シウバvsボナー 青写真

マイケル・ディサントがUFC 153のメインイベントを予想する…

<a href='../event/UFC-Silva-vs-Irvin'>UFC </a>153: Silva vs. Bonnar“史上最高”。スポーツを志すすべての男女が一度は夢見る言葉だ。また、スポーツファンであれば、その“史上最高”の選手と同時代に生きたいと願うはずだ。ただ、その“史上最高”がどの選手か特定するのが難しいのも事実だ。

しかし、MMAにおいてはそうではない。

この男は、これまでケージとリングに立ってきたどの男と比べても、頭一つ抜けた実力を持っている。そしてその男はUFC 153に出場する予定となっている。

アンデウソン・シウバはこのMMAにおいて、議論の余地のない絶対王者だ。数字が彼の実力を物語っている。UFC15戦全勝。タイトル戦11連勝。10度の防衛記録。

これだけでも十分だが、これに加えて12回のファイトボーナス受賞、13のKOもしくは一本勝ち、そして最長の王座君臨期間……。この“スパイダー”は史上最高のMMAファイターなのだ。ホイス・グレイシー、エミリヤーエンコ・ヒョードルはピーク時には偉大なファイターだった。ジョルジュ・サンピエールは今が絶頂期だ。しかし、それでもシウバと比べれば数段劣る。

その“史上最高”の男は日本時間10月14日にオクタゴンに帰って来る。ただし、ジョルジュ・サンピエールとパウンド・フォー・パウンドをかけて戦うわけでもなく、ミドル級のタイトル候補であるマイケル・ビスピンやクリス・ウェイドマンと戦うわけでもない。

彼の対戦相手は“アメリカン・サイコ”ことステファン・ボナー。本来の階級より一つ上のライトヘビー級のノンタイトルマッチで戦う。それも、本来のミドル級と20ポンドの隔たりがある上、わずか4週間の準備で試合に臨むのだ。そしてシウバはこのリスキーなマッチを私利私欲を超えたところで、純粋にUFCへの貢献のために引き受けたのだ。

整理すると、まずUFC 153ではフェザー級のジョゼ・アルドがライト級から階級を下げてきたフランク・エドガーとの“スーパーマッチ”を戦うはずだった。さらにこのほかにもクイントン・“ランペイジ”・ジャクソンvsグローバー・テイシエイラ、ビトー・ベウフォートvsアラン・ベルチャーと、好カード目白押しだった。しかしランペイジが負傷し、アルドも負傷した。さらにベウフォートはライトヘビー級王者のジョン・ジョーンズに挑戦するために、UFC 152に移動した。

つまり、UFC 153はシウバの申し出があるまで、開催の危機に瀕していたのだ。そしてシウバにはミドル級まで体重をシェイプアップする時間が残されていなかった。それでもシウバはノープロブレム、と言わんばかりに、ライトヘビー級での試合を買って出た。デイナ・ホワイトはシウバと4週間の準備期間で戦う選手を探すだけでよかった。

そこでステファン・ボナーが登場する。

初代TUFのファイナリストとしてUFCと契約して以来、この男はUFCに忠実な男であり続けた。彼は時と場所、対戦相手を選ばずに試合に応じてきた。そしてその愛社精神が彼に千載一遇のチャンスをもたらした。もし彼がこれまで誰もなし得なかった打倒シウバを達成すれば、彼の名はMMAの歴史に刻まれることだろう。

もちろん、階級が下の選手とはいえ、シウバを下すのは簡単なことではない。シウバは過去2回ライトヘビー級で戦っており、その時も体格差を問題としなかった。どちらも第1ラウンドで相手をKOしている。一人目の犠牲者はジェームズ・アーヴィンで、二人目は元ライトヘビー級王者のフォレスト・グリフィンだった。

ボナーはアーヴィンとグリフィンが失敗したミッションを成功に導けるのだろうか?

私はこれまで何回も書かせてもらっているが、あえてもう一度言う。シウバやボナーといった破壊力とスキルを兼ね備えた選手がオクタゴンで戦えば、どんなことでも起こりうる、と。一つの右カウンターでシウバがキャンバスに沈むことも十分にあり得る。一つの油断が致命傷につながり、一つのグラウンドでのミスが一本負けにつながるのがこの世界だ。重量級では試合の流れに関わらず、一瞬で形成が逆転してしまうことが起こりうる。

さらにボナーはただの“かませ犬”ではない。そんな言葉があればの話だが、彼は“恐るべきかませ犬”なのだ。彼はボクシングの実績があり、さらにブラジリアン柔術の黒帯である。しかし彼の何よりの強みは、その不屈の闘志だ。ボナーは心のなかに猛犬を飼っている。この猛犬は相手に食らいついて離れない。劣勢でも前進し続け、後先を考えずにひたすら戦い続けるのだ。

さて、試合の行方はどうなるのだろうか? シウバの楽勝か? それともUFC史上最大のアプセットが演じられるのか? 君の予想はどうだろう。私は常に下のコメント欄を見ている。どしどしコメントを寄せてくれ。

アンデウソン・シウバ
・32勝4敗
・37歳
・187cm/84kg
・UFC史上最多の15連勝
・UFCにおいてKO勝利、もしくは一本勝ちが12回
・第1ラウンドでの勝利が50%
・2006年1月20日以来負けていない(UFCの外で岡見勇信相手に反則負け)
・タイトル戦で11連勝(史上最多)
・10戦連続で王座防衛中(史上最多)
・12回のファイトボーナス(ノックアウト・オブ・ザ・ナイトが7回、ファイト・オブ・ザナイトが3回、サブミッション・オブ・ザ・ナイトが2回)
・98日ぶりの試合
・キャリア最長の休養期間は315日

ステファン・ボナー
・17勝7敗
・35歳
・193cm/93kg
・3連勝中
・ファイト・オブ・ザナイト受賞が1回
・329日ぶりの試合
・キャリア最長の休養期間は464日

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