日本時間7月30日(日)、アメリカ・カリフォルニア州アナハイムにあるホンダ・センターでUFC 214が開催され、フェザー級のヘナート・モイカノとブライアン・オルテガが対戦した。
開始直後から力のこもった打撃を打ち合う両者。打たれては打ち返すモイカノだが、オルテガの方が勢いをつけており、ワンツーで距離感を確かめながら攻めどころを探っていく。勝負の瞬間は第3ラウンド、お互いに有効打を食らって息が上がる中、オルテガがモイカノに覆いかぶさるようにギロチンを決め、ついにモイカノからタップアウトを引き出した。
オルテガはこれでUFC参戦から4勝目となり、キャリア通算12勝をマークして無敗記録を更新している。
フェザー級マッチ 5分3ラウンド
●ヘナート・モイカノ vs. ブライアン・オルテガ○
3ラウンド(2分59秒)サブミッション(ギロチンチョーク)
ブライアン・オルテガ
「戻って来られて気分がいい。ウソはつきたくないから言うけど、ちょっと緊張していた。1年の休止期間があって、フェザー級ランキングが変わっていくのを見てきた。皆が上に行ったり下がったり、新しいメンツもいるし、1年間も離れてトップ10にいるプロのアスリートたちほどハードなトレーニングもしていなかったから、ずっとそれを考えていたんだ。完全に回復してから4カ月、ハードに取り組んできたから十分だと感じていたし、今夜、それを示せたと思う。相手の心臓にびっくりさ。強心臓だし、ポーカーフェイスもうまい。いろんなヤツと戦ってきたから、相手の目を見れば分かる。皆、へばっていったのに今日の相手はずっと炎を燃やしていた。だから、バカなことはするな、相手の方がずっと疲れていると言い聞かせたんだ。ダウンさせられたけど、アドバンテージは自分にあった」
「誰が自分にチャレンジを与えてくれるのかは分からない。自然に今回の試合に臨んだ。誰が相手だろうとかまうもんか。キャリアのどこかで必ず勝たなきゃいけない時がくる。俺は毎回、“これで終わりだ”と思いながら挑んでいるし、終わりにしないために全力で戦っている。それがこのスポーツの特性だと思うし、学ぶ経験だ。これが格闘家として、プロのファイターとして俺の歩んできた総合格闘技界の旅路さ」