パイル、逆転勝利!:UFC 160 プレリミナリー・ファイト結果

UFC 160、プレリミナリー・ファイトの結果を見てみよう。
ヘビー級タイトルマッチやタイトルコンテンダー達の戦いを観るために、MGMグランドガーデンアリーナで行われたUFC 160大会には大観衆が詰めかけた。そしてこの日早めに入場した観客たちは、軽階級の選手たちによる、ヘビー級に勝るとも劣らない迫力の熱闘や見事なフィニッシュを次々と目撃したのだった。

マイク・パイル vs. リック・ストーリー

1ラウンドにはKO寸前に追い込まれたマイク・パイルが、肘と膝と柔術を武器に大反撃。FXにて放映されたプレリミナリー・ファイトのトリの試合において、自らと同じくベテランのリック・ストーリーから2-1の逆転判定勝ちを奪ってみせた。

1ラウンド。ストーリーは強い打撃を当ててテイクダウンを奪取。しかしパイルはガードからストーリーの腕を取ると、回転してうつぶせの状態で腕十字に入り、ストーリーの腕を伸ばしかけた。しかしストーリーは脱出し、二人は再びスタンドへ。パイルをケージ際に詰めたストーリーは上下のパンチラッシュ。ボディから強烈な左を当ててパイルがダウン! さらにストーリーは強烈なパウンドを放ってゆくが、パイルはなんとか体を回転させて持ちこたえた。

前ラウンドの劣勢で目が覚めたパイルは、2ラウンドにはジャブと蹴りを繰り出して相手の出方を計る。それでもパンチの連打に出るストーリーに対し、パイルは強烈な膝。しかしストーリーはそれをテイクダウンで切り返す。下からストーリーの腕を捕らえたパイルはキムラロックの体勢に。ストーリーの腕を背中に回しかけるもストーリーは脱出! さらに柔術茶帯のパイルは下から腕十字、三角締めを仕掛けつつ、打撃を放っていった。

両者に疲れが見えはじめた3ラウンド。動きの落ちたストーリーに対して、パイルはムエタイ式の膝を見舞う。それでもボディ打ちで前に出て行くストーリーはテイクダウン狙いに。パイルはそこに肘を連打して、ストーリーの顔面を血まみれに。さらにパイルが肘の猛攻をかけると、疲労困憊のストーリーは前に倒れ込むようにテイクダウンに。下を取ったパイルは、腕十字からスイープにつなげてマウントを奪取! さらにバックを奪って優勢な体勢で試合を終了した。

判定は29-28、29-28、28-29でパイルを支持。パイルの戦績はこれで25勝8敗1分となった。パイルは勝利という結果は喜んだものの、試合内容は満足していなかったようだ。「1ラウンドに打たれ過ぎてしまったよ。でも試合が進むごとに、確かな技術を出せるようになっていったと思うよ」

デニス・ベルムデス vs. マックス・ホロウェイ
フェザー級の二人による大激闘となったこの試合。最終的にものを言ったのは、ベルムデスの攻撃の姿勢、テイクダウン、そしてタフネス。彼は打撃の名手のホロウェイから2-1の判定勝ちを収めたのだった。

1ラウンド。テイクダウンを狙うベルムデスだが、ホロウェイはそれを防いではジャブを当ててゆく。ベルムデスもスピードを活かして中に入り左右の拳を当てるのの、ホロウェイは効果的に足を使う。ホロウェイはスピニングバックキックを連発し、ベルムデスの頭部やボディに見事にクリーンヒットさせた。

 2 ラウンド、ベルムデスはテイクダウンを狙って行くが、ホロウェイもすぐさま切り返す。ハイキックを当てるホロウェイに対して、フックや肘とともに果敢に中に入ってゆくベルムデス。ホロウェイが肘、ハイキック、右を当てるものの、ベルムデスも負けじとテイクダウンを決めてみせた。

3ラウンド。動きの落ちないベルムデスはローからテイクダウンを奪う。ホロウェイは立ち上がってみせるものの、ベルムデスはまたしてもテイクダウンを奪い、上の体勢を維持したまま打撃を入れていった。

 判定は29-28、29-28、28-29でYUF 14決勝進出者、ベルムデスを支持。これでベルムデスは12勝3敗となった。「なぜか分からないけど、試合で僕はパンチを受けてはじめて、いい動きができるようになるんだよ」とベルムデスは言った。「打撃コーチからは、練習で相手をダウンさせたらもう起き上がらせるなといわれているんだ。この姿勢があったからなんとか勝てたと思うよ。」敗れたUFC 最年少ファイターのホロウェイはこれで7勝2敗に。もう一つの敗戦はダスティン・ポイエーとのUFCデビュー戦におけるものだ。

コルトン・スミス vs. ロバート・ウィテカー
TUF 16優勝者のコルトン・スミスと、TUF スマッシズ優勝者のロバート・ウィテカーによるウェルター級戦は、オーストラリア人ファイターのウィテカーがアウトボクシングで勝り、3 ラウンドで決着をつけてみせた。

1ラウンド、オクタゴン中央を取ったウィテカーは、左を下げた構えを取る。スミスが入って来ようとするたびにカウンターを取り、試合を優位に進めるウィテカー。しかしスミスも右を当ててスミスからダウンを奪ってみせた。

激しい打ち合いではじまった2ラウンドだが、やがて1ラウンドと同じパターンに。スミスはテイクダウンを奪えず、ウィテカーのカウンターをもらってしまう。やがてスミスはウィテカーのパンチで頬をカットした。

3ラウンド。完全にペースを奪ったウィテカーは強烈な左! スミスをダウンさせるとパウンドで追撃して0分41秒で試合を決めてみせた。

ウィテカーはこれで12勝2敗に、スミスは6勝2敗となった。ウィテカーは「いいのをもらってしまったよ。1発もらったら10発返そうとしてただけさ」と試合を振り返った。スミスも「俺たちはファンのために激しく戦ったんだ。俺はつまらない選手と呼ばれてきたから、今日は思い切った試合をしたかったんだ」と語り、勝者を称えた。

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カビブ・ヌルマゴメドフ vs. アベル・トゥルジーロ

ロシア生まれにして、現在はAKAで練習する怪物グラップラーのカビブ・ヌルマゴメドフが、アベル・トゥルジーロをグラウンドで圧倒し、三者ともに30-27の判定勝ちを収めた。弱冠24才のヌルマゴメドフは、この試合において21回テイクダウンを奪い、UFC記録を更新してのけたのだ!

1ラウンド、先制したのは左を当てたトゥルジーロ。さらに前にでたトゥルジーロはテイクダウンを取るが、これを喜んだヌルマゴメドフはすぐさま腕十字狙い。両者が立つと今度はヌルマゴメドフがテイクダウン。トゥルジーロが立つとバックを奪ったヌルマゴメドフは投げて再びグラウンドに。強力なグリップを決して話さないヌルマゴメドフは、ブラジル人のトゥルジーロが立ち上がるたびに投げ、なんとこれが8度も繰り返された。前転してついに逃れたトゥルジーロだったが、今度は三角締めに捕まり、なんとかラウンド終了まで耐え抜いたのだった。

2ラウンド、再びトゥルジーロをテイクダウンしたロシアのサンボ王者のヌルマゴメドフ。オールアメリカンレスラーのトゥルジーロを、またもや連続して投げつける。トゥルジーロが上を取り返す場面もあったものの、両者はすぐにスタンドに戻った。

3ラウンド。トゥルジーロは左を降って相手を追いかけるが、ヌルマゴメドフのカウンターをもらってしまい、再び強力なボディロックにつかまってしまう。そこからまたもや連続して投げつけられたトゥルジーロ。すでに20回近くのテイクダウンを成功させているヌルマゴメドフは、グラウンドで膝を当てると、さらに高角度のテイクダウンとスープレックスを放って試合を終えた。

未だ無敗のヌルマゴメドフはこれで20戦全勝。トゥルジーロは10勝5敗となった。「規定体重をオーバーしてしまって本当に申し訳ない」と、ザ・イーグルことヌルマゴメドフは語った。彼は2.5パウンドオーバーでファイトマネーの2割を没収されたのだ。「今日は『オリンピックレスリングを救え』キャンペーンのためにも、僕のレスリング技術を見せたかったんだ。レスリングは僕にとって大切なものだ。我々はレスリングを盛り上げるために、やれることをやっていかないと。」

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ステフェン・トンプソン vs. ナーション・バレル
二人の派手なストライカーが打ち合ったこの試合、打ち勝ったのはバレルだが、より多彩な攻撃を見せたトンプソンが3-0ノ判定勝ちを収めた。

1ラウンド。キックボクシング57戦無敗のトンプソンがミドルキックを当てて行くが、バレルも距離を詰めてゆく。しかしトンプソンはテイクダウンを決めてみせる。立ち上がったバレルはアッパーを当ててトンプソンをぐらつかせるが、トンプソンもアッパーで逆襲。ラウンド終了前には、バレルの投げを切り返したトンプソンがマウントを奪ってみせた。

同様の攻防が続いた2ラウンドだが、トンプソンはよりパンチを多用するようになる。ボディ打ちからハイを繰り出していったトンプソンが有利に試合を進めた。

3ラウンド、派手な蹴り技を連続して当てていったトンプソンだが、バレルもトンプソンをパンチでぐらつかせる。打ち合いを展開した量シャだが、トンプソンは蹴りを多用して身を護り、さらにテイクダウンを決めて勝利を確固たるものとした。

判定は一人が30-27、二人が29-28でトンプソンに。これでトンプソンは7勝1敗となった。その唯一の敗戦は昨年4月のマット・ブラウン戦のものだ。「僕は一年間試合をしてこなかったんだ。今回は試合が近づくたびに不安が高まっていたよ。前回負けていたしね」とトンプソンは言った「緊張感をなんとか払拭して戦ったんだ。1ラウンドは上手く戦えたよ。レスリング技術を少し披露したかったんだよ。」敗れたバレルはこれで9勝3敗となった。

トンプソンの試合のハイライトはこちら

ブライアン・ボウルズ vs. ジョージ・ループ
バンタム級としては規格外に長身のジョージ・ループが、そのリーチを活かして元WEC王者のブライアン・ボウルズから見事なKO勝ちを収めた。

1ラウンド、大きなリーチ差にもかかわらず距離を詰めていったのはボウルズ。ボディ打ちと右を当ててみせる。対するループもジャブや蹴りで対抗。しかしボウルズはボディを効かせてループをダウンさせ、さらにギロチンへ! なんとか逃れたループだが、ボウルズが上の体勢をキープしてラウンドを終えた。

2ラウンド。蹴りを肘を放ってゆくループに対して、ボウルズは徐々に打つ手がなくなってゆく。やがてループの右がヒットしてボウルズがダウン! ループはさらに追撃して勝負を決めた。

これでバンタム級として2戦全勝のループは通算14勝10敗1分けに。ボウルズは10勝3敗となった。他の二つの敗戦はドミニク・クルズとユライア・フェイバーによるものだ。

ループの試合のハイライトはこちら

ジェレミー・ステフェンズ vs. エステヴァン・ペイヤン
UFCヴェテランのステフェンズがフェザー級に転向し、ストライクフォース出身のペイヤンを迎え撃ったこの試合。終始主導権を握ったステフェンズが見事に勝利し、連敗を3で止めるとともに、この階級でも変わらぬスピード、パワー、打たれ強さを持っていることを証明した。

試合開始後、重いローを放っていったスレフェンズに対して、ペイヤンはボクシングで対抗。効かされる場面もあったステフェンズはテイクダウンを決めてみせる。両者スタンドに戻った後も、ステフェンズは重いローで攻撃していった。

2ラウンド、重い右をあててペイヤンをぐらつかせたステフェンズ。さらにテイクダウンからパウンドでペイヤンを流血に追い込み、削っていった。

3ラウンド。打撃戦を挑んだステフェンズは、強烈な右からハイキックをヒット!さらにテイクダウンを決めては膝と鉄槌を入れてゆく。ステフェンズは試合終了までペイヤンをグラウンドで削り続けた。

判定は30-27が一人、30-26が二人でいずれもステフェンズを支持。ステフェンズの通算成績は21勝9敗に、UFCでの戦績は8勝8敗となった。「減量は僕にとって新たなチャレンジだったよ」とステフェンズは語った。「前よりずっと軽く、早く、そしてより強く打てる気がするよ。」敗れたペイヤンはこれで14勝4敗1ノーコンテストとなった。

ステフェンズの試合のハイライトはこちら

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