判定にもつれ込んだ一戦は...?GSPがタイトルを防衛

UFC 167のメインイベントで行われたウェルター級タイトルマッチ、ジョルジュ・サンピエール vs. ジョニー・ヘンドリックスの結果は以下の通り。
Hendricks lands a right against St-Pierre ワンパンチ・ノックアウト・パワーを有する元ディビジョン1レスラーのジョニー・ヘンドリックスはジョルジュ・サンピエールが迎える最も危険な挑戦者として喧伝されて来た。そしてヘンドリックスはその前評判通り、サンピエールに5ラウンドに渡り苦闘を強いたものの、試合そのものには極めて僅差の判定で敗北した。一方のサンピエールは今回の防衛戦の成功で、UFCの最多勝利記録、最多チャンピオンシップ勝利記録を塗り替え、UFC最強のファイター達の頂点に位置する存在としての地位を確固たるものとした。

サンピエールはオクタゴンに入ると何度か即転をして気持ちにスイッチを入れた。1ラウンド、強靭な肉体を誇る両者はともに一度ずつテイクダウンに成功したが、サンピエールは試合が開始されると僅か15秒で一度目のテイクダウンを成功させた。そこから両者は中央でがっちりと組みあい、レフリーにブレイクを命じられる。ヘンドリックは手数において優勢で、特にサンピエールのテイクダウンを金網際で受け止めると、そこから数発の鋭いヒジを振り下ろした。サンピエールも見事なハイキックを数発お見舞いしたものの、いずれもクリーンヒットには至らなかった。また、ヘンドリックスのヒザに合わせて飛び込んだサンピエールの額にはカットが刻まれたようだった。

2ラウンドに入るとヘンドリックスは距離を掴み、パンチを効かせて王者の意識を朦朧とさせた。サンピエールがストレートで反撃を試みると、サウスポーのヘンドリックスは一旦下がって攻防を組み立て直し、少しずつその相手にダメージを積み重ねていった。サンピエールはオクタゴンの中央で組み付き、そしてその攻防が金網際に移る頃にはその意識をはっきりと取り戻し、ジャブとローキックで試合を組み立て始めた。ヘンドリックスは“ラッシュ”からの右のパンチ、ミドルキック、そしてハイキックをさして気にする風も無く、その両手を下げたまま闘い続けた。

3ラウンドに入ると、サンピエールが圧力を強め、ヘンドリックスがカウンターを狙う展開となった。サンピエールはジャブとローキックの手数を増やし、対するヘンドリックスも命中率の高いジャブでこれらを迎え撃った。ヘンドリックスはここ一番の勝機のためにスタミナをセーブしているようにも見えたが、運動量の落ちないサンピエールはヘンドリックスにそのきっかけとなる強打を命中させる事を許さなかった。さらにサンピエールは前方に伸びたヘンドリックスの右腕を“文字通り”掴むことで相手のジャブを封じ、そしてボディから顔面へつなぐコンビネーションを何度も繰り出した。ラウンド終盤に距離を詰めたヘンドリックスがテイクダウンに成功し、このラウンドは終了した。

自身にとって初めてとなるチャンピオンシップ・ラウンドが始まると、ヘンドリックスは首相撲からのコンビネーションでサンピエールを押し込みながら倒し、この試合で初めてグラウンドでの攻防が始まった。サンピエールはなんとかヘンドリックスの手首をコントロールしようと試みたが、ヘンドリックスはトップポジションからのヒジを振り下ろし、そのうちの一発の強打がサンピエールの流血を誘った。その後、ヘンドリックスがサンピエールにスタンドを要求すると、両者はオクタゴンの中央で激しい打ち合いを繰り広げた。そして両者が有利なポジションを求めて金網際で苦闘するなか、第4ラウンドは終了した。

St-Pierre sticks Hendricks with a jab ベルトに望みを繋ぎ、やる気に漲るサンピエールは豊富なジャブ、ローキック、そしてハイキックを繰り出した。片足タックルでしがみついたサンピエールがヘンドリックスをオクタゴンの中央まで引きずる両者の様子に会場からは大きな笑い声がわき起こった。シングルレッグを一度はあきらめたサンピエールだったが、そこから右のパンチへ繋ぐとさらにテイクダウンにも成功した。最後の1分間はまたもや金網際での激しいポジション争いとなったが、サンピエールがテイクダウンに成功したところで試合終了のブザーが鳴り響いた。

試合終了後、互いをたたえ合った両者だったが、48−47、48−47、そして47−48と言うジャッジの判定によりサンピエール(25勝2敗)の勝利が告げられると、会場にはその判定に不服を唱える歓声がわき起こった。「彼には本当にメチャクチャにされたよ。バケーションが必用だ。」と語ったサンピエールだったが、「引退か?」との問いかけには言葉を濁した。

「明らかに俺が試合に勝っていたと思う。」15勝2敗となったヘンドリックスは即座に−自身のものになったと彼が確信している−ベルトを賭けた再戦を要求した。

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