現地時間2019年4月20日(土)、ロシア・サンクトペテルブルグのユビレイニ・スポーツ・コンプレックスを舞台にUFCファイトナイト・ロシアが開催され、メインイベントでヘビー級ランキング7位のアリスター・オーフレイムと同9位のアレクセイ・オレイニクが対戦した。
試合開始の合図と同時にオーフレイムに接近したオレイニクは引き込むようにグラウンドに持ち込むも、オーフレイムが形勢を逆転させてスタンディングに戻す。オレイニクが大ぶりのパンチを数発放つと、オーフレイムのアゴをかすめて一瞬ふらついたかに思われたが、ケージ際の攻防では鋭い膝蹴りを放ってオーフレイムも反撃している。
前進を続けるオレイニクがプレッシャーをかけていったものの、落ち着いて対処していたオーフレイムは残り1分を切って相手の頭を抱えながら強烈な膝蹴りを連打。必死に防御していたオレイニクだが、こらえきれずにダウンを喫し、オーフレイムがパウンドの嵐で追い打ちをかけたところ、レフェリーが間に入って試合終了を宣言した。
4分45秒でオレイニクをノックアウトし、TKO勝利を挙げたオーフレイムは次の対戦相手の希望を聞かれ、「アレクサンドル・ボルコフ」と返答。サンクトペテルブルグでは当初、ボルコフと対戦することになっていたが、負傷により欠場を余儀なくされたため、オレイニクが代役としてオクタゴンに上がっていた。
直前のオファーで今回の試合に臨んだオレイニクは「もう少し準備する時間がほしかったけど、こういう試練も自分には必要だった」とコメントしている。
【メインイベント】
ヘビー級マッチ 5分5ラウンド
○アリスター・オーフレイム vs. アレクセイ・オレイニク●
1ラウンド(4分45秒)TKO
アリスター・オーフレイム
「彼は本当に手強い相手だし、このスポーツのベテランだ。一緒にトレーニングしたこともあって、友人でもある。彼と戦わなきゃいけなくなったことは嫌だったけれど、ロシアでの3試合目は本当に最高だった。ファンが本当に素晴らしかったから、ここで戦えてうれしかった。もし自分で選べるのなら、戻ってくるよ。彼が頭から突っ込んできて、こっちをプッシュバックさせようとしてきたけど、距離を取って抑えられたし、膝を入れていけた。何度かアゴに当てたら向こうはそれを受けたけど、最後の一発がヒットしてダウンを奪えた。弱ったのを感じたから、グラウンド・アンド・パウンドで仕留めにいったのさ。もともとはアレクサンドル・ボルコフと戦うことになっていた。今日は実現しなかったけど、今後、その試合ができるなら俺はかまわない」