ショータイム、再び: UFC 164 メインイベント結果

ライト級王者ベンソン・ヘンダーソンと挑戦者アンソニー・ペティスとの間で争われたUFC 164のメインイベントの結果は以下の通り...。
WEC王者のアンソニー“ショータイム”ペティスにとって、UFC参戦以来、そのタイトル挑戦までは長い道のりであった。最初はフランキー・エドガーの再戦による延期、自身のオクタゴンでの敗北、そしてフェザー級タイトル挑戦の延期を余儀なくさせた数々の負傷。しかしその長い道のりの果てにはペティスにとって裏庭とも言えるミルウォーキーで開催されたUFC 164でのメインイベントで実現した、ベンソン・ヘンダーソンとの因縁の再戦が待っていた。そして2010年にベンソンからWECライト級ベルトを奪い取ったあの名勝負から、ほとんど3年が経過した今夜の一戦でも−わずか1ラウンドにも満たない素早さで-ペティスは再びベンソンの腰から黄金に輝くベルトを奪い取った。

試合が開始されるや否やヘンダーソンはテイクダウンに飛び込むと、ペティスを金網に押し込んだ。観客の“レッツ・ゴー・ペティース”と言う声援はすぐにブーイングへと変化したが、ベンソンは密着すると体重かけペティス金網に押し付けながら、そのバネを奪うべく相手の足へと無数の蹴りを繰り出した。ペティスは巧みに両足を広げてテイクダウンを防ぎながら挿し返し、攻防がオクタゴンの中央へと移るとすぐさま得意の打撃を繰り出したものの、このラウンドの前半に関してはやりたいことを行うだけの空間を得る事はほとんど出来なかった。

3度のテイクダウンが跳ね返されたヘンダーソンは流れを変える為に幾分かのスタンドの攻防を行った。ペティスは強烈なミドルを3発立て続けに命中させると一度ハイキックを見せてからカートウィールキック(横回転のあびせ蹴り)を繰り出したが、これによってペティスはマットに背中を付けて倒れ込んでしまった。ところがペティスはこの状態から、まさにお手本通りの完璧なアームバーでブラジリアン柔術黒帯の王者を捉えると、その腰を反らせながら口頭でのタップを引き出した。1ラウンド4分31秒、観客は新たな王者の誕生を総立ちになって祝福した。

UFC、そしてWECでそれぞれ僅か1敗しか喫していないペティスの戦績はこれで17勝2敗。「俺はこのアリーナに来る為に育ったんだ、俺もかつてはあのアリーナの最上段の席に座っていた。」ペティスは語った。「ミルウォーキーがアンソニー・ペティスを生み出したんだ、今夜ここで起きた事より面白い物語なんて書けるもんじゃないぜ。」

「アンソニーはタフだった。今夜は彼が王者に相応しいと言う事を証明したね、でも俺も戻ってくるよ。」戦績が19勝3敗(このうち2敗はペティスに喫したもの)となったヘンダーソンはファンに約束した。

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