UFCオナーズ:2021年会長賞ノミネートの発表<パフォーマンス・オブ・ザ・イヤー>

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UFCファイトナイト・ラスベガス31:オクタゴン【アメリカ・ネバダ州ラスベガス/2021年7月17日(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)】
UFCファイトナイト・ラスベガス31:オクタゴン【アメリカ・ネバダ州ラスベガス/2021年7月17日(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)】
UFC会長のデイナ・ホワイトが2021年のベストパフォーマンス候補に選んだ試合をご紹介。

【パフォーマンス・オブ・ザ・イヤーのノミネート】

ジャン・ウェイリーをノックアウトしたローズ・ナマユナス(UFC 261)



女子ストロー級タイトルを手中にする上で、“サグ”ことローズ・ナマユナスは観客を沸かせるすべを知っていた。フロリダ州ジャクソンビルにて、ナマユナスは早くも第1ラウドの時点で、自分がベストであることを世界中の人々に知らしめた。ヘッドキックによってジャン・ウェイリーを沈めたナマユナスが、2度のUFCチャンピオンに輝いている。

ホルヘ・マスヴィダルをノックアウトしたカマル・ウスマン(UFC 261)



ホルヘ・マスヴィダルの2度目の対決を迎えるにあたり、ウェルター級王者のカマル・ウスマンは自分の闘争欲求を満足させたいと言い続けていた。それは、最初に2人が対決したUFC 251以来、満たされていなかったのだ。

そして、“ナイジェリアン・ナイトメア”の二つ名を持つウスマンは、満足とは何かを世界に見せつけた。それも、強烈なやり方で。この年最大のノックアウトに数えられる驚天動地の右によって、マスヴィダルはあっと言う間にカンバスに崩れ落ちた。2人の確執に決定的な終止符が打たれ、ウスマンにとっては最高の当たり年になっている。

デイブソン・フィゲイレードをサブミットしたブランドン・モレノ(UFC 263)



ブランドン・モレノのデイブソン・フィゲイレードとの最初の邂逅が、1年がもう終わろうとするときに突如やってきた2020年のベストファイトの一つだとしたら、リマッチは当時のフライ級王者だったフィゲイレードに対するモレノの独壇場だった。アリゾナ州フェニックスにて、モレノは洗練されたボクシングの技と流れるようなグラップリングによって、フィゲイレードが組み立てようとする動きをすべてその初期に潰している。

サブミッションでついにこの戦いを終わらせたとき、モレノはオクタゴンの中で茫然としているように見えた。まるで、自分がチャンピオンになったのが信じられないかのように。しかし、ようやく実感が訪れたときのモレノの姿は、この年の最もアイコニックな瞬間の一つだった。

アマンダ・ヌネスをサブミットしたジュリアナ・ペーニャ(UFC 269)



UFC史上、最も驚異的な大番狂わせを演じたジュリアナ・ペーニャは、アマンダ・ヌネスとの試合前からUFC 269でやってみせると言っていたことを、まさに実現してみせた。 “ザ・ベネズエラン・ビクセン”ことペーニャはチャンピオンの眼前に迫り、ヌネスが下がり始めると、機をとらえてその首に組みつく。こうしてチャンピオンはタップし、ペーニャは多くの人々が女子MMA(総合格闘技)界のGOATと考える選手の5年にわたる無敗記録を止めた。MMAにおいて確かなものなどないことを、改めて痛感させる試合だった。後になって「あの時、あなたはどこにいただろうか」と振り返られるような、スポーツの歴史に残る瞬間だった。

ダスティン・ポワリエをサブミットしたチャールズ・オリベイラ(UFC 269)



2021年5月にショッキングな逆転勝利でマイケル・チャンドラーを倒し、ライト級のタイトルを手にしていたチャールズ・オリベイラだが、一部の人々は2021年にコナー・マクレガーと2戦しているダスティン・ポワリエを倒すまで、“ドゥ・ブロンクス”ことオリベイラのステータスは確かなものではないと考えていた。ポワリエは2度ともアイリッシュマンに勝利し、元より大きかったファンベースはさらに急速に成長。UFC 269は“ザ・ダイヤモンド”と呼ばれるポワリエの戴冠式であるかのような雰囲気があった。しかしながら、オリベイラは常にチャンピオンらしく振舞っており、オクタゴンの中も例外ではなかった。ハイペースで互角だった第1ラウンドを終え、オリベイラは第3ラウンドでサブミッションを決めて、自分がチャンピオンであることを広く世間に知らしめている。
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