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アンデウソンが勝利、ジャカレはボーシュを一蹴!

日本時間2017年2月12日(日)に米国のニューヨーク州ブルックリンにあるバークレイズ・センターで開催されたUFC 208メインカードの試合レポート

ミドル級 5分3ラウンド
アンデウソン・シウバ vs. デレク・ブランソン
日本時間2017年2月12日(日)に米国のニューヨーク州ブルックリンにあるバークレイズ・センターで開催されたUFC 208のセミ・メインイベントには元UFCミドル級王者、現7位のアンデウソン・シウバが登場、同級8位の成長株デレク・ブランソンと対戦すると、流れに乗り切れないながらも3ラウンドを戦い抜くとユナニマス判定でブランソンを退けた。

2013年6月に行われたクリス・ワイドマン戦での王座陥落以来、脛骨の骨折、そして続く連敗と苦しい時期を乗り越えようやく手にした勝利とあって試合後はこみ上げる感情に、しばらく言葉を発することができなかったシウバだが、「みんな、サポートをありがとう。とても幸せです。ここで戦う為に長い間、全精力をトレーニングに費やしてきました。最高の自分を見せるためです。金網の中ではこの場所に残るために全てを掛けています。ニューヨークで戦うことが夢の一つでした」と言葉を繋ぐと、ほぼ4年ぶりとなる勝利と、夢の実現の喜びを噛みしめた。

ややワイドスタンスで構えたシウバの周囲をブランソンがじりじりと横へ回る。ブランソンが左ジャブで飛び込むと、シウバは大きく右後ろに回り込みながらゆったりと右のフックを返す。残り時間3分、アンデウソンが一挙に距離を詰めるとブランソンがタックルで組み付くが、シウバは容易くこれを振りほどくとスタンスを左右にスイッチしながらリラックスしたジャブを放ち始める。ブランソンは距離が詰まるとシウバの首相撲に捕まりながらも強引に左右のフックでシウバの顔面を捉えるが、シウバはこれを気にせずヒザを突き上げる。残り時間30秒、シウバはガードを下げると強引にブランソンを首相撲に捉えるが、ブランソンが猛烈な左右のアッパーでシウバの顔面を跳ね上げ続ける。距離をとったシウバが飛びヒザ蹴りからバランスを崩して下のポジションになったところでラウンドを終えた。

低い構えのシウバにブランソンが両足タックルで飛び込むものの、シウバはこれを潰すと距離を取る。シウバが細かなハンドムーブのフェイントでブランソンのミスを誘おうとするが、ブランソンのパンチがシウバの肩越しに数発その顔面をとらえている。両者の距離が詰まるとブランソンが一度はテイクダウンを成功させるがシウバはすぐに立ち上がる。残り時間1分30秒、一度距離を取ったブランソンがすぐに両足タックルを仕掛けるが、シウバは容易くこれを突き放す。残り時間が少なくなると、カポエイラのフットワークからシウバが回し蹴り、そしてしなるようなジャブを繰り出すがブランソンはなんとか直撃を免れる。

テイクダウンを交えながらブランソンが前に出始めるが、シウバも素晴らしいスプロールでブランソンにテイクダウンを許さない。残り時間3分、首相撲からブランソンがヒザ蹴り、そして左右のパンチでシウバを捉えるがシウバは崩れない。互いに疲労の色が見え始めるが、ブランソンは強引に前に出ると、残り時間1分30秒で両足タックルを成功させるとしっかりとシウバをマットに寝かしつける。その後はブランソンがシウバのスイープをこらえながら、コツコツとパウンドを落として試合の終了を迎えた。

なお、ジャッジの判定は29-28、29-28、そして30-27。この結果、アンデウソン・シウバは34勝8敗1ノーコンテスト、デレク・ブランソンは16勝5敗となっている。
ミドル級 5分3ラウンド
ジャカレ・ソウザ vs. ティム・ボーシュ

オーソドックスに構えたソウザがキビキビとしたヘッドムーブからワンツーを繰り出すとそのまま低い両足タックルで飛び込むが、ボーシュはしっかりと反応しこれを振りほどく。ソウザは単発のパンチとキックでタックルのチャンスを伺っていたが、残り時間2分30秒にボーシュのローキックをキャッチするとテイクダウンを成功させ、そのまま相手をサイドポジションで抑え込む。残り時間1分35秒、ソウザはポジションをマウントに進めると、鋭いパウンドを落とし始める。さらにソウザは暴れるボーシュの左腕をキムラに捉えると、渾身の力で捻りこむ!がっちりとサイドマウントで抑え込まれ、一切の防御を許されないボーシュにタップ以外の選択肢は残されていなかった。 僅か3分41秒でタフなミドル級ボーシュを粉砕し、その戦績を24勝4敗1ノーコンテストと伸ばした元Strikeforceミドル級王者のジャカレ・ソウザは試合後には「王者になるために来たんだ!ロメロにもビスピンにも言う事は何もない。どちらが勝つにせよ、俺が王者になる」と語り、会場に詰めかけたファンたちから大歓声を引き出した。一方、ミドル級に戻して以来2連勝をマークしていたボーシュだが、その持ち前のタフネスぶりを見せることが出来ず、20勝11敗と戦績を落とした。
ライトヘビー級 5分3ラウンド
グローバー・テイシェイラ vs. ジャレッド・キャノニア

オクタゴンの中央からテイシェイラが左右のパンチで距離を測りつつ、1分が経過したところで容易く片足タックルを成功させる。しっかりとキャノニアを寝かしつけながら、ポジションを進めるとキャノニアをタックルに誘いギロチンで締め上げる!キャノニアもここはポジションを放棄しながらエスケープして見せるものの、テイシェイラがコツコツとパウンドを落としながらジリジリとポジションを進める展開が続く。残り時間15秒、キャノニアが金網まで下がると一気に立ち上がり、離れ際にヒザ、そして左右のパンチを繰り出すと、テイシェイラはこのパンチを効かされたようだ。

スタンスを時折スイッチしながらキャノニアが伸びのあるワンツーでテイシェイラを捉えるが、テイシェイラがまたも片足タックルで容易くテイクダウンを成功させる。ぴったりと頭を密着しながらコツコツとテイシェイラがパウンドを落とし続けるが、残り時間1分40秒にレフリーのケビン・マクドナルドが両者をブレイク、両者はオクタゴンの中央でスタンドでの攻防を開始する。スタンドではキャノニアがハンドスピードでややテイシェイラを上回るが、テイシェイラは多彩なパンチを散らすことでキャノニアの踏み込みを封じている。

しっかりとガードを上げながら距離を詰めたテイシェイラが一度目のアテンプトで片足タックルを成功させ、キャノニアのハーフガードの中からコツコツとパウンドを落とす。残り時間2分45秒、テイシェイラがついにキャノニアの足を越すとポジションをフルマウントに進めることに成功するが、キャノニアはパウンドを許すことなくテイシェイラをハーフガードに戻してみせる。その後もテイシェイラがポジションをマウント、ハーフと変えながら肩固めとパウンドを交えて攻め続けたが、キャノニアは粘り強く戦い試合終了まで大きなダメージを負うことなく戦い続けた。

判定は30-26のユナニマスでグローバー・テイシェイラ。ライトヘビー級3位の実力を如何なく発揮し、危なげのない戦いを見せたテイシェイラはこれで26勝5敗。試合後にはタイトルの挑戦を見据え、トップランカー達との対戦を要求した。一方、強豪テイシェイラを相手に、苦しいポジションに追い込まれながらも堅実なディフェンスと、要所で鋭い打撃を見せたジャレッド・キャノニアだが、その戦績を9勝2敗と落とす結果となった。
ライト級 5分3ラウンド
ダスティン・ポワリエ vs. ジム・ミラー

You knew these warriors were going to put on a show! #UFC208 pic.twitter.com/NQP0aM7UL8

— #UFC208 (@ufc) February 12, 2017

互いにサウスポーのスタンスから、ミラーはジャブとフックで距離を詰めるが、ポワリエは軽やかなフットワークで左に回りながら鋭いジャブ、そして伸びのあるストレートでミラーを押し戻す。開始後2分のタイミングで、ミラーが両足タックルに飛び込むが、ポワリエはこれをしっかりと差し上げると金網に押し付け突き放す。ミラーは無理にパンチを顔面にまとめず、後半勝負を意識してかジャブからボディストレートへとつなげている。残り時間1分、ミラーのけり足をキャッチしたポワリエがミラーをマットに転がすが、ミラーは即座に両足タックルでこれを切り返すとポワリエのバックを奪取、さらにチョークを狙うがポワリエはこれを振りほどく。すぐに距離をとったポワリエがスタンドでパンチをまとめ、伸びのある左右のパンチで何度かミラーの顔面を捉えるが、ミラーも左右のフックを振り回して果敢に応戦し、ミラーのパンチが繰り出されるたびに地元ニューヨークのファンたちが大歓声でこれを後押しする。

ポワリエのリーチのあるジャブに後退を余儀なくされるミラーだが果敢に左右のパンチで応戦し食い下がる。90秒が過ぎるとポワリエのペースが上がり始め、何度もミラーを金網に追い込み豊富な手数で相手をフェンスにくぎ付けにするが、ミラーもガードを固めながら左のフックで応戦し、必死の抵抗を見せる。残り時間1分40秒、ついにポワリエの圧力に耐えかねたミラーが片足タックルでドライブするが、ポワリエはこれを受け止めると動きの止まったミラーに数発のヒジを落とすと、さらに両足タックルで切り替えし数発のパウンドを落とすと距離を取る。

ミラーのカーフキックでポワリエが右足を痛めたようだ。ポワリエが二度ほどミラーのカーフキックで大きく態勢を崩す。執拗にカーフキックを狙うミラーの蹴り足を巧みにキャッチしたポワリエが残り時間3分でテイクダウンに成功するが、ミラーはすぐにハイガードでポワリエを引き付けパウンドを封じ続ける。残り時間1分20秒、トライアングルの仕掛けからスペースを作ったミラーが一度は立ち上がるが、ポワリエは無理をせずにチャンスを待つと、ミラーのタックルを潰すとトップを奪取。その後もミラーの果敢なサブミッションの仕掛けをしっかりと完封して見せた。

ジャッジの判定は28-28、30-27、そして29-28のマジョリティ判定でポワリエを支持。この結果、ライト級10位のダスティン・ポワリエがその戦績を21勝5敗と伸ばし、ジム・ミラーは28勝9敗と1ノーコンテストとなった。