ファーストインプレッションを与えるのに2度目のチャンスなどないとはよく言われるが、ファイトゲームにおいて、すべてのファーストインプレッションが平等な状況で作られるわけではない。
デイナ・ホワイトの・チューズデーナイト・コンテンダーシリーズに参戦して第1ラウンドでのフィニッシュを決めたジェイリン・ターナーは、オクタゴンデビュー戦だったUFC 229でブラジルのビセンテ・ルーケと対戦。連勝街道を快走するルーケはチャド・ラプリーズを第1ラウンドで沈めた勢いに乗っており、才能の海に放り込まれたターナーは予想される限り最もみじめな敗北を喫し、ルーケが再び第1ラウンドでの一本勝ちを収める結果となった。
しかし、“ザ・タランチュラ”の異名を持つターナーはUFC初戦が指し示すよりもはるかに才能あるファイターであり、オーストラリアのベテラン、キャラン・ポッターと対戦する今週末により大きなチャンスが与えられるだろう。
サンバーナーディノを拠点とする弱冠23歳のターナーは見事な体格とリーチを有している。ベストな状態であればさまざまなレンジとバラエティに富むキックを繰り出し、インサイドに立ち入らせないことで対戦相手をいらだたせつつ、相手が無防備に距離を詰めようとすればただちにその代償を払わせる。
長年にわたってともにトレーニングを積んできた数々の傑出したファイターたちが、口をそろえてターナーを賞賛している。だからこそ、ターナーはデビュー戦がぱっとしないながらも第2のチャンスを与えられるにふさわしい選手であり、今週末に当初の評判を覆すだけの力はあるはずだ。
【注目株】UFC 234:ジェイリン・ターナー
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