日本時間7月8日(金)、アメリカ・ネバダ州ラスベガスにあるMGMグランド・ガーデン・アリーナで行われたUFCファイトナイト・ラスベガスのメインイベント、UFCライト級タイトルマッチ:ハファエル・ドス・アンジョス vs. エディ・アルバレスの結果は以下の通り。
【メインイベント】ライト級タイトルマッチ 5分5ラウンド ハファエル・ドス・アンジョス vs. エディ・アルバレス 王者ドス・アンジョスは、昨年3月にアンソニー・ペティス相手に立ち技で強烈なプレッシャーをかけ、テイクダウンも奪って5ラウンド圧倒して王座を奪取。さらに12月にはドナルド・セラーニに強烈なミドルを打ち込んだ後、パウンドの雨を降らせて僅か1分で圧勝。凄まじい強さを見せつけている。 対するエディ・アルバレスは、 昨年6月にギルバート・メレンデス、今年の1月には元王者のアンソニー・ペティスをともに判定2-1で下している。以前の打ち合い上等のスタイルから、勝負所ではしつこくテイクダウンを狙うスタイルにチェンジして接戦を制して、今回のタイトル戦までこぎつけた。 1ラウンド、サウスポーのドス・アンジョスはワンツーでプレッシャーをかけると、オーソドックスのアルバレスも右を中心にカウンターを返してゆく。両者のジャブが交錯するなか、左ミドルも交えてプレッシャーをかけるドス・アンジョスは、サークリングを試みるアルバレスの逃げ道を塞ぐようにプレッシャーをかける。 やがてアルバレスはジャブからのダブルレッグでテイクダウンへ。しかしその首を抱えたドス・アンジョスは、後方にアルバレスを投げ捨てるようにしてがぶりの体勢に。さらに、アルバレスの立ち上がり際に顔面へ膝を入れてみせた。 両者が離れた後、アルバレスのテイクダウン狙いを切ったドス・アンジョスは、逆に距離を詰めてダブルレッグを狙うが、アルバレスは金網を背にディフェンスに成功。その後もさらに距離を詰めるドス・アンジョスに、アルバレスの左ジャブからの右フックが強烈にヒット! ふらつくドス・アンジョスに、アルバレスは左右のアッパーとフックのコンビネーションで猛ラッシュ! 必死で凌ごうとするドス・アンジョスが金網際まで下がると、アルバレスは飛び膝! それを受け止めたドス・アンジョスは上を取るが、アルバレスはすぐにスクランブルからダブルレッグに移行して上に! ダメージの深いドス・アンジョスにパウンドを放ってゆく。 それでも立ち上がるドス・アンジョスだが、アルバレスは王者をコーナーに詰めて、ボディも交えて再び左右のパンチの速射砲ラッシュ! 嵐の如き連続攻撃を、何発も被弾しながらも首を抱えてなんとか凌ごうとするドス・アンジョス。しかし、そこにアルバレスの右フックと左アッパーが連続でヒット! ダウンこそしないものの、棒立ちでパンチを受けるがままになったドス・アンジョスを見て、レフェリーが試合をストップ! 3分49秒、体力の全てを使い果たすかのようなラッシュを見せたアルバレスが、新王者の座を勝ち取った。 大方の予想を裏切り、これまで圧倒的な強さを見せてきたドス・アンジョスを沈めてみせた新王者は、涙声で「ありがとう。この全ては友人、家族、トレイナーたち、妻、子供達のおかげだ。ハファエルはタフだ。パンチを効かせることができたので、スタミナの全てを使い尽くしてでも攻撃したんだ。僕の中のdogを目覚めさせるとこうなるのさ! ありがとう!」 と歓喜の心を爆発させた。