ラウジー&コーミエ、無敗を守る:UFC 170 メインカード結果

2月22日、ラスベガスのマンダレイベイ・イベントセンターで行われたUFC 170大会のメインカードの結果は以下の通り。
地球の裏側のソチにおいて冬季オリンピックが行われているときに、UFC女子バンタム級王座をかけて二人の元オリンピアンがラスベガスで対峙した。その結果、柔道の五輪銅メダリストのロンダ・ラウジーが、レスリングの五輪銀メダリストのサラ・マクマンをTKOで下し、王座防衛に成功した。さらに注目すべきは、これはラウジーにとって7試合目の1ラウンド勝利であり、同時に今まで全ての試合を腕十字で勝利していた彼女の、最初のTKO勝利でもあった。また、やはりオリンピック・レスラーであるダニエル・コーミエもこの日1ラウンド勝利を飾り、無敗を守った。

ラウジー vs. マクマン

試合開始と当時にラッシュをかけたマクマンは、打ち合いのなかで右をヒット。やがてクリンチの攻防となると、マクマンはさらに右を当てるがラウジーも膝をヒット。ラウジーが得意の投げ狙うと、腰を落として防ぐマクマン。そこで矛先を変えたラウジーは強烈な肘をヒット。

そしてフィニッシュは突然にやってきた。ラウジーの左膝がマクマンのレバーにヒット!たまらず前屈みに崩れたマクマンにラウジーが右のパンチを連打すると、1分06秒でレフェリーのハーブ・ディーンが試合をストップ。この裁定に対して場内からはブーイングが起きたが、マクマン本人は潔く敗戦を認め、誰もレバーを鍛えることはできないと語った。

ラウジーはこれで9戦全勝。9試合とも相手を一本かKOで仕留め、そのうち8試合が腕十字という恐るべき戦績だ。試合後リマッチに向けて再起を誓ったマクマンは7勝1敗となった。

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コーミエ vs. カミンズ

ダニエル・コーミエと対戦予定だったラシャド・エヴァンズの欠場が決定した後、二週間まで喫茶店で働いていたパトリック・カミンズは、自分のかつてのトレーニング・パートナーでもあるコーミエにさんざん喧嘩を売ることで、今回の大抜擢UFCデビュー戦を多いに盛り上げてみせた。しかしそこでカミンズは、かつてのレスリング界のロッカールームで囁かれていたゴシップや禁句をさんざん持ち出して、元ストライクフォースグランプリ王者のコーミエを激怒させてしまった。そしてこの日、コーミエはオクタゴンに走って入場し、1ラウンドTKO勝利(本人にとって初のUFCでのフィニッシュだ)を飾ることで、カミンズのこれまでの行動に返答をしてみせたのだった。

1ラウンド、ローキックからテイクダウンを狙ったカミンズ。しかしオリンピック代表のコーミエは動じず、カミンズが組み付いてくるたびにあらゆる角度からパンチを浴びせていった。

やがてコーミエの左、右のコンビネーションがヒットしてカミンズはダウン! さらにコーミエがパウンドを浴びせると、立とうとしたカミンズは再び崩れる。さらにコーミエが背後からパンチを浴びせてゆくと、1分19秒で試合はストップされた。

これまでヘビー級4位にランキングされていたコーミエはこれで14戦全勝。ライトヘビー級でのランキング入りも間違いないだろう。これまで地元で試合に恵まれなかったカミンズはこれで4勝1敗となったが、少なくとも今回UFC入りを果たしたことになる。コーミエは試合後語った。「UFCにおいてこれがはじめて試合をフィニッシュできたから気分はいいよ。長くて辛いキャンプを張ってきたんだ。これからもこの調子で健康を保ってやっていくよ。」

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マクドナルド vs. マイア

ウェルター級のトップランカー二人、ローリー・マクドナルド(4位)とデミアン・マイアの二人が15分間の大熱戦を展開した。その結果、若さで勝るマクドナルドが、その力と技術を用いて、マイアの不屈のハートを上回った。

1ラウンドはマイアが圧倒した。最初のテイクダウン狙いを防がれたマイアは、再びマクドナルドの片足にしがみつくと方向を何度も変えてテイクダウンに成功! マクドナルドはバタフライガードを取ってディフェンスするが、柔術黒帯4段のマイアはパウンドを交えてマクドナルドを削った上でマウントを奪取!そこからマイアはパンチや肘を打ち体勢を保つが、抵抗を続けたマクドナルドはついに脱出に成功。スタンドで両者は打ち合い、マイアは右を当ててみせた。

2ラウンド、マイアに疲労の影がちらつく。対して闘志に溢れたマクドナルドは蹴りをヒットさせ、マイアのテイクダウンを防ぐ。マイアもパンチを当てたものの、打撃ではマクドナルドに押されて必死でテイクダウンを狙うように。それをことごとく押し戻すマクドナルド。そしてマクドナルドは右、左、アッパー、ミドル、ストレートと攻撃を散らし、ハイをヒット! さらにマクドナルドは右を当ててマイアをぐらつかせてみせた。

3ラウンド、マクドナルドの左ジャブと右が当たる。対するマイアの打撃は明らかにスピードが落ちており、テイクダウンも通じない。それでも前に出たマイアは、ついに距離を詰めてマクドナルドに組み付くことに成功。ボディロックからマクドナルドを持ち上げてテイクダウンに成功! しばし抑えこまえれたマクドナルドだが、バタフライスイープでマイアを跳ね上げてエスケープ! 試合がスタンドに戻ると、前に出てゆくマイアだがスピードが明らかに落ちており、テイクダウンも防がれてしまう。マクドナルドは下がりながら打撃を当て、マイアのテイクダウンを防いだ後はパンチで襲いかかっていった。

判定は三者とも29−28でマクドナルド。これでマクドナルドは16勝2敗に、マイアは18勝6敗となった。マクドナルドは語った「今日は躊躇することなく自分を見せることができたよ。デミアンはすごく低いテイクダウンを決めた。だから1ラウンドが終わった後は姿勢をより低くしたんだ。それでテイクダウン狙いを防ぐことができて、試合に勝つことができたよ。」

パイル vs. ウォルドバーガー

4連勝の後、夏にマット・ブラウンに敗れた38才のウェルター級戦士マイク・パイルは、 TJウォルドバーガーから 3ラウンドTKO勝利を飾って復活を遂げた。
1ラウンド、距離を保っての打ち合いで優位に立ったのはウォルドバーガー。パイルのパンチをスリップでかわしては左フックを入れてみせた。しかしクリンチの攻防に移ると、パイルが見事な小外刈りでテイクダウン! 続いてサイドを奪ってみせた。やがてウォルドバーガーは脱出しパイルをフェンス際に追い詰めたが、パイルはクリンチから膝を当てて、再びテイクダウンを奪ってみせた。

2ラウンド、パイルは前蹴りからテイクダウンに成功。ウォルドバーガーはすかさず下からヒールを仕掛けるが、パイルは回転して逃げる。試合がスタンドに戻るとウォルドバーガーは鼻から出血し、パイルも動きが落ちている。その中でパイルは膝を当て、さらにボディロックからテイクダウンに成功した。

3ラウンド、ウォルドバーガーがパンチを出すもパイルはことごとくカウンター。さらにパイルは強烈な右とスピニングバックエルボーをヒット! ウォルドバーガーのテイクダウンを切ったパイルはさらに膝と肘でたたみかける。さらにギロチンを仕掛けたパイルはそのままマウント! さらに容赦ないエルボーを落として4分03秒TKO勝ちを飾った。

15位にランクしていた地元ラスベガスのパイルはこれで26勝9敗1分に。テキサスのウォルドバーガーがこれで16勝9敗、2連続のTKOでの敗戦となってしまった。

ウィテカー vs. トンプソン

非常に見応えのあるウェルター級戦は、ステフェン・”ワンダーボーイ”・トンプソンがTUFスマッシスの覇者、ロバート・ウィテカーから見事なKO勝利をあげた。これでトンプソンは9勝1敗に、ウィテカーは12勝4敗となった。

1ラウンド、キックボクシングにおいて驚異的な戦績を誇るトンプソンに対して、空手とハップキドーで黒帯を持つウィテカーも対抗。ジャブを何度も当ててみせた。しかしトンプソンはミドルや閃光の如きスナップキックを放ち、さらにアッパーやボディを織り交ぜてゆく。それでも前にでてプレッシャーをかけるウィテカーが、トンプソンに思うような攻撃を許さなかった。

やがて距離を把握したトンプソンは、綺麗な左ストレートをヒット! ダウンした後すぐに立ち上がったウィテカーだが、トンプソンが襲いかかって左右を連打。さらに強烈な右を当てるとウィテカーは再びダウン。バックマウントを奪ったトンプソンがパウンドを打ち下ろすと、3分43秒でレフェリーが試合を止めた。トンプソンは言った。「表現できないほどいい気分だよ。ウィテカーはすごくタフだから、彼の力をマトモに受けないように気をつけながら、自分のスピードを活かして戦ったんだ。」

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