2016年3月はUFCの顔となる2人のチャンピオンが出場するラスベガスのUFC 196のみならず、アメリカを離れ、オーストラリア・ブリスベンでもファイトナイトが開催され、見逃せない試合が数多く控えている。
UFC 196【アメリカ・ネバダ州ラスベガス、2016年3月6日(日)】
ディエゴ・サンチェス対ジム・ミラー
ベテラン同士の対決となるこの試合。両者とも決して良い結果ばかりを残しているわけでなく、ここ最近4試合ではそれぞれ1勝しかできていない。才能のあるファイターたちに敗北したとはいえ、この試合を機に巻き返しを図りたい2人が見応えのある試合を繰り広げること間違いなしだ。
ブランドン・ザッチ対シアー・バハドゥルザダ
現在2連敗中のザッチとバハドゥルザダの一戦は火花の散る戦いになるだろう。UFCにおいて2勝2敗のバハドゥルザダは2年間のブランクを経てのオクタゴン復帰となる。空中技を得意とするザッチと、力技を得意とするバハドゥルザダの対決は打撃の絶えない試合展開となるだろう。
アマンダ・ヌネス対ワレンチナ・シェフチェンコ
2連勝を挙げて女子バンタム級王者を狙うヌネスと、12月の勝利に続く連勝を目指すシェフチンコの対戦がUFC196メインカード最初の試合となる。去年、ベテランのシャイナ・ベイズラとサラ・マクマンを下し、女子バンタム級において着実にインパクトを残してきているブラジル出身で27歳のヌネスを迎え撃つのが、ムエタイ経験者のシェフチンコだ。圧巻のUFCデビュー戦を経てこの試合に挑むシェフチンコにとって、今回の試合に勝つことはかなり重要になってくる。
コーリー・アンダーソン対トム・ローラー
TUF(ジ・アルティメット・ファイター)19の勝者であるアンダーソンと、TUF 8に出場したローラーの一戦。去年4月にジアン・ヴィランテに敗北を喫してから、ヤン・ブラホビッチ、ファビオ・マルドナルドを相手に立て続けに勝利を重ねているアンダーソンと拳を合わせるのが、去年7月に2年間の空白を経てオクタゴンに復帰したトム・ローラーだ。この試合の勝者には自身のランキングを上げるチャンスが与えられることになるだろう。

ホリー・ホルム対ミーシャ・テイト 女子バンタム級タイトルマッチ
世界を震撼させたラウジー戦から4カ月、女子バンタム級タイトルを防衛するためにホルムが再びオクタゴンに上る。多くのファンがロンダ・ラウジーとの再戦を予想していたものの、今回は元Strikeforce女子バンタム級王者であり、良きライバルのミーシャ・テイトと相まみえる。圧巻のパフォーマンスでタイトルを勝ち取ったホルムは、7月のUFC 200を待たずに実力派のミーシャ・テイトと試合をする道を選んだ。去年、サラ・マクマンとジェシカ・アイを打ち負かしたテイトはラウジーとは全く違ったタイプのファイターであり、慎重かつチャンスを決して逃さないファイターだ。ホルムにとって決して油断できない試合になる。
女子バンタム級の新時代を盛り上げる両者の試合は必見だ。
コナー・マクレガー対ネイト・ディアス
当初、ラファエル・ドス・アンジョスとライト級タイトルを賭けて対戦する予定だったコナー・マクレガーだが、残念ながら彼の2階級同時制覇はドス・アンジョスのケガによってかなわぬ夢となった。そして、ドス・アンジョス欠場のチャンスに飛びついたのがネイト・ディアスだ。
ディアスが最後にオクタゴンに姿を現したのは去年12月のマイケル・ジョンソン戦。素晴らしい試合内容で勝利し、試合後のインタビューでは、自信満々にマクレガーに挑戦状をたたきつけている。
ジョゼ・アルドを13秒でKOし、現在フェザー級王者に君臨しているマクレガーにとって、今回のディアス戦はウェルター級王者を目指す彼にとってのテストマッチと考えていいだろう。罵倒が絶えないマクレガーだが、必ず結果を残してくるのが彼のスタイルであり、体格やサイズも違うウェルター級ファイターを相手にどこまで彼の実力が通用するのか、そこが見どころだ。タイトル戦ではないものの、注目マッチであることに違いはない。
UFCファイトナイト・ブリスベン【日本時間2016年3月20日(日】
ロス・ピアソン対アベルト・トルヒーヨ
ライト級を代表するベテラン2人の試合だ。連勝を狙うトルヒーヨと、勝ち負けを繰り返しているピアソンの一戦。実力派ぞろいのライト級において、両者の今後を左右する重要な試合になってくるはずだ。この試合の敗者がトップ15入りから遠ざかるのは避けられないだろう。
ベン・グエン対ジャスティン・スコギンズ
レイ・ボーグに判定勝ちを収めてからまだ日が浅い中で、UFCファイトナイト・ブリスベンに出場することを受け入れたスコギンズと対決するのが、現在2連勝中と波に乗っているグエンだ。あまり注目を集めることのない両選手だが、この試合に勝つことで得られるものは多い。3連勝すれば現フライ級王者のデメトリアス・ジョンソンに挑む可能性も大いにあることを考えると、両者とも全力投球でぶつかり合うはずだ。

ジェイク・マシューズ対ジョニー・ケース
ソーシャルメディアを通してお互いの悪口を言い合ってきたマシューズとケース、ようやくオクタゴン上で決着をつける時が来た。ライト級注目の若手二人が激突するこの一戦。高い身体能力の持ち主であるマシューズがUFC最年少の一人である一方、ケースは経験豊富で研ぎ澄まされた能力を持ったファイターだ。力のある2人の戦いは見逃せない。
ニール・マグニー対ヘクター・ロンバード
昨年11月にケルヴィン・ガステラムに勝利して以来、試合から遠ざかっていたマグニーにとって、4カ月の休みは長すぎたようだ。マグニーはこの試合に勝利し、ウェルター級ランキング上位に食い込みたいところ。その一方、ロンバードは1年以上もオクタゴンに上がっていないこともあり、ひとまず白星を勝ち取ってランキング上位復帰を目指す。ロンバードのパワーに対して、マグニーの精密さがどう相まみえるのかがポイントとなるこの試合は勝者がトップ10入りすると考えていいだろう。
マーク・ハント対フランク・ミア
ヘビー級を代表するベテラン同士の一戦。連勝を狙うハント、そしてアンドレイ・アルロフスキー戦での判定負けを洗い流したいミアの対決だ。現在2勝3敗1分けの“スーパー・サモアン”ことハントは、去年スティペ・ミオシッチに敗北後、アントニオ・シウバとの再戦に勝利しており、この試合に勝利して勢いに乗りたい。一方のミアは去年、1年のブランクを経て見事復帰を果たし、復帰後2戦連続で1ラウンドKO勝利を収めていたものの、9月にアルロフスキーに痛い判定負けを喫した。ミアもこの試合に勝利し、ヘビー級のランキングを駆け上がりたい。