序盤こそサンダースのペースになりつつあったものの、第2ラウンドで強打を当てると、一気にたたみかけてサンダースをノックダウンさせた佐藤はマウントポジションから鋭いエルボーを連打し、レフェリーストップによるTKO勝利を飾った。
【プレリム】
ウェルター級マッチ 5分3ラウンド
●ベン・サンダース vs. 佐藤天○
2ラウンド(1分18秒)TKO
佐藤天
「オクタゴンに向かう時、大観衆を見回しながら本当にワクワクしました。あまり緊張しなかったので、今回の経験を本当に楽しめたと思います。僕は常にフィニッシュすることを目標にしていますし、ノックアウトが試合を決める最高の形だと思っています。第1ラウンドは相手がアドバンテージを持っていたと思いますが、期待していたパフォーマンスができてうれしいです。もしかしたら、少し緊張していたのかもしれません。あまりたくさんの打撃を当てられませんでした。次の試合では自分のポテンシャルをすべて発揮できるように、しっかりリラックするようにしたいです」

ヘビー級マッチ 5分3ラウンド
●アンドレイ・アルロフスキー vs. アウグスト・サカイ○
判定2-1(28-29、28-29、29-28)
アウグスト・サカイ
「ここに来られてうれしいし、仕事をまっとうできて本当にうれしい。タフな試合だった。このスポーツのベテランで、とても経験のあるファイターが相手だったからね。もうちょっと力のある打撃を入れていきたかったけど、今はとにかく家に返ってリラックスして、ミスを修正し、UFCで3勝目を挙げるために戻ってきたい。第1ラウンドの序盤、試合展開がどうなるかを少し感じたかったけど、ちょっと長く待ちすぎたかもしれない。パンチもキックもいいタイミングを見つけられなかった。練習してきたことを発揮できなかったんだ。第2ラウンドは自分の試合をしたかったし、第3ラウンドはもっといきたかった。自分のベストパフォーマンスではないけれど、勝利を挙げられた。一歩一歩進んでいく。焦りたくない。家に戻ってトレーニングして、ミスを直して、それからUFCが次に何を用意してくれるか、それ次第だ。俺はいつでもいける」

女子ストロー級マッチ 5分3ラウンド
○カーラ・エスパルザ vs. ビルナ・ジャンジロバ●
判定3-0(30-27、29-28、29-28)
カーラ・エスパルザ
「試合はいつも何が起きても対応できるようにして臨んでいる。対戦相手が何をしてくるかなんて分からないから。でも、私にとっては対戦相手が変わると、すべての研究を一からやり直さないといけない。相手の映像をすべて見て、柔術の試合や戦い方、見られるものはすべて見て相手のやり方を紐解こうとする。彼女のこともたくさん知ったわ。今回の試合の戦略は今日みんなが目にした通りよ。最初の1分か2分のうちに向こうが私をテイクダウンしようとするだろうと思っていたから、彼女の柔術を怖がらずにパンチで対抗して自分の試合で立ち向かいたかった。“あなたが誰だろうと、私は私のやりたい試合をするし、あなたをテイクダウンするつもりよ”と言ったの。次はどうするかって? 誰が用意されようと、いつも通り誰とでも戦うだけよ。対戦相手の連絡を受けても、いつも見もしないわ。相手の試合を見たことがなければ、イエスと言うだけ。もう一度、一番になるために自分の道を歩み続けたい」

ライト級マッチ 5分3ラウンド
○ギルバート・バーンズ vs. マイク・デイビス●
2ラウンド(4分15秒)サブミッション(リアネイキドチョーク)
ギルバート・バーンズ
「何度も何度も対戦相手が変わってきたから、もうそれについては気楽に考えている。新たな相手と戦うにあたっては、相手の方が俺よりもプレッシャーを感じているだろうと思っているからね。俺もそういう立場になったことがある。予想していたよりも落ち着いていた。試合中はずっと観察しているような感じだった。冷製で、試合の展開を見ていたんだ。本来の状態よりもだいぶ落ち着いていた気がする。何度か相手を勢いづかせてしまったけれど、それでも基本的には俺が圧倒していたはずだ。ケガもしていないし、擦り傷ひとつない。いいショットやテイクダウンも決められた。相手がグラウンドのディフェンスを練習してきているのは分かったけど、少しずつスペースを開けられたし、自分の経験を生かしてチョークを仕掛けた。この階級ではベストグラッパーの1人に数えてもらえるんじゃないかな。BJJ(ブラジリアン柔術)のタイトルも持っているし、俺の原点はそこだ。そこで俺は生まれた。柔術はずっとやってきたし、試合の合間に大会に出たりもしている。ずっと進化しているのさ。もっと完璧なファイターになりたい。ただ、BJJのルーツは維持したい。相手が怖がるくらいにね。できるだけ早く、また試合がしたい。さっきも言ったようにケガはない。コーチにも言っていたんだ。“勝ってケガがなかったら、できるだけ早くまた試合ができるようにしたい”ってね。コーチたちにはケガをしなかったとしても、トレーニングや減量から体が癒えるように少なくとも1週間から10日は休めと言われている。だから、1週間だけ休んだらまたエンジン全開だ。もう一度戦いたい。軽い状態を保って、あまり体重を増やさずにトレーニングを続けて、誰が相手だろうとすぐにまた試合したい」

【アーリープレリム】
ライト級マッチ 5分3ラウンド
○ジム・ミラー vs. ジェイソン・ゴンザレス●
1ラウンド(2分12秒)サブミッション(リアネイキドチョーク)
ジム・ミラー
「初めて、子供を連れてきて、この経験を共有できたのは最高だ。トレーニングを見させて、スパーリングセッションも見学させた。テレビでは試合を見てくれていたんだけどね。ケージサイドに行きたいと言われた時は“マジか、うまくやっていいところを見せなきゃ”と思ったし、ちょっとプレッシャーにもなったけど、モチベーションにもなった。最高の人たちを相手にしているし、くよくよ考えるタイプではないけれど、ダスティン・ポワリエが暫定のベルトを手にしたばかりだからな。俺たちの試合以降はかなり調子が良いようだけど、あのキャンプは最悪だったし、俺にとっては最悪の試合だった。当時はいろいろとあってそれに対応しないといけなかったんだ。自分の階級にいるベストファイターの1人と戦うこと以外にやるべきことがあった。だから、健康で100%のトレーニングを積んでいれば、あいつに勝てると思っている。自分がちゃんと強みを生かせたら誰が相手でも勝てると思っている」

女子ストロー級マッチ 5分3ラウンド
○アンジェラ・ヒル vs. ジョディ・エスキベル●
判定3-0(30-27、30-27、29-28)
アンジェラ・ヒル
「スパーリング日の後に、コーチから今回の試合について連絡があったの。チームメイトのうち3人は試合が近かったから、わりと私もアクティブだった。調子を整えられていたのはチームメイトに感謝かな。直前のオファーでこの試合に臨めたんだから。ジョディは本当にタフだったし、技術的なアドバンテージは私の方にあったと思うけど、彼女の粘り強さは分かっていたし、前に出るのをやめることはないだろうなと思っていた。彼女は間違いなく、試合に勝つためにカーディオに頼っているから、8週間のファイトキャンプ後に得られるようなカーディオがなかった私はちょっとその辺が心配だったけれど、それでもペースを出していけたし、明確な打撃も当てられた。やれることはやったと思っている。また次の試合に向かうわ。彼女がジェシカ・アギラ-ととてもいい試合をしていたから、(アギラ-との)試合がいいマッチアップになるんじゃないかしら。私はとにかく勝ち続けたい。相手が誰だろうと気にしない。いい流れに乗ってみんなに自分のすごさを知ってもらいたいだけよ」

ウェルター級マッチ 5分3ラウンド
●コート・マクギー vs. ディエゴ・リマ○
判定2-1(29-28、27-30、28-29)
ディエゴ・リマ
「タフな試合だった。今週ずっと言い続けているように、彼とは3ラウンド戦うつもりでいた。自分の前に立ちはだかってくるのは分かっていたし、スキがあるんじゃないかと思ったけど。それに、見てもらった通り、向こうを痛めつけたとはいえ、本当に強い人だから、俺の打撃を受けても前に出続けるんだ。最高の試合だった。次がどうなるかは分からない。俺は勝つという自分の仕事をした。とりあえず休んで、家族と少し時間を過ごす。タイミングがきたら、また戻ってくるよ」