メイナードvsグイダ 青写真

マイケル・ディサントが、日本時間6月23日に開催されるUFC on FXのメインカード、クレイ・グイダvsグレイ・メイナードの一戦を展望する。
Maynard vs. Guida  クレイ・グイダvsグレイ・メイナードというカードについて考えを巡らせるとき、私はしっかりと腰を落ち着けて、深呼吸をしたい気分になる。わかるだろう? このような魅力的なカードが開催されるとき、私はMMAにそれほど興味を持っていない友人達をディナーに招いて、試合を見せてやりたくなる。間違いなく、見逃せないファイトだ。

 それは彼らがこの階級屈指のスターだからではない。もちろん、メイナードはフランク・エドガーを除けば、すべてのライト級ファイターとって、解きがたいパズルとしてその前に立ちはだかってきた。それにエドガーだって、3度の対戦のうち一度しか、そのパズルを解いていない。また、メイナードはTUFでネイト・ディアスに敗れたものの、その後のUFCでの対戦ではきっちりと勝利している。

 メイナードはケニー・フロリアン、ロジャー・フエルタ、ジム・ミラーデニス・シヴァー、エドガー、ディアス、リッチ・クレメンティに勝利している。なかなかの顔ぶれだ。

 一方のグイダもジョシュ・トムソン、アンソニー・ペティス五味隆典、ディアスを下しており、実績ではメイナードに一歩も引けをとらない。

 ただ、この二人の対戦が黄金カードたるゆえんは、なにも両者の戦績が拮抗しているからではない。それは彼らのスタイル、パーソナリティが噛み合うからであり、始めから終わりまで、熱狂的な試合を約束するからだ。

 ここで一つ質問だ。グイダがつまらない試合を演じたことはあるか? 答えはNOだ。

 グイダはまるで“エナージャイザーのCMのうさぎ(米国の大手電池メーカーのCMに出てくる電気仕掛けのうさぎの人形で、どんな障害があっても動き続ける)”のようで、無限の体力を備えている。原始人のような髪型を振り乱し、ワイルドに腕を振り回しながらつま先で小刻みにステップを刻む様は、ファンを多いに楽しませる。また、彼より研鑽を積んでいる選手は稀で、オクタゴンの中では自身の力を最後の一滴まで絞りつくす。

 一方のメイナードはグイダとは正反対のファイターだ。彼にはグイダのようなガスタンクは備わっておらず、それは彼のキャリアにおける唯一の黒星に結びついた。そのもろさは人間臭さを感じさせる。

 ただ、その唯一の弱点を除けば、メイナードは獰猛な獣だ。ライト級では誰よりも身体能力に恵まれている。彼の爆発力と身体的な力はすでに「生ける伝説」だ。さらに、そのレスリングの技術はMMA屈指のものである。また、メイナードは打撃も強い。ヴァンダレイ・シウバのように、すべてのパンチが試合を終わらせるだけの破壊力を秘めているのだ。

 試合が始まれば、グイダはまるで狂人のような動きでメイナードに迫るだろう。一方、狂人というよりはギリシャ神話の神々に近いタイプのメイナードは、虎視眈々と試合を終わらせる一撃を狙い続けるはずだ。ビールやソーダを取りに行く時間などない。注文したピザの支払いも諦めた方がいい。トイレは当然禁物だ。何故かって? そんなことをしていたら、あなたは2012年で最もエキサイティングな試合を見逃すことになるからだ。

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