UFCファイトナイト・ワシントンに登場するデイナ・ホワイトのコンテンダーシリーズ出身者の一人であるビリー・クアランティーロも、多くの経験を積んだファイターだ。
クアランティーロは2013年にキャリアを開始し、J.P.リーズやカーマ・ワーシーといったベテランと拳を合わせた後、ジ・アルティメット・ファイター(TUF)シーズン22の出演者としてラスベガスへ向かう。そこではブランドン・リチェッティを倒してチーム・フェイバーに居場所を確保したものの、予選でサウル・ロジャースに敗れた。それから30歳のニューヨーカーであるクアランティーロは6勝1敗を記録し、夏にはUFC Apexでカムエラ・カークを相手に第3ラウンドで一本勝ちを決めている。
同じくワシントンのイベントに出場するジョー・ソレッキやマロリー・マーティンが今後長く活躍が期待される有望株だと見られているのに対し、クアランティーロはより経験ある、キャリアの長い選手であり、その点では同じUFCデビューでも意味合いが違ってくる。他のコンテンダーシリーズ出身者たちが自分の足場を固めるためにひとつかみのバトルと2、3年の年月を必要としたのに対し、クアランティーロはこれまでに何度かタフなバトルを切り抜けており、自分の強みと弱みを知っているのだ。
トレーニングの大半はGracie Tampa South Martial Artsで積みながらも、バッファロー出身のクアランティーロはマット・フレボラと共にロングアイランドのSerra-Longo Fight Teamにキャンプを構えている。5連勝を記録した状態でUFCデビュー戦に挑むクアランティーロがこの試合で5戦連続のフィニッシュを決めることができれば、フェザー級の出世コースに乗ることになるだろう。