TUF 17 フィナーレ、メインカード結果:噛ませ犬のキャットが大勝利!

TUF 17 フィナーレ、メインカードの結果を見てみよう。
ラスベガスのマンダレイベイ・イベントセンターでおこなわれたTUFフィナーレは、UFCにとっては最高のハイライトリールを量産する大会となった。 ドラフト最下位でチーム入りした弱冠21才がTUF優勝候補を倒して優勝し、また新規参戦の選手が元王者を倒してTUF18におけるコーチ役を勝ち取ってみせ、さらに一人のヘビー級戦士が、エルボー攻撃のみで71秒KO勝ちを収めたのだ。そして、これら全てはメインイベントが開始する前の出来事だった。

スコット・ヨルゲンセン vs. ユライア・フェイバー

この日のメインイベントに登場したのは、元トレーニングパートナーである二人のバンタム級戦士、スコット・ヨルゲンセンと元WEC王者のユライア・フェイバー。 ハイペースの攻防が展開されたこの試合は5ラウンド戦として行われたが、決着に5ラウンドは要さなかった。フェイバーがスピード、パワー、そして多彩な攻撃を駆使してヨルゲンセンを攻め立て、4ラウンドにとうとう一本を奪ったのだ。

1ラウンド、最初のテイクダウンを奪ったのがヨルゲンセン。しかしより大きなダメージを与えたのは、お返しのテイクダウンから強烈は膝を当てたフェイバーの方だった。さらにフェイバーは、残り2分の時点でヨルゲンセンのバックに回って四の字ロックを完成させる。やがて両足フックに移行したフェイバーが痛烈なエルボーを見舞ってゆくと、電光石火のスクランブルの攻防に移行した二人。フェイバーはそこからギロチンの体勢に入るが、ヨルゲンセンは何度も回転して膝立ちの体勢でエスケープ。しかしフェイバーはさらにヨルゲンセンをグラウンドに引きずり込んでいった。

ヨルゲンセンによるローブローからはじまった2ラウンド。試合が再開されるとフェイバーは打撃でラッシュをかけていった。打ち合う二人だが、攻撃の多彩さで上回ってみせたのは、足へのパンチ、テイクダウン、膝と織り交ぜていくフェイバーの方。負けじとヨルゲンセンもテイクダウンを奪うが、二人は回転してスタンドで。すると今度はフェイバーがお返しのテイクダウンを奪ってみせた。

3ラウンド、明らかに距離感を掴んできたフェイバーは何度もヨルゲンセンの顔面に打撃をヒット。たいするヨルゲンセンの方はなかなか有効打を当てられない。ならばとフェイバーを金網に押し込んだヨルゲンセンは、フェイバーがバランスを崩した隙に乗じてバックに飛びつく。しかしフェイバーはすぐに振りほどいてみせる。そこからフェイバーは軽いステップから頻繁に出入りをしてパンチを当て、さらにテイクダウンを決めて有利な状態でラウンド終了を迎えた。

4ラウンド、徐々に距離を詰めていくヨルゲンセンだが、ジェイバーは左を当て、テイクダウンを狙い、さらに至近距離からの膝をあててゆく。やがてテイクダウンを奪ったフェイバーは、スクランブルから素早いバックに回って四の字ロックを完成。そこからしっかりとチョークを極めてみせたフェイバーが、3分16秒でヨルゲンセンからタップを奪ってみせた。

暫定王者のヘナン・バラオンを除けばトップコンテンダーである、カリフォルニアキッドことフェイバーはこれで28勝6敗。その敗戦の全てはタイトルマッチにおけるものだ。この勝利はフェイバーにとって3試合連続の一本勝ちとなった。それまで7位にランクされていたヨルゲンセンは、これで14勝7敗となった。

ケルヴィン・ガストラム vs. ユライア・ホール
チーム・ソネン同士の対決となった、ノックアウト・アーティストのユライア・ホールと、ドラフト最下位指名ながら怪力を誇るケルヴィン・ガストラムによる決勝戦。一進一退の攻防の末、弱冠21才のガストラムが、ホール有利の前評判を覆して、見事に史上最年少のジ・アルティメット・ファイター覇者となってみせた。

試合開始と同時に、恐れることなくホールに向かっていったガストラムは、ホールをケージに追い詰めては蹴りとパンチを見舞ってゆく。対するホールは、ガードを下げて立っては、組んでからの膝を狙ってゆく。両者中央に戻ると、前蹴りを繰り出してゆくホール。しかしガストラムも前蹴りでお返しすると、さらに左を当ててゆく。さらにガストラムがテイクダウン! 上から打撃を当ててゆく。やがて立ち上がったホールは、ラウンド終了寸前に逆にダブルレッグを狙って会場を驚かせてみせた。

2ラウンド、ほとんど傲慢と見えるほどの自信を覗かせたホールは、前に出てくるガストラムに対して、ガードを下げたまま華麗にステップ。ホールは後ろ回し蹴りからミドルへの連携をみせるが、ここでガストラムがまたしてもテイクダウンを奪取し、さらにハーフガードの上からエルボーを繰り出して会場の「ケルヴィン」チャントを呼び込んでみせる。しかし体勢を入れ替えたホールは、立ち上がろうとするガストラムのボディに膝を当てて、さらにムエタイの首相撲から膝を入れて行く。さらにホールは金網際の組み合いから足をかけてテイクダウン。ケルヴィンも背中を向けてたちあがってみせるものの、ここでホールの派手なスープレックスが炸裂した!

3ラウンド。素早く前に出てくるガストラムは、ホールのローブローを被弾して試合は中断。再開後に鞭のごとき蹴りと拳をあててゆくホール。対するガストラムは、痛烈な左をもらいながらも前に出てテイクダウン。すぐに振りほどいて立ち上がったホールは逆にテイクダウンを奪い返し、上から強い打撃を打ち込んでゆく。それでも立ち上がったガストラムは、さらにお返しのテイクダウン! そこからお互いは上と下から全力で拳を振り回しての打ち合いに。そのままm 最後の45秒間、両者は観客を熱狂させてみせた。

ジャッジの判定は2-1(29-28、28-29、29-28)でガストラムに。ガストラムはこれで7戦全勝となった。「嬉しいけど、タフな試合だったから体が痛いよ」とガストラムは語った。「何発か効いた蹴りをもらったんだ。でもそのうち回復するよ。最高の気分だね。」ホールの戦績は8勝3敗となった。

キャット・ジンガーノ vs. ミーシャ・テイト
UFC史上2度目の女子試合において、ズッファに新しく参戦してきたキャット・ジンガーノが元ストライクフォース王者のミーシャ・テイトからTKO勝ちを収めた。これでジンガーノは王者ロンダ・ラウジーへの挑戦権とともに、TUF 18においてラウジーとコーチング対決する権利を得た。

1ラウンド、体格に勝るテイトは打撃で突進してジンガーノを下がらせる。最初にテイクダウンを奪ったのはテイトだが、ジンガーノはすぐに立ち上がり、スタンド状態でのギロチンの体制に入って体を反らせて締め上げる。なんとか逃げたテイトはシングルレッグでテイクダウンをするが、またしてもギロチンに捕まることに。ここから両者はスクランブルの攻防に。お互いに体勢を入れ替え合ったものの、上の体勢からより効果的なグラウンド&パウンドを入れていったのはテイトの方だった。スタンドに戻ってから蹴りと左ストレートを当ててみせたジンガーノだが、またしてもテイクダウンをもらってしまう。ハーフガード上の体勢からテイトが肘を連打する中ラウンドが終了した。

2ラウンド、蹴りで距離を保ってみせるジンガーノ。しかしテイトはまたもや押し込んで上のポジションを奪う。テイトが上から打撃を繰り出すなか、ジンガーノは相手に背中を見せてから回転して脱出を試みる。しかしテイトはすかさず腕十字の体勢に。ジンガーノが逃れて上を奪うと、今度はヒールフックをしかけてゆくテイト。ジンガーノはテイトの足にエルボーを落として対抗し、やがて回転して何を逃れてサイドを奪取。さらにハーフの上を取ったジンガーノは、逆に肘を落としていった。テイトはなんとか立ち上がったものの、ジンガーノの打撃をさらに被弾し、そこからテイクダウンを狙うも防がれてしまった。

3ラウンド開始直後に派手な蹴りを放っていったジンガーノは、ダブルレッグでテイクダウンを奪うとエルボーを落としてゆく。バタフライガードで対抗するテイトだが、ジンガーノは上四固めに移行し、テイトを金網際から引き戻すと、サイドポジションを奪っていった。なんとか立ち上がったテイトだが、膝を頭部にもらうと防御のためにグラウンドへ。再び立ち上がったテイトだが、またしてもジンガーノの痛烈な膝が顔面に! たまらず倒れたテイトを見て、レフェリーのキム・ウィンスローは試合を止めた。「アルファ」ことキャット・ジンガーノという名のニュースターが誕生した瞬間だった。

「試合中、自分が実際にオクタゴンの中で戦っていることに本当に驚いたの。目眩がするくらいだった」とジンガーノは言った。「息子やお母さん、そしてここに来るまでに人生であった全てのことを考えたら、目が覚めたの。そしてこの試合を終わらせなきゃと思って、やったのよ。」この3ラウンド2分55秒のTKO勝利によってジンガーノの戦績は7戦全勝に。そして今年後半にバンタム級王者ロンダ・ラウジーとの無敗対決が決定した。テイトはこれで13勝4敗となった。

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ガブリエル・ゴンザガ vs. トラヴィス・ブロウニ

ヘビー級戦士、トラヴィス・ブロウニがガブリエル・ゴンザガを僅か71秒、痛烈なエルボーでKOし、ゴンザガの連勝を3で止めてみせた。

試合開始。6フィート7インチのブロウニが派手なハイキックを放っていくと、それはゴンザガのはるか頭上を切り裂いていった。すかさず間合いを詰めて足を掴んでテイクダウンを狙って行くゴンザガ。対してフェンス際でタックルを切ろうとするブロウニ。ゴンザガがさらに体勢を低くしたとき、ブロウニは自身の腰骨当たりに位置するゴンザガの頭部に痛烈なエルボーを連打! なんとこれでゴンガザが崩れ落ち、1分11秒、ブロウニがKO勝ちを飾った。

ブロウニの戦績はこれで14勝1敗1分、唯一の敗戦は、昨年10月にタイトルコンテンダーのアントニオ・“ビッグフット”・シウバ戦で蹴りを放った際にハムストリングを負傷したことによるものだ。「どれだけ長く試合をしたかで給料が決まるわけじゃないからね」とブロウニは言った。「顔面にダメージを受けないために、出入りを激しくする予定だったんだよ。僕の左足はもう100パーセント完治していることを示したかったから、最初にあのハイキックを打っていったんだ。」ゴンザガはこれで14勝7敗となった。

ブロウニの試合後インタビューはこちら

ギルバート・スミス vs. ブッバ・マクダニエル
FXで放映されたメインカードのオープニングバトルにて、チーム・ジョーンズのミドル級の二人、ギルバート・スミスと、ワイルドカードで敗者復活してみせたブッバ・マクダニエルが激突した。試合はマクダニエルが見事にスミスから3ラウンドで一本勝ちを飾ってみせた。

試合開始と当時にパンチを振り回していったスミスだが、マクダニエルは動じずに体勢を入れ替えて、痛烈な打撃を入れてゆく。スミスはテイクダウンを奪ってみせるものの、マクダニエルはスイープから上を取って、肘と鉄槌を打ち下ろして行く。負けじとスミスは上を取り返し、マクダニエルのガードをパスしてみせたが、マクダニエルはギロチンからまたしても上を取り返す。そこからマクダニエルが膝や打撃を当てて1 ラウンドは終了した。

続く2,3ラウンドとも、マクダニエルの打撃が炸裂することではじまった。スミスもテイクダウンに入って防御するが、マクダニエルが常に上を取って有利に試合を進めていった。怪力を誇るスミスは、マクダニエルの攻撃から何度も逃れてみせる。しかし、技術と経験に勝るマクダニエルはバックを奪い、クルシフィックスの体勢に入り、また多彩なガードからの攻撃で攻め立てていった。

そして迎えた3ラウンド中盤、スミスは力でなんとか上を奪ってみせた。しかしマクダニエルは下から素早く三角の体勢へ! さらに締めを強めたマクダニエルがスミスの腕を伸ばすと2分49秒、スミスがタップした。

「ギルバートがこの試合を望んだんだよ。俺とはTUFハウスであまり仲が良くないと思ってたからね。それがあったから。キャンプで本当に懸命に練習したんだ」とマクダニエルは言った。「ギルバートがパンチを振り回してきたから追い詰められたよ。奴のことは認めるよ。奴はスタミナに難があると思ったから、試合を長引かせようとしたんだ。でも、こっちが予想していたように奴がスタミナを切らす事はなかったね。」TUFにおいては二人の決勝進出者に敗れたマクダニエルは、これで21勝6敗に。スミスは5勝2敗となった。

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