【注目株】UFCファイトナイト・オタワ:セルゲイ・スピバック

UFCファイトナイト
オクタゴン【チェコ・プラハ、2019年2月24日(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
オクタゴン【チェコ・プラハ、2019年2月24日(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
今週末に開催されるUFCファイトナイト・オタワはカナダを舞台とするものの、地元のファイター以外にも見過ごせない選手はいる。ザ・ビッグ・チケット”ウォルト・ハリスと対戦してUFCデビューするのは、東欧からやってきた24歳のヘビー級ニューカマー、セルゲイ・スピバックだ。

当初はアレクセイ・オレイニクがハリスと対戦する予定だったが、オレイニクが2週間前にUFCファイトナイト・ロシアでアリスター・オーフレイムと対戦することになったため、その代役としてスピバックがカード入りした。オレイニクの方は残念な結果になってしまったが、無敗のスピバックにとって今回のカードは興味深いマッチアップであり、絶好の機会に違いない。

身長190cmで9勝0敗、9回のフィニッシュを誇るスピバックは、典型的な“未知数だが、大いに楽しみな”ファイターだ。

どんなレベルであっても9連勝するのは困難なことであり、その上9回続けてフィニッシュするとなれば難度は飛躍的に上昇する。倒した相手の中には無名の者も含まれているが、トニー・ロペス、スピバックはトラビス・フルトンという熟練したヘビー級のベテラン2人と同じケージに入り、どちらもオープニングラウンドでサブミットしている。

もちろん、ロペスにとってはキャリア29回目の敗北であり、フルトンにとってはプロ318戦目の出鼻をくじかれたに過ぎず、そこまで注目するのはおかしな話だと思われるかもしれない。だが彼らは2人とも慎重なベテランであり、本物でない相手なら今でも簡単に処理してしまえるはずなので、スピバックが両者をあっさりねじ伏せたというのは何かを物語っているといえる。

KO勝ち11回のハリスはスピバックにとって真のリトマス試験紙となるだろう。スピバックがここでも連勝をキープすることができれば、ヘビー級にはまた1人、ファンがその前進を見守りたいと思う魅力的なファイターが誕生することになる。
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