ティボー・グティに関するUFC声明

UFC
米アンチ・ドーピング機関(USADA)は現地時間8月27日(火)、サプリメントから禁止薬物が検出されたティボー・グティ(32歳/ニューメキシコ州アルバカーキ)がUFCアンチ・ドーピング政策に違反により6カ月の出場停止処分を受けたことを発表した。

ダラウェイが2019年3月12日に行われた非競技検査で提出した尿サンプルからオスタリン、LGD-4033とその代謝物であるジヒドロキシLGD-4033、GW1516の代謝物であるGW1516スルホキシドとGW1516スルホンが検出された。LGD-4033とオスタリンは蛋白同化薬に属する非特定物資であり、GW1516はホルモン調整薬および代謝調節薬に属する非特定物質であり、世界アンチ・ドーピング機構の禁止リストを採用するUFCアンチ・ドーピング政策の下で常に使用が禁止されている。

陽性の通知を受けたグティは2日間使用してからオスタリンが成分として表示されているのに気づいて販売店に返却した栄耀補助食品の情報をUSADAに提出した。ユタ州ソルトレイクシティにあるWADAが承認する研究所で開封し、独自に供給された開封済みの製品と、未開封の製品の双方を分析した結果、この製品にはラベルに記載のないLGD-4033とGW1516も含まれることが示唆された。

これを受け、この製品はUSADAがオンラインで提供する栄養補助食品の安全性指導と認知のためのリストであるSupplement 411(サプリメント411)にハイリスクサプリメントとして追加された。

購入から間をおかずにサプリメントを返却したことから、グティは出場停止期間の短縮措置を受けた。6カ月にわたる出場停止期間は暫定的な停止処分が科された2019年4月25日に始まるものとする。

USADAは1年を通じ、独立したアンチ・ドーピングプログラムを全UFCアスリートに対して実施している。USADAは競技の品性を保持して真のスポーツを促進し、クリーンなアスリートの権利を守ることのみを目標とした非営利および非政府機関である。UFCアスリートとそのサポートチームメンバーが彼らに適用されるルールを理解するのを補佐すべく、USADAはUFCアンチ・ドーピングプログラムのウェブサイト(リンク先は英語)で検査プロセスや禁止薬物、必要な医薬品を摂取するための許可取得法、サプリメントやパフォーマンス増強剤ならびにレクリエーショナルドラッグ摂取のリスクや危険性について総合的に案内している。さらに、USADAはドラッグについてのホットラインである“Drug Reference Online(ドラッグ・リファレンス・オンライン)”で教育セッションを提供し、禁止リスト、早見カード、定期的なアスリートへのアラートといった広範囲にわたる教育素材の積極的な配信を行っている。

教育や検査と並び、堅実なアンチ・ドーピングプログラムによって、内部の通報者が発端となる調査が可能になっている。USADAはクリーンなアスリートと公明正大な競技を守るため、スポーツにおけるパフォーマンス増強薬物の乱用に対してさまざまな形での報告を受けつけている。
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