ベンソン・ヘンダーソンがタイトル防衛! UFC on Fox 7 メインカード結果

UFC on FOX 7 メインカードの結果を見てみよう…
サンノゼの大観衆が、ギルバート・メレンデス、ネイト・ティアス、ダニエル・コーミエといった地元勢に大きな声援を送ったUFC on FOX大会。全試合において観客の願いが叶えられることこそなかったものの ——コーミエこそ勝利を得たが、メレンデスとディアスは敗れた—— この日彼らは、近年にもっとも見応えのある戦いを目撃したのだった。 UFC 史上タイとなる8試合KO決着が見られた今大会の盛り上がりは、防衛に成功した王者がケージの中で婚約者にプロポーズするというシーンで頂点に達したのだった。

ベンソン・ヘンダーソン vs. ギルバート・メレンデス
ストライクフォース最後の王者ギルバート・メレンデスは、恐れを知らずに前に出続け、素晴らしいタイミングでパンチを繰り出して現UFC王者のベンソン・ヘンダーソンをかつてないほどに追い詰めた。しかしヘンダーソンは、そのパワーとタフネスを活かしてこのスーパーファイトを2-1の判定で制したのだった。奇しくもこの試合は、元WEC王者同士の戦いでもあった。

試合開始後、軽く跳ねながらジャブを打つ両者。サウスポーのヘンダーソンに対し、メレンデスは前に出て行くがその度にヘンダーソンのカウンターを貰ってしまう。負けじとヘンダーソンの蹴りを三度に渡りキャッチしてみせたメレンデス。一度はテイクダウンを奪うことに成功し、残りの二回は王者を金網に押し込んで膝を入れてみせた。

2ラウンド。ヘンダーソンは矢継ぎ早にジャブを繰り出してゆく。しかし、メレンデスもローキックと右の連携をヒットさせる。苛立ったヘンダーソンは打ちにゆくが、メレンデスも打ち返す。さらに追ってゆくメレンデスに対して、距離を掴みはじめたヘンダーソンのパンチと蹴りも当たりはじめる。負けじとメレンデスも打ち返しては、ヘンダーソンのテイクダウン狙いをいなしてみせる。やがて両者は、オクタゴンの中央でフック、膝、肘を用いた激しい打ち合いを展開! 観客を沸かせてみせた。そしてメレンデスはまたしてもヘンダーソンの蹴りを捕まえてみせたのだった。

3ラウンドも積極的に攻撃してゆくヘンダーソンだが、対するメレンデスはやや手数を抑えつつ、上下にパンチを散らしてゆく。強烈なローを当てるヘンダーソン。しかしメレンデスはヘンダーソンの攻撃の多くをかわしてパウンターを入れてゆく。再びテイクダウン狙いにいったヘンダーソンはメレンデスをフェンスまで詰めて倒すことに成功するが、メレンデスはパンチを打ち続けながら立ち上がる。ヘンダーソンはさらに強烈な蹴りを繰り出してゆくが、メレンデスはこれをまたしてもキャッチして膝とミドルキックをヒット。ラウンド終了間際、ヘンダーソンが蹴りに行くとメレンデスはまたもやキャッチに行く。ここで両者ともにスリップ。素早く上のポジションを奪ったヘンダーソンはパウンドのラッシュ! レフェリーのジョン・マッカーシーに引きはがされたのだった。

4ラウンド、勢いに乗ったヘンダーソンは肘、ミドル、ローとヒットさせてゆく。それでもメレンデスはテイクダウンは許さず、蹴りをキャッチしてはコンビネーションを繰り出してみせる。しかしメレンデスは、徐々に下がる場面が目立つように。対するヘンダーソンはローでメレンデスに尻餅を付かせてバックに! しかしメレンデスはすぐにそれを振りほどいてまた前進を開始したのだった。

ついに迎えた最終ラウンド。ペースこそやや落ちたものの、前に出てパンチの交換を続ける二人の王者による緊張感に溢れた攻防は止まらない。よりクリーンなパンチを当てていったのはヘンダーソンだが、手を出し続けたのはメレンデスの方。ヘンダーソンの蹴りを掴み続けていった。残り2分。どちらに転んでもまったくおかしくのない試合展開に観客が沸く。ヘンダーソンを下がらせて膝を繰り出すメレンデス。残り1分の時点で、メレンデスはヘンダーソンを追いかけていって観客を湧かし、ついに試合終了を迎えた。

判定は2-1(48-47、47-48、48-47)でヘンダーソンに! オクタゴン内で勝利者インタビューを受けたヘンダーソンは、その場でガールフレンドのマリア・マガナにプロポーズ。感激した彼女は満面の笑顔で「イエス!」と応えたのだった。それまで判定にブーイングをしていたサンノゼの観客は、この場面だけヘンダーソンに歓声を送ると、やがてブーイングを再開したのだった…

ヘンダーソンはこれで7連勝、3回連続で防衛に成功したことになるが、その全てが判定に持ち込まれている。通算成績は19勝2敗となった。これまでやはり7連勝していたメレンデスは、21勝3敗となった。

フランク・ミア vs. ダニエル・コーミエ
ストライクフォース・ヘビー級グランプリ王者にして、五輪レスラーのダニエル・コーミエが、22パウンドのウエイト差、4インチの身長差、5インチのリーチ差を見事に克服してみせた。コーミエはその肉体を利用して巧みなオクタゴンコントロールを見せて、元UFCヘビー級王者のフランク・ミアを全ラウンド圧倒して勝利した。

試合開始とともに派手なハイキックを連打するミアだが、どれも当たらず。やがてそれらを見切ったコーミエは、パンチでミアをケージまで下がらせる。そこから組み合ってダーディボクシングの攻防になると、主導権を握ったのはコーミエ。アッパーカット、肘、膝を連打で当ててゆく。対するミアは反撃の糸口を掴めない。そのうち差した腕を使ってミアの片腕を上に固定したコーミエは、がら空きとなったミアのボディに面白いようにパンチを入れて行く。時に蹴りを使って距離を取ったミアだったが、時が経つにつれてそれも打てなくなっていった。

2ラウンド、コーミエは一度回転蹴りを繰り出して観客を喜ばせたものの、あとは同様の展開が続いた。コーミエはミアの打撃に対して組み付いてケージに押し込んではコントロールして至近距離から打撃を入れてゆく。レフェリーよるブレイクが入っても、展開は変わらないままだった。

3ラウンド。ミアのハイキックがコーミエをかすめる。しかしコーミエは次のミドルを掴んでテイクダウン狙いに。それを防いだミアはロートミドルを入れて行くが、またしてもコーナーに追い込まれることに。レフェリーによるブレイク後、今度はつかの間フェンス際の攻防で内側を取ることに成功したものの、コーミエはすぐに返してシングルレッグテイクダウンにつないでみせた。ミアはなんとか立ち上がってみたものの、コーミエの右をもらい、またもやフェンスに押し付けられたまま試合が終了した。

ジャッジは3 者とも30-27でコーミエに。コーミエはこれで12戦無敗。ミアは16勝7敗となった。「今日の戦いには満足できないな」とコーミエは言った。「こういう試合はしたくなかったんだ。でも試合をコントロールできたし、無敗のままで前に進むことができるよ。月曜には練習を再開し、この試合の教訓から学ぶことにするよ」

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ネイト・ディアス vs. ジョシュ・トムソン
9年以上にもわたってストライクフォースで戦い続けた後のUFC復帰戦において、ライト級戦士のジョシュ・トンプソンが不可能とも思われるような仕事をやってのけてみせた。鉄のアゴを持つネイト・ディアスを2ラウンドTKOで葬ってのけたのだ。

試合が開始するとローを放ってゆくトムソンに対して、ジャブで前に出るディアス。ディアスは手を出しつつ相手を罵るいつものスタイルだ。ここでトムソンは豪快なハイキックをディアスの顔面にヒット! しかしディアスはそれを受け止めてケージ際にトムソンを追い詰めてゆく。それを切り返したトムソンはケージ中央に動くが、ディアスが前に出てゆくとそれをかわし、背後からパンチを入れて行く。ディアスはトムソンの2発目のハイキックをキャッチして投げつける。トムソンは立ち上がると、逆にテイクダウンを奪ってみせる。対するディアスは体を回転させて立ち上がると、トムソンに中指を突き立てた。

2ラウンド、ディアスはより気合いを入れて前に出て行くも、ローブローを放ってしまいブレイク。再開後にまたもや前に出たディアスだが、トムソンがうまく脇を差してゆく。離れると激しく打ち合う二人。鼻血を出したディアスが今度はテイクダウンを奪う。上からパンチを放ってゆくディアスだが、トムソンも立ち上がってみせる。戦いはフェンス際に移行し、至近距離から打ち合う両者。両者は激しく差し合いと打ち合いを続けた。

ラウンド中盤を超えたところで、またしてもトムソンのハイキックがヒット! ぐらついたディアスにトムソンは右フックを当ててダウンを奪う。さらに追い打ちの鉄槌を振り下ろしてゆくとディアスは横たわり、セコンドからタオルが投入され、次の瞬間にレフェリーのマイク・ベルトランがトムソンを引きはがした。ディアスはあくまでディアスらしく、このストップに抗議したのだった。

タイムは2ラウンド3分44秒。トムソンはこれで20勝5敗1ノーコンテストとなった。「これ以上の最高のシナリオは書けないよ」とトムソンは言った。「その寝技といいリーチといい、ディアスは大変な相手だったよ。作戦はディアズの攻撃を受け止めながら削ってゆくことだったんだ。良かったのはいろいろな攻撃を織り交ぜたことだと思う。パンチ、蹴り、膝、テイクダウン、膝とね。僕はチャンピオンができなかったことをやった。ディアスを仕留めたんだ。僕はブームが来る前からUFCで戦っていたんだ。このUFCで始まった僕のキャリアをし、同じ場所で終えることができると思うと嬉しいよ。」ディアスはこれで16勝9敗。これが生涯初のKO負けであり、昨年12月のタイトル挑戦に続いて2連敗となった。

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マット・ブラウン vs. ジョーダン・メイン
ウェルター級戦士のマット・ブラウンは2012年のUFCにおいて4勝した唯一の選手であり、そのうちの1勝は天才キックボクサーのステファン・トンプソンに対してのものであった。そしてブラウンは、この日のFOX放送のオープニングバウトにおいて、前評判の高い23才の肘打ちの名手、カナダ人ファイターのジョーダン・メインを2ラウンドTKOに葬って、快進撃を続けたのだった。

試合開始後、右のパンチと肘を振り回して前に出ていったメイン。しかしリーチで劣らないブラウンも負けていない。逆に右を打ち込んでメインの目を出血に追い込む。さらに打撃で攻め込むブラウンは豪快なハイキック。左を返すメイン。しかしブラウンはクリンチからボディと顔面に膝を繰り出し、激しい打ち合いが展開される。ここでメインのボディが痛烈にヒット! 崩れ落ちるブラウンにメインはパウンドの連打。大ピンチに陥ったかに見えたブラウンだが、ここで下から三角締め! キツく入った三角の体勢のママ、ブラウンはメインの肘を伸ばしにいき、さらに頭に肘を見舞って行く。しかしメインはこれをエスケープ! 両者はスタンドに戻った。ブラウンはさらに首相撲から膝を当て、さらに金網際に追い詰めてパンチの連打! メインは終了のベルに救われる形となった。

2ラウンド。疲労困憊の様子のメインに対して、ブラウンは容赦ない攻撃を仕掛けていった。メインに襲いかかったブラウンは、首相撲から頭部に膝を連打し、さらにギロチン狙いからテイクダウンに成功。背後に付いたブラウンに対して立ち上がろうとするメインだが、ブラウンの攻撃は止まらない。メインは片手をマットに付けて顔面への膝蹴りを避けようとするが、ブラウンは背後からエルボーの連打! メインが苦しみのあまり膝を付いたところで、ブラウンはさらに肘を連打。1分経過したところで、とうとうレフェリーが試合を止めた。

ブラウンはこれで19勝11敗に。その勝利のうち判定となったのは僅か2試合のみ。弱冠23才のメインはこれで27勝9敗となった。「ジョーダンは前評判に相応しい選手だよ」とブラウンは語った。「あのボディは効いたよ。ほとんど動けなくなって、あやうく自分で自分を守れなくなるところだったよ。」


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