UFC 157 メインカード結果: ロンダ、歴史を作る

UFC 157 メインカードの結果は以下の通り…。
現地時間土曜日の夜にアナハイムのホンダセンターで、史上初めて女性ファイターのオクタゴンでの試合が行われた。試合はかつてStrikeforceで活躍したロンダ・ラウジーがリズ・カムーシェを相手に保持するバンタム級のベルトの防衛に成功。UFCはその歴史的な大きな一歩を祝福した。満員の観客と、主要メディアの注目を集めたこの一戦の結末では、拮抗したスタートから始まったものの、これまでのラウジーの試合と同じく、彼女が何故世界最高のファイターなのか、その理由を彼女にとって最大の舞台で世界中に見せ付けることになった。


ロンダ・ラウジー vs. リズ・カムーシェ

この日まで、ロンダ・ラウジーのアマチュアMMAの3試合、そしてプロMMAの6試合は全て同じ経過を辿っていた。すなわち、五輪メダリストのラウジーが相手との距離を一気に詰めて相手をマットに投げつけ、必殺の腕十字を極めるというものだ。今までラウジー相手に一分以上戦うことができたのは、ミーシャ・テイトはただ一人である。

この日のメインイベントにおいて、元米海兵隊員にして屈強なファイターであるリズ・カムーシェは、上記のラウジーの必勝パターンが繰り返されることを許さなかった。それでも、最後に王座防衛を果たしたのはラウジーであった。1ラウンド4分49秒、またしても腕十字による一本で決着が付いたのだ。

試合開始後、カムーシェは突進してきたラウジーのテイクダウンを打撃を織り交ぜて巧みに防いでみせた。それでも強引に試合をグラウンドに持ち込むラウジー。対するカムーシェは、レスリングを駆使して立ち上がるとともにラウジーのバックを奪取!立った状態のラウジーに対して両足フックを絡めたカムーシェは、チョーク狙いから強烈なネッククランクに移行、ラウジーをあわやの場面まで追い込んだ。しかし、耐えたラウジーはカムーシェを前に落として脱出!アップキックを見せるカムーシェだが立ち上がることはできない。ここから試合は再びラウジーのペースになったのだ。

上からパウンドを繰り出したラウジーはそのまま袈裟固めの体勢に移行、カムーシェの頭を右腕で固定し、左腕でパンチを繰り出してゆく。必死で暴れて逃れようとするカムーシェだが、ラウジーはその動きを利用して必殺の腕十字の体勢に!両腕を交差して巧みに守るカムーシェ。しかしやがてラウジーは両腕をこじ入れると上体を後ろに反らせてカムーシェの腕を伸ばし、見事に腕十字を極めてみせた。

これで7勝0敗となったラウジーは、UFCのオクタゴンではじめて勝利を得た女性という名誉も手にすることとなった。カムーシェは7勝3敗、その敗戦は全てストライクフォースとUFCにおけるものだ。しかしカムーシェもこの日また、UFCの歴史に名を刻むこととなった。

ジョー・ローガンによる試合後インタビューを受けたラウジーは、女子選手たちに二つの重要なメッセージを送った。一つは、どのようなメディア報道も彼女の連勝街道を止めることはできないということ。もう一つは、「次の試合は、もうちょっと大きいブラジャーが必要ね」という言葉。これは試合中カムーシェともみ合う中、コスチュームが何度かずれたことを指して言ったものだ。

リョート・マチダ vs. ダン・ヘンダーソン
一人はUFCにおいて、もう一人はストライクフォースとプライドにおいて頂点に立った二人の元王者の激突。 一人は空手の達人、もう一人はオリンピック級レスラーという、まったく異なったバックグラウンドを持つ二人のKOアーティストの戦い。リョート・“ザ・ドラゴン”・マチダ対ダン・ヘンダーソンの対決は、歴史に刻まれる大激闘となるためのお膳立てが全て揃っていた。しかし、生まれたのは極めて地味な展開に終始し、終了後は多くの観客がいったいどちらが何をしたのかを議論するような試合であった。結果は、巧みなフットワークを駆使したマチダが2-1の判定で勝利した。

試合開始後、腕を振りかぶる“ヘンド”ことヘンダーソンと、空手スタイルのフットワークで距離を取るマチダ。ラウンドを通して、二人はこの戦い方を変えることがなかった。ヘンダーソンがパンチを振り回すたびに、マチダは下がってかわすのだ。パンチよりもむしろ蹴りを多く交換し合った両者。ヘンダーソンはローを、そしてマチダはミドルを入れてみせた。ラウンド終盤、ヘンダーソンが金網中央でテイクダウンを狙いに組みに行くと、なんと逆にテイクダウンを奪ったのはマチダ!そこからパウンドを入れて優位な体勢でラウンドを終わらせてみせた。

同様の展開は2ラウンドも続く。追うヘンドと、避けるマチダ。マチダは数発のパンチ、二発の膝、そしてハイとスピニングバックキックを一発ずつカウンターで当ててみせた。対してヘンドが当てた攻撃のほとんどはローキック。やがて苛立ったヘンドは、マチダを金網の端から端まで追いまわし必殺の右を振り回す。しかしマチダはそのほぼ全てを、ほとんど笑いながらかわしてみせるのだった。

変わらぬ展開のまま3ラウンドに突入した両者。ミドルを食らいながら空砲を打ち続けたヘンドは、90秒経過地点でとうとう試合をグラウンドに持ち込むことに成功。しかしマチダは強力なガードを駆使してヘンダーソンに有効な攻撃を許さない。やがて立ち上がったマチダはローキックを当て、ニック・ディアズを思わせるような挑発的な素振りまでしてみせた。

判定は2-1(29-28、28-29、29-28)で、大きなブーイングを浴びたマチダに。この勝利でマチダは19勝3敗となり、UFC159におけるジョン・ジョーンズ対チェール・ソネンの勝者に挑戦することが濃厚となった。ヘンダーソンの方は29勝9敗となった。

マチダの 勝利者インタビュー を見てみよう。

ユライア・フェイバー vs. アイヴァン・メンジヴァー
地元ファンの大声援を背に、カリフォルニア・キッドことユライア・フェイバーがカナダのアイヴァン・メンジヴァーから見事に一本勝ちを収めた。この日のメインカードにおいて、2試合目の1ラウンド決着であった。

試合開始早々、見事な投げでフェイバーを舞わせたメンジヴァー。しかしフェイバーはグラウンドで返して逆にサイドポジションを奪取。やがてインサイドガードに入ったフェイバーは、メンジヴァーの関節技狙いを防ぎつつ強烈な肘を打ち下ろしてゆく。エビの動きで逃れようとするメンジヴァーに対してバックを狙うフェイバー。立ち上がったメンジヴァーに横向きで飛び乗ったフェイバーは、そのまま足をスイングして両足フックを入れてバックを奪うことに成功!この悪ロバディックな動きに大観衆が熱狂する中、フェイバーは立っているメンジヴァーにチョークを極めて、4分31秒一本勝ちを飾った。

元WEC王者フェイバーの戦績はこれで27勝6敗に。敗戦の全てはUFCあるいはWECのタイトル戦によるものだ。メンジヴァーの方はこれで25勝10敗となった。「ハードコアなファンならメンジヴァーを世界レヴェルの強豪と知っている。そんな相手に勝てて良かったよ」とフェイバーは語った。「僕はまだUFC王者になれると信じてる。今日の試合は、未来にそれが実現することを証明できたと思うよ。」

コート・マクギー vs. ジョシュ・ニアー
ミドル級でも常に強豪として存在感を示してきた “ザ・クラッシャー”ことコート・マクギー。この日のウェルター級デビュー戦においては、いつものようなグラインダー・タイプというより、キラーと呼ぶに相応しい戦いを見せた。常に攻め続けたマクギーは、“歯科医”ことジョシュ・ニアー相手に判定勝利を飾った。

試合は、二人の有能なストライカーによるボクシング対決で幕を開けた。手数の多いマクギーに対して、前に出てゆくニアー。ニアーは強いカウンターを当ててゆくが、マクギーは決して手数を減らさずニアーを追い詰めてゆく。ラウンド終了近くにはマクギーのボディが痛烈にヒット。さらに追い打ちをかけると倒れ込むニアー。しかしそこでマクギーはサブミッションを極めきれずにラウンドが終了した。

2ラウンド、さらにニアーを追い込んで行くマクギーは、ローやミドルでダメージを与えてさらにパンチでダウンを奪う。さらに打撃で攻め込むマクギーだが、ニアーはそこから復活。逆にコンビネーションで攻撃に転じる場面もみせた。

どちらに転ぶか分からなくなった3ラウンド。ニアーが前に出てゆくと、戦術変更したマクギーはケージ際にニアーを押し込んでテイクダウン。ニアーの下からの攻撃の前にあまり有効打を当てられないマクギーだが、鉄槌と肘の連打で優位なままラウンドを終わらせてみせた。

「170パウンドで調子が良かったよ」と、ウェルター級デビューを飾ったマクギーは語った。「この階級で僕はより強く、速く、スタミナもある。ファイトメトリックからは、この日の僕は有効打の数においてウェルター級試合の記録を塗り替えたと言われたよ。いい気分だ。」判定は全員30-27。これでマクギーは14勝3敗に。ニアーは33勝13敗1分けとなった。

ジョシュ・コスチェック vs. ロビー・ロウラー

9ヶ月間の休養を経て戻って来たジョシュ・コスチェックは、9年ぶりにUFCに(そしてウェルター級に)戻って来た“ルースレス”・ロビー・ロウラーと対戦した。レスリング対打撃となったこの試合は、ロビー・ロウラーの打撃に凱歌が上がった。

最初の2分間で二度のテイクダウンを奪ったのはコスチェック。さらにロウラーをケージに押し込んでテイクダウンを狙う。コスチェックが低い体勢に入ると、それをがぶって潰したロウラーは、あたかもギロチンを狙うような体勢に。しかしここで片手でコスチェックの頭を押さえつけたロウラーは、強烈なパンチの連打に!何発ももらったコスチェックが仰向けになるとレフェリーのハーブ・ディーンが試合を止めた。3分57秒のことだった。

悪名高いコスチェックに勝って大歓声を浴びたロウラーはこれで20勝9敗(1ノーコンテスト)に。コスチェックの方は19勝7敗となった。「レフェリーのストップは正しかったよ」とロウラーは語った。「思い切りパンチをぶち込んだからね。奴はパンチを受けるだけで何もできなくなってたよ。」

ロウラーの試合後インタビューはこちら


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