UFC 157 プレリミナリー・ファイト結果:ベルムデスは試合に勝ち、グライスはファンを勝ち取る。

UFC 157 プレリミナリー・ファイトの結果を見てみよう…。
歴史的なイベントとなったこの日のホンダセンターのファンを興奮の坩堝に叩き込んだのは、デニス・ベルムデス対マット・グライスのフェザー級戦における大死闘であった。

ブレンダン・シャウブ vs. レイヴァー・ジョンソン

この日、ヘビー級戦士レイヴァー・ジョンソンは生涯初の判定決着を経験した。残念ながらそれは、ブレンダン・シャウブに終始抑え込まれてフルマークの判定負けであった。

1ラウンド、すぐにグラウンドに持ち込んだシュワブは変形アナコンダ・チョークの体勢に。しかジョンソンは開いている片手でシュワブを殴り付けて抵抗し、とうとう脱出に成功!スタンドに戻ってから逆にテイクダウンを奪ったジョンソンだが、シュワブは下からの足関節からのスイープで上を取り返し、優位にラウンドを終了した。

2ラウンドと3ラウンド、やはりテイクダウンで上を取って試合を支配したのはシュワブ。ハーフガードまで持ち込んで優位な体勢を維持したが、観客は不満の声を上げていた。

シュワブはこれで10勝3敗に。ジョンソンは17勝7敗となった。

マイケル・キエーザ vs. アントン・クイヴァネン
TUF 15優勝者のマイケル・キエーザが、フィンランドのアントン・クイヴァネンから2ラウンド、チョークで見事に勝利した。

様子見からはじまった1ラウンド。キエーザは得意のグラウンドに持ち込もうとするが、クイヴァネンは巧みに立ち上がり、キエーザの寝技での攻撃を許さなかった。

2ラウンドもテイクダウンに苦労したキエーザだが、ついにスタンドでクイヴァネンのバックに回ることに成功!そこからグラウンドに持ち込んで2分29秒、チョークを極めて一本勝ち。

これでキエーザは無敗記録を更新。戦績は9戦全勝となった。対するクイヴァネンは17勝6敗に。「最初のラウンドでKOされなければ、僕が勝てると分かっていたよ。僕の必殺技はバック取りだからね」とキエーザは語った。

キエーザの試合後インタビューはこちら。

デニス・ベルムデス vs. マット・グライス
MMAの魅力が全て凝縮されたような大激闘の末、TUF14準優勝者のデニス・ベルムデスが2-1の僅差の判定でマット・グライスに勝利した。

1ラウンド、オクラホマ大学レスリング部出身のグライスがテイクダウンに行くがが、ベルムデスはそれを切り返してマウントに!ここからベルムデスは強烈パンチの雨を降らせて勝負あったかに見えたが、ここを脱出したグライスはスタンドで大逆襲に!左フックをヒットしてベルムデスからダウンを奪うなど、一挙に盛り返してみせた。

2ラウンドも激しい攻防が続く。前半はグライスの打撃が、そして後半はベルムデスが打ち返してファンを沸かせて魅せた。

そしてUFC史上に残るような大激闘となった3ラウンド。ベルムデスが強烈なアッパーでグライスを沈める。さらに上から強烈なパンチの雨を降らせるベルムデス!しかしグライスがこれを耐え抜いて、両者がスタンドに戻る。さらに強いパンチを何度も当ててグライスをふらつかせるベルムデス。しかしグライスは不屈の闘志で打ち返してゆく。死力を尽くして強烈なパンチを打ち合う両者に、観客は大熱狂。凄まじい威力の打撃を何度もヒットさせるベルムデス、絶対絶命の状況から絶対に諦めずに反撃を試みてパンチを振り回すグライスの大死闘が繰り広げられたまま、試合終了した。

判定は2-1(29-28、28-29、29-28)でベルムデス。勝者はこれで11勝3敗に。グライスの方は15勝3敗となった。「とんでもない試合だったよ」とベルムデスは語った。「もう諦めてしまおうと思うことが何度もあったけど、そんな自分との戦いに勝って戦いに戻って来れたんだ。僕は彼に大ダメージを与えたはずだけど、彼はまるで何も無かったかのようにフックを降り回し続けて来た。なんてクレイジーな奴だ。まったく戦えて光栄だ。」敗者のグライスもまた、相手への敬意を表してみせた。「この試合を終えて、人間としてもファイターとしても、デニスを大いにリスペクトするようになったよ。僕には神から授かったタフネスがあるけど、神は同じ者をデニスにもお与えになったようだ。」

ベルムデスの試合顔インタビューはこちら。

サム・スタウト vs. カーロス・フォドール
二人の強打者によるライト級戦は、サム・スタウトがカーロス・フォドールから2-1で判定勝ちを収めた。

1ラウンド、前に出てくるフォドールに対して、スタウトは意外にもテイクダウンとグラウンドで対抗。足を掛けて上の体勢を奪ったスタウトが、カードからハーフまでポジションを進め、さらに上からエルボーを当て、何とそこから腕十字の体勢に行ったところでラウンド終了した。

続く2,3ラウンドは、打撃、レスリング、寝技において互角の展開が繰り広げられた。お互い全てを出し尽くした総力戦が延々と続いた。打撃で優位に立ったのは、コンビネーションを駆使してより多くの有効打を当てたスタウトの方だった。

試合終了後、両選手ともに勝利を確信していたことが判明した。「勝ったと思うけど、僅差だったよね」とスタウトは語った。「僕は10年以上も柔術の練習をしているのにそれを見せたことがないから、今日は是非僕がトータルMMAファイターであることを見せたかったんだ。」スタウトはこれで20勝8敗1分に。フォドールは7勝3敗となった。

ケニー・ロバートソン vs. ブロック・ジャーディン
ケニー・ロバートソンはこの日、新しいサブミッションでブロック・ジャーディンから1ラウンド一本勝ちを奪ってみせた。

試合開始後、まずサブミッションを極めかけたのはジャーディンの方だった。ギロチンを仕掛けるもロバートソンは脱出。ここからパスしやがてバックを奪ったロバートソンはチョークを狙う。やや乗り過ぎ、前に落とされるかに見えたロバートソンだが、この体勢からジャーディンの足を捕まえると、そのまま伸ばしゆく変形の足関節へ。ハムストリング筋を伸ばされたジャーディンは2分57秒、たまらずタップアウト!

「チャンスがあったら極めないとね」とロバートソンは言った。彼は以前に同じ動きでパートナーをハムストリング筋断裂に追い込んだことがあるという。「チャンスがあったから、彼の足を捉えて伸ばしたんだ。口頭でタップしたよ。」これでロバートソンは12勝2敗に。ジャーディンの方はこれで9勝3敗となった。

ロバートソンの試合後インタビューはこちら。

ジョン・マンリー vs. ネイル・マグニー
TUF16準決勝進出二人のUFC デビュー対決は、テイクダウンディフェンスと打撃を有効に使ったマグニーの勝利に終わった。

1ラウンド、マンリーがテイクダウンを狙ってゆくも、マグニーはなかなか許さない。なんとか尻餅を付かせてもマグニーはすぐに立ち上がる。そして離れてはマグニーはストレートを当ててポイントを取っていった。

2ラウンド、3ラウンドと積極的にプレッシャーをかけてゆくマンリーだが、マグニーは逆にテイクダウンを奪う。上の体勢を取っての打撃を何度も入れたマグニーが優位に進めるなか、試合は終了した。

「UFC初登場で緊張するというのは本当だったよ」とマグニーは語った。「チームメイトにも、緊張するぞと言われたんだけど、これは準備のしようがないからね。でもパンチが当たり始めたら平気だったよ。相手は僕をフェンスに押し付けて来たけど、打撃を当て続けて勝つことができた。」これでマグニーは8勝2敗に。マンリーは7勝3敗となった。

ナーション・バレル vs. ユーリ・ビルフォート

元ミドル級のナーション・バレルは、ウェルター級デビューとなるはずだったこの試合で5パウンドの体重オーバー。しかしユーリ・ヴィルフォートを好勝負の末に破ってUFC初登場を白星で飾った。

試合を寝技に持ち込みたいヴィルフォートは、試合開始早々テイクダウンに成功。一気にチョークで決着を付けにかかるが、バレルがうまく守って脱出。スタンドに戻ってバレルの強烈なパンチが炸裂。崩れるヴィルフォートを追撃するバレルだが、ヴィルフォートもこのピンチを見事に脱出。逆に足関節を仕掛けるものの、バレルはこれを逃れる。白熱の1ラウンドが終了した。

2ラウンドは一転してスタンドの展開が延々と続くことになった。強烈な右を二発当てたバレルが攻勢に出るが、ヴィルフォートもハイキックから接近戦の打ち合いでパンチを入れて反撃。しかしバレルは再びパンチのコンビネーションでペースを取り戻していった。

3ラウンドにダブルレッグを成功させたヴィルフォート。しかしバレルは体勢を入れ替えてすぐに立ち上がる。再びテイクダウンを取ったヴィルフォートは今度は足関節へ。取りかけたがバレルは強烈なパンチの連打を浴びせて反撃。それでも足にこだわるヴィルフォートは無数の強烈なパンチを被弾し、その顔面は血まみれに。やがて足関節から脱出したバレルは上から攻撃。スタンドに戻っても攻勢のまま試合を終えた。

判定は一人が30-27、二人が29-28で全員バレルを支持。これでバレルは9勝2敗に。敗れた弱冠21才のヴィルフォートは6勝2敗となった。「直前のオファーを受けたので減量を失敗してしまったよ。でも、何があろうと勝とうと決意していたんだ」とバレルは言った。「二回ほどサブミッションを極められかけたけど、負けるつもりは毛頭なかった。必死で戦ったよ。」

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