日本時間10月19日(土)、アメリカ・マサチューセッツ州ボストンにあるTDガーデンを舞台にUFCファイトナイト・ボストンが開催され、9月下旬にメキシコシティで対戦するも開始直後にノーコンテストに終わったヤイール・ロドリゲス対ジェレミー・スティーブンスのフェザー級マッチがセミメインイベントで実現した。
開始の合図と同時に飛び蹴りでファンを沸かせたロドリゲスはあと一歩のところまでスティーブンスを追い詰めたが、驚異の粘りを見せたスティーブンスが盛り返し、最終的に3ラウンドを戦い抜いている。ジャッジに委ねられた勝負の行方はユナニマス判定でロドリゲスに軍配が上がった。
なお、グレッグ・ハーディ対ベン・ソソリのヘビー級マッチは試合終了直後に3-0でハーディのユナニマス判定勝ちと発表されたが、後にノーコンテストに変更されている。
【セミメインイベント】
フェザー級マッチ 5分3ラウンド
○ヤイール・ロドリゲス vs. ジェレミー・スティーブンス●
判定3-0(29-28、29-28、29-28)
ヤイール・ロドリゲス
(予防検査のため病院に搬送されておりコメントなし)
【メインカード】
ヘビー級マッチ 5分3ラウンド
グレッグ・ハーディ vs. ベン・ソソリ
ノーコンテスト
グレッグ・ハーディ
「オクタゴンにいて、コーチと一緒にコミッションに聞いたんだ。吸入器を使ってもいいかって。イエスと言われたから、使った。まだこのスポーツに来て間もないし、すべての状況でやるべきことをやっている。許可を求めて許可されたから、言われた通りにしただけだ。今回の試合は自分がファイターであることを証明したかった。試合前、オクタゴンに行って自分の成長ぶりを示したいと言った。15分間を戦い抜いて、別の武器を持っていることを証明し、新人っぽいミスを犯さなくなったこと、顔にジャブを当てていけることも示したかった。ディン・トーマスのようにね。俺には武器がたくさんあるし、ガスタンクだって3ラウンドをすべて一貫して戦えるくらいだ。今はジムに戻ってすべてをまとめ、次の判断はチームと一緒に決めるつもりだ」
ライト級マッチ 5分3ラウンド
○ジョー・ローゾン vs. ジョナサン・ピアース●
1ラウンド(1分33秒)TKO
ジョー・ローゾン
「これ以上いい形は思い描けない。すべてがものすごくスムーズにいった。自分が当てたと思う打撃はすべて打ち合いでもコンビネーションでも最高の力を発揮できた。膝とか肘を使った技をかなり練習してきたんだけど、それを見せる暇がなかったから、せっかく必死にがんばってきたのにと思うと、そこが一番ダメだったところかな。でも、それも受け入れるかな。最後の試合はいい形にしたいけど、前回の試合は最悪だったし、不満だらけだったけど、今日の出来には当然ながら大満足しているから、地元のガーデンで圧倒的な試合を見せられたし、もっと悪い形で戦いを辞めることになるケースだってあるんだからね。ちょっと大きな問題になるのは分かっているけど、正直、どうなるか分からない。急いで戻るつもりはないけど、戻らないとも言わない。体調はいいし、どうなるか考えてみるよ。今週は順調だった。カイルが勝てなくて残念だ。それを考えてしまうかもしれない。一緒にトレーニングをしているから、彼にも勝ってほしかったけど、でもランディのことはうれしいよ。だから、全体的にはいい1週間だった」
女子フライ級マッチ 5分3ラウンド
○メイシー・バーバー vs. ジリアン・ロバートソン●
1ラウンド(3分04秒)TKO
メイシー・バーバー
「今日は大きな成果を残せたと思っているわ。私がおしゃべりなだけじゃなくて、やると言ったことをきちんとできるんだというのを示し続けられた。ゴールもあるし、プランもあるけど、結局、一度にひとつずつよ。クレイジーなスポーツだし、何が起きるか全く分からないから無茶はしたくない。自分にプレッシャーをかけすぎないようにしているの。完璧にいかないからといってイラ立たないようにもしている。ずっとペイジを指名しているんだけどね。私にとっては最高のマッチアップだと思ったし、今でもそう思っているけど、そうこうしているうちに彼女がドラマの主役になっていった。でも、私は要求し続けるわ。彼女との試合こそ、私が望む試合よ。彼女がランキングに入っていようといなかろうと、私が勝ち続ける限り、みんなが見たいのはそれでしょ。あとで話してみるわ。デイナが何を望んでいるのか、いつがいいのか、そこから先に進むつもり」
ミドル級マッチ 5分3ラウンド
●デロン・ウィン vs. ダレン・スチュワート○
判定2-1(28-29、28-29、29-28)
ダレン・スチュワート
「もうずっと言っていることだけど、おしゃべりはおしゃべりさ。それを見せつけてやらないといけなかったし、これでみんなにも証明できたはずだ。エドメンとの試合はスプリット判定で負けたけど、あの試合は接戦だったし、俺は自分があの試合を取ったと思っているから、本当の負けじゃない。だから俺自身はこれで5連勝だと思っているし、満足している。ダレンは最初のラウンドはうちに来てその後でレスリングだと言っていたのに、全然打ってこなくてびっくりした。だから、あれが何だったのかよく分からない。でも、誰もがおしゃべりばかりで、俺はうんざりだ。俺は自分にできることを示し続けたい。彼を見ていると、自分が始めた頃のことを思い出すよ。焦ってバカなミスばかりやっていた。でも、今はそれを乗り越えて走り続ける覚悟だ。ロンドンでまた試合がしたい。地元で戦わせてくれ。前回からどれだけ成長したかを見せるチャンスがほしい。ファンにもショーを見せたいんだ。今回の勝利を実現させてくれたコーチと妻に感謝している。彼らがいなければ何にもならなかったから、彼らのがんばりにふさわしいように、これからもパフォーマンスを発揮し続けたい」