【注目株】UFC 245:チェイス・フーパー

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UFC 242:オクタゴン【アラブ首長国連邦・アブダビ/2019年9月7日(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
UFC 242:オクタゴン【アラブ首長国連邦・アブダビ/2019年9月7日(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
9月半ばに20歳になったばかりのチェイス・フーパーは今のUFCロースターで最も若いファイターだが、オクタゴンへのステップアップの背景には1年を超える取り組みがあった。

2年目を迎えたデイナ・ホワイトのコンテンダーシリーズの第6週にトップバッターとして登場したフーパーは、ケイナン・カワイハエをユナニマス判定で下して育成契約を確保した。この試合ではフーパーの強みと同時に経験不足も見えていたものの、後にフーパーはCFFCでの引き分けという結果を2回のフィニッシュ勝利で巻き返し、戦績を8勝0敗1分としてメインロースター入りを果たしている。

初めてオクタゴンにやってくるフーパーを迎えるのは31歳でスウェーデン出身のベテラン、ダビッド・テイムルだ。テイムルはUFCデビュー以来の3戦で判定負けを喫してきたが、前戦でついに初勝利を手にしている。スタミナのつきないパワーパンチャーにしてコンパクトなテイムルは、バトル開始と同時にフーパーの前に飛び込み、あらゆる打撃をもってそのあごを捉えようとするだろう。

そんなテイムルはフーパーの初戦にとっては素晴らしい対戦相手だと言える。この試合は才能豊かなファイターの多いフェザー級においてフーパーがどういった位置にいるのかをすぐに測る材料になるのみならず、フーパーの長身とリーチや、テイムルに対するグラップリング能力のアドバンテージを踏まえれば、戦略・戦術的な部分でも有利な戦いになるはずだ。

フーパーがオクタゴンで自らのアドバンテージを生かし、テイムルのようなデンジャラスな選手を相手に自らの強みを発揮して勝利できれば、来年に向けて注目すべき選手として認知されていくことだろう。
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