開幕間近のロンドン五輪 未来のMMA王者誕生も?

ジョーダン・ニューマークが、2012年ロンドン五輪レスリング・フリースタイル競技のMMAとの関連について語る。
Two-time Olympian Daniel Cormier slams Josh Barnett レスリングのアメリカ代表チームは、過去108年間で数々のメダルを獲得してきた名門だ。すべてが始まったのは1904年のセントルイス五輪。7種類のレスリング競技が行われ、地元アメリカ代表は21個のメダルを獲得した。つまり、全7競技で金、銀、銅メダルを独占したのだ(U-S-A! U-S-A!)。ただ、実を言うと、出場した全42選手がアメリカ人だったのだけれど。

 28大会を経て、レスリングは競技の枠を超えたアスリートを輩出し続け、MMA界に多大な貢献をしてきた。例えば、2度のオリンピック出場を誇り、現在ではストライクフォースのヘビー級王者であるダニエル・コーミエなどだ。2007年の世界選手権で銅メダルを獲得しているコーミエは、現在ケージの中で10連勝中と、MMAの世界に旋風を巻き起こしている。

 来るロンドン五輪でチームをコーチとして率いるのは、、1992年のバルセロナ五輪で銀メダルを獲得したジーク・ジョーンズだ。「目標はただひとつ、シンプルなものだ。我々は世界の頂点を目指す」と語ったジョーンズは、トップランクのレスラーを率いて、アメリカにいくつかのメダルを持ち帰るだろう。そしてチームの主役は、twitterのハンドルネームが“alliseeisgold(俺には金しか見えない)”である、ジョーダン・バローズだ。

 24歳のバローズは74キロ級のスター選手。2009年以来無敗で、2011年にイスタンブール(トルコ)で開催された世界選手権では見事優勝。歴代最高の選手になりたいと公言しており、五輪に2大会出場したあとには、MMA移籍を視野に入れている。そして前述のコーミエも、バローズのMMAでの成功を確信している。

 「オリンピアンのメンタリティというものがある」とコーミエは語る。「俺みたいにレスリング出身の選手だけでなく、柔道出身の選手もそれは同じだ。彼らはMMAでも成功を手にする。勝利に慣れているからだ。彼らの意志は強い。ハイレベルなレスラーになるためには、練習に身を捧げる必要がある。レスリングを通して自らの肉体をいじめ抜くことを生涯を通じて行ってきたため、普通の人間には耐えられない練習をやり抜くことができるんだ」

 なお、バローズのMMA転向は楽しみな話だが、MMAそのものが五輪に進出する可能性もある。UFCの規制関連業務部門の副会長であるマーク・レイトナーは、国際MMA連盟の技術委員会を率いており、MMAをオリンピックの正式競技にすべく動いている。なお、この運動には強力なサポーターがいる。アメリカ代表コーチのジョーンズだ。ジョーンズが過去に多くのMMAのスーパースター達を指導してきたことを思えば、これも不思議ではない。

 「MMAは名誉ある尊敬すべきスポーツであり、素晴らしい五輪競技になるだろう」ジョーンズは語る。これまでマーク・コールマン、ダニエル・コーミエといった選手たちと関わってきたジョーンズは、「彼らがMMAファイターであることが嬉しいし、彼らが国を代表し、星条旗をつけて、金メダルを獲得するところも見てみたいよ」

 ロンドン五輪のフリースタイル競技は現地時間8月8日から12日まで開催される。ある者にとっては、それはメダルをかけて戦うという人生の夢を実現するチャンスだ。そして出場するすべての者にとって、そこは最高の相手とアスレチックの技術を競う舞台だ。そしてファンにとっては最高峰のレスリングを堪能する機会であり、そしてもしかすると、未来のUFC王者を目撃するまたとないチャンスになるかもしれない。

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