日本時間6月4日(日)、ブラジル・リオデジャネイロが舞台のUFC 212でバンタム級のユーリ・アルカンタラとブライアン・ケレハーが対戦した。
ブラジルに籍を置く36歳でベテランのアルカンタラは昨年10月にブラッド・ピケットを三角締めで、今年3月にはルーク・サンダースを膝十字で極めて2連勝を達成しており、ランキングは13位につけている。アメリカのケレハーは2014年11月以来、6連勝を飾って敵地でのオクタゴンデビューを迎えた。
第1ラウンドはオーソドックスのケレハーに対してサウスポーのアルカンタラが地元の大歓声に乗って強烈な左ハイを入れると、さらに同じモーションから左ストレートをヒットさせてケレハーのバランスを崩す。立ち上がったケレハーもジャブを出しながら果敢に前に出るが、アルカンタラはカウンターのダブルレッグでテイクダウン。倒れたケレハーがすぐに片腕が一本入った状態のギロチンを仕掛けたところ、アルカンタラがタップ! 静まり返る場内を置き去りにするかのように、1分48秒でケレハーの勝利が決まった。
会心の一本勝ちでUFCデビューを飾ったケレハーは「全く緊張せず、いい精神状態で臨めた」とコメント。 やがて場内からブーイングが高まると、ニヤリと笑ったケレハーは「デイナ! トップ10の選手と戦わせてくれ。ケガもしていないから、次のニューヨークイベントで試合を組んで! ボーナスもほしい! 僕の人生を変えてくれよ! ブラジルまで来て地元のヒーローを倒したんだぞ!」とアピールしてみせた。
場内騒然! 新人ケレハーがベテランのアルカンタラを下す
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