ミドル級王者のマイケル・ビスピンがケガをし、さらに挑戦者として発表されていたGSPが11月まで試合が行えない状況の中、この2人によるタイトルマッチを待ちきれないUFCがミドル級の暫定王者決定戦を行うことが会長のデイナ・ホワイトから発表された。
当然ながら勝者はケガから復帰したビスピンと戦うことになる。この暫定王者を争うのは同級ランキング1位のヨエル・ロメロと同級ランキング3位のロバート・ウィテカーであり、試合は日本時間7月9日(日)に開催されるUFC 213のサブメインイベントとして行われることになった。
ミドル級のタイトルマッチは2016年10月に実施されたダン・ヘンダーソンとのタイトルマッチでビスピンが初防衛をして以来、まだ行われていない。
ロメロは常にタイトルマッチを目指して戦っており、昨年11月にニューヨークのマディソン・スクウェア・ガーデンで元王者クリス・ワイドマンを下したことで一気にタイトルマッチへと近づいた。
レスリングの元オリンピック選手であるロメロはUFCで8勝0敗と無敗を守っており、そのうち6戦はKOで勝利を上げている。ロメロは間違いなくウェルター級でのタイトルマッチを戦う権利のある選手であり、ついにそのチャンスを得たと言える。
ミドル級でもう一人の注目選手と言えばウィテカーだ。ミドル級に転向して以来6勝0敗、その6勝のうち4試合はKOでの圧倒的な勝利だった。今度の暫定王者決定戦は7連勝を目指しての試合となる。
4月に行われたUFCファイトナイト・カンザスシティでは、試合前の予想を覆すパフォーマンスを見せたウィテカーが同級ランキング2位のジャカレ・ソウザを2ラウンドKOで下し、一気にミドル級のトップを狙えるポジションに上り詰めた。
この2人による暫定王者決定戦は激しいものになることが予想され、ビスピンが復帰した際には、勝者が強力な挑戦者として立ち向かうことになるだろう。