサントがUFC 150のメインイベント、ベンソン・ヘンダーソンvsフランク・エドガーを徹底予想する。

 ベンソン・ヘンダーソンは2月26日に日本で開催されたUFC 144でフランク・エドガーをスプリット・デシジョンで下し、ファイト・オブ・ザ・ナイトを獲得すると共に、光り輝くUFCライト級のベルトを手にした。その約6カ月後の今、再び彼らがオクタゴンで雌雄を決する時を迎えた。前回の戦いではヘンダーソンが劣勢と予想されていたスタンディングとストライキングで高い能力を発揮し、エドガーを圧倒して勝利を収めた。

 だが今回の再戦で、ヘンダーソンは戦い方を変えてくる可能性がある。というのも、エドガーがディフェンスと、ヘンダーソンのキックに対するカウンター攻撃に重きを置いてくると予想されるからだ。疑いようもなく、今回の試合ではグラップリングやテイクダウンが多くなりそうだ。また、エドガーはヘンダーソンがマットに背中をつけている状態の時でも、警戒を怠ってはいけないことを学んでいるはずだ。前回の試合ではその状態から顎に蹴りを浴び、試合の流れが決定的なものとなったからだ。

 ただ、あのキックがなければ、試合の結果は違ったはず。少なくとも私はそう思っている。ヘンダーソンはテイクダウンに始まり、テイクダウンに終わる戦術を採用するべきだ。エドガーの背中をマットに付けることができれば、彼はエドガーをKOできるかもしれない。もちろん、ヘンダーソンはUFCで相手をKOしたことはない。ただ、そんなことはどうでもいい。彼はエドガーを二つの理由でKOしたいはずだ。それは相手のスタミナの問題でもあり、戦術上の問題でもある。

 このライト級において、エドガーのスタミナは無尽蔵だ。匹敵するのはクレイ・グイダぐらいだろう。エドガーはパンチを叩き込むための角度をつける達人だ。スタンドで優勢に立つためには、エドガーのスピードを殺さなければならない。トップポジションからパウンドを決めることで、エドガーが立ち上がるための作業に忙殺されることになれば、勝利は近づくはず。ヘンダーソンはエドガーより大きく、そして強い。その利点を活かすできだろう。

 私はエドガーの最大の弱点は守りにあると思っている。彼はヘンダーソンをバックからのサブミッションで仕留めることはできない。つまり、テイクダウンされれば、なんか相手の攻撃から逃れ続けるしかない。もしエドガーが立ち上がるために四苦八苦すれば、ヘンダーソンにはエドガーのバックをとり、彼が得意とするチョークやギロチンを決めるチャンスが生まれる。

 さて、ここまで長々とヘンダーソンの必勝法について書き連ねてきたが、同じだけのスペースをエドガーに費やすつもりはない。何故かって? 彼には変化は必要ない。前回の対戦より少しだけ多く動き回って、パンチを繰り出し、相手のキックを防ぎ、テイクダウンでポイントを稼ぐことが、勝利への道となる。

 エドガーがスタンドで有利なのは明らかだ。より俊敏で、攻撃も多彩だ。BJ・ペンに2度にわたって打撃のレッスンを与えた。これは特筆すべきことだ。もちろん、ヘンダーソンのキックは、エドガーを悩ませることだろう。ただ、前回の対戦から対処法を学んでいるはずだ。

 私は、今回の試合も前回と同様、非常に拮抗したものになると思う。誰が勝つだろうって? 昨日はヘンダーソンが勝つと思っていた。でも今日はエドガーの方に傾いた。明日は…分からない。この二人は100回戦っても、毎回僅差の結果となるだろう。とにかく、ものすごいファイトを期待したい。

ベンソン・ヘンダーソン
・28歳
・16勝2敗
・初のタイトル防衛戦
・最近10試合で9勝1敗
・最近5試合で4勝1敗
・5試合連続で判定決着(結果は4勝1敗)
・KO/TKO勝利が12.5%
・サブミッションでの勝利が50.0%
・判定勝利が37.5%
・プロ転向後ノックアウトされた経験無し
・ファイト・オブ・ザ・ナイトを2度受賞
・166日間試合をしていない
・最長の休養期間は236日


フランク・エドガー
・30歳
・14勝2敗1分
・UFCタイトル戦は3勝1敗1分
・最近10試合で8勝1敗1分
・最近5試合で3勝1敗1分
・前UFCライト級王者(3度の防衛に成功)
・KO/TKO勝利が21.4%
・サブミッションでの勝利が21.4%
・判定勝利が57.2%
・UFCの試合では81.8%が判定決着(結果は6勝2敗1分)
・プロでの2敗は両方共に判定負け
・ファイト・オブ・ザ・ナイトを5度受賞
・ノックアウト・オブ・ザ・ナイトを1度受賞
・166日間試合をしていない
・最長の休養期間は308日

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