日本時間12月15日(日)、アメリカ・ネバダ州ラスベガスのT-Mobileアリーナにて開催されるUFC 245のメインイベントでカマル・ウスマンが元暫定王者でランキング2位のコルビー・コビントンを相手に初めての防衛戦に臨む。この因縁のウェルター級対決で、宿命のライバルである2人が頂点を懸けて戦う。
カマル・ウスマンにとってはこれがUFCウェルター級王者になって初めてのタイトル防衛戦となり、再び圧倒的なパフォーマンスを披露したいと意気込んでいる。ウスマンの14連勝には元タイトル保持者のタイロン・ウッドリーやハファエル・ドス・アンジョス、タイトルマッチを複数回経験しているデミアン・マイアら、数々の強豪を相手取った試合の勝利も含まれている。ウスマンはNCAAで3度のオールアメリカンに選ばれたディビジョン2のレスラーだ。
コルビー・コビントンはウスマンを倒し、UFCウェルター級の王座獲得を目指す。こちらは現在7連勝中で、ロビー・ローラー、ハファエル・ドス・アンジョス、デミアン・マイアを下している。ライバルと似た輝かしい経歴を持つコビントンは、2度のNCAAオールアメリカンに選ばれたディビジョン1のレスラーだ。
UFCウェルター級タイトルマッチを前に、ウスマンとコビントンがいくつかの話題について語った。
ウェルター級について
ウスマン:
「ウェルター級は層が厚い。レオン・エドワーズはどんな戦い方をしてくるか知っているし、すごくタフな相手だと思う。スティーブン・トンプソンもそうだ。彼とは戦ったことがない。オレは自分の手札を知っているけど、それに対して向こうがどう反応してくるか詳しくは分からない。でもオレは自分がハイブリッドだと考えている。誰が相手であれ最大級の危険人物さ」
過去の因縁について
ウスマン:
「こういうライバル関係だと、ただのビジネスっていうよりもう少し根深いものがある。これまでの彼の発言や話題の中には、すごく個人的で気に入らないものも実際あった。でも、オレの仕事は試合で自分を管理し、UFC世界ウェルター級王者になることだ。同時に、その気になれば同じようにやり返すこともできるけどな」
コビントン:
「あいつはみんなから“マーティ・フェイク・ニュースマン”って呼ばれている。やつのどこがオレより愛国的なんだ? オレの口の利き方やアピールの方法を見て、周りはいつもオレのスキルを無視しやがる。オクタゴンでの戦い方じゃなく、オレの発言をどうにかしろって言うんなら、それはそいつらのせいだろう」
ライバルのスタイルについて
ウスマン:
「あの極端な性格を除けば、才能はあると思うよ。レスリングはうまいし、持久力がある。打撃力がすごく高い。確かに優秀なファイターではあるんだろう。でも、オレの前ではそうじゃない。以前、時々こう思うことがあった。“どうしてこいつらはオレと戦う時になると、想像していたような実力を出さなくなるんだ?”って。それはオレの試合へのアプローチが他とは一味違うからだ。彼もそれを実感するだろう」
コビントン:
「やつのレスリングの統計なんざどうでもいい。別にテイクダウンを奪おうなんて思っちゃいない。最前列まで頭を吹っ飛ばしてやるつもりだからな。とにかく、やつがオレをテイクダウンすることだけはあり得ない。それをやろうとするなら勝手にガス欠になるだけ。もっと早くフィニッシュしてやる。オレはレスリングは得意だった・・・でも、MMAをやるために生まれてきたんだ」
王者と元王者という立場について
ウスマン:
「オレはUFCの世界ウェルター級王者だ。それは世界中の誰もが知っていること。ここに来る前にアレクサ(AIアシスタント)に聞いてみたんだ。“UFC世界ウェルター級王者は誰?”って。機械のアレクサでさえ知ってるんだぜ! オレはこの階級の王、誰もが認めるチャンピオンだ」
コビントン:
「このタイトルには“元”なんてない。オレはアメリカの王者、人々の王者だ。もっと重要なことがある。ドナルド・トランプの一番のお気に入りファイターはオレだ。だからこのスポーツで今、誰もが欲しがるタイトルを持っているのはオレってことになる。今週末それを防衛するのが待ち切れない」
決着方法について
ウスマン:
「オレと医師たち、それからレフェリーが彼を上からのぞきこんで、起こそうとしている光景が目に浮かぶ」
コビントン:
「フィニッシュだな、間違いない。コルビー・コビントン・カオス・トレインの直撃を受けて、やつはそのプレッシャーに砕け散ることだろう。線路に入らなければ良かったものを、自分からひかれにくるとはな」
ウスマン対コビントン、宿命のライバルがベルトをかけて激突
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