イェンドジェイチェク、アンドラージを退け防衛記録を5に更新

UFC PPV 試合レポート
UFC 211:ヨアンナ・イェンドジェイチェク vs. ジェシカ・アンドラージ【アメリカ・テキサス州ダラス/2017年5月13日(Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
UFC 211:ヨアンナ・イェンドジェイチェク vs. ジェシカ・アンドラージ【アメリカ・テキサス州ダラス/2017年5月13日(Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
女子ストロー級タイトルマッチ 5分5ラウンド
ヨアンナ・イェンドジェイチェク vs. ジェシカ・アンドラージ

日本時間2017年5月14日(日)に米国テキサス州ダラスにあるアメリカン・エアラインズ・センターで開催されたUFC 211セミ・メインイベントで挑戦者ジェシカ・アンドラージを大差の判定で退けたUFC女子ストロー級王者のヨアンナ・イェンドジェイチェクは試合後に力強く宣言した。

「覚えておいて。私がポーランドのヨアンナ・イェンドジェイチェク、UFC女子ストロー級王者よ。誰もこのベルトを私から奪うことはできないわ!」

序盤のラウンドこそ、アンドラージが王者からテイクダウンを奪うシーンも見られた本戦だったが、試合中盤からイェンドジェイチェクが鋭い打撃と自在なフットワークで主導権を完全に支配。5ラウンドを戦い抜いて危なげのないユナニマス判定勝利(50-45、50-45、50-44)でタイトル防衛記録を“5”へと更新した。

イェンドジェイチェクが細かくジャブ、インローを繰り出しながら距離を取る。アンドラージは強引に飛び込みながら左右のフックを振り回し距離を詰めるとイェンドジェイチェクを金網に押し付ける。さらに両足タックルでイェンドジェイチェクを持ち上げ豪快にマットにたたきつけるが、イェンドジェイチェクはすぐに立ち上がり、金網を背にして細かな打撃を入れながらアンドラージを突き放す。距離をとったイェンドジェイチェクはじりじりと下がりながら鋭いジャブとキックで手数を稼ぐ。残り時間15秒、アンドラージが片足タックルからイェンドジェイチェクを持ち上げ、再びテイクダウンを成功させるが、イェンドジェイチェクは即座に跳ね起きる。

イェンドジェイチェクはアンドラージの前足に細かくローを集めている。べた足のアンドラージは上体を振ってフェイントを掛けながら飛び込みのチャンスを伺っているが、イェンドジェイチェクは巧みに距離を取り続け、組み付くことすらままならない。ラウンドが終盤に入ると、イェンドジェイチェクの右のストレートがアンドラージの顔面をとらえ始めるが、距離が詰まるとアンドラージも片足タックルからイェンドジェイチェクを釣り上げテイクダウンを狙う等、必死に食い下がる。イェンドジェイチェクのハイキックを貰ったアンドラージがなんとかイェンドジェイチェクを金網に押し込みラウンドを終える。

距離を確信したか、イェンドジェイチェクが近い距離から多彩なキックとパンチで手数を稼ぐ。やりにくそうにスタンスを変えながら、組み付きたいアンドラージだが距離を詰めても首相撲に捕まりヒザを被弾してしまう。ラウンドが進むにつれてイェンドジェイチェク優勢の印象は強まるばかりだ。

その後の第4そして最終ラウンドと、打撃を被弾することも厭わず前に出続けるアンドラージを相手にイェンドジェイチェクは衰えを知らぬハンドスピードとフットワークを駆使でアンドラージの突進をいなし続け、そのプロ通算記録は14勝0敗となった。
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