日本時間6月4日(日)、ブラジル・リオデジャネイロが舞台のUFC 212でウェルター級のルアン・シャーガス対ジム・ウォールヘッド戦が行われた。
地元ブラジルのシャーガスはオクタゴンデビュー戦で柔術世界王者のセルジオ・モラエスと引き分け。2戦目はエリック・シウバに3ラウンド一本負けを喫してまだUFCの白星がない。“ジュードー”のニックネームを持つイギリス出身で37歳のウォールヘッドはUFCデビューを飾った前戦で判定の末、1-2で惜敗を喫している。
第1ラウンドはオーソドックスからワンツーを繰り出すウォールヘッドに対し、シャーガスはゆったりと構えてスイッチを繰り返しながらウォールヘッドのパンチをパーリングしては強烈な左ローを当てていく。やがてシャーガスが強烈な左右のフックを見舞うと、ウォールヘッドがタックルに入るもシャーガスはこれを切る。その後もシャーガスはリラックスしてウォールヘッドのパンチをさばきながら左右のフックや左ハイを入れていった。
第2ラウンドも同様の展開が続く。ウォールヘッドはシャーガスのパンチやハイを食らいながらも、動じずに手を出し続けて最終的には左フックをヒットさせる。ラウンド終盤、前に出たウォールヘッドにシャーガスの左フックがクリーンヒット! 後ろに倒れたウォールヘッドにパウンドの追撃を浴びせたシャーガスは両腕を組んでチョークに打って出る。ウォールヘッドがその手を押さえてディフェンスする一方、シャーガスはすぐに両掌を合わせたパームトゥパームにグリップを切り替えて締め上げ、4分48秒でタップを奪った。
待望のUFC初勝利に涙を見せたシャーガスは「これまでの敗戦で、いろいろと学んで強くなって帰ってきたんだ。心肺能力と精神面を強くするために専門家についてもらった。もっともっと強くなるよ」とコメントを残している。
シャーガス、涙のUFC初勝利!
UFC PPV 試合レポート