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アルビー、ポーロがメキシコシティで連勝記録を更新

日本時間2016年11月6日(日)にメキシコ・メキシコシティのアレナ・シウダ・デ・メヒコで開催されたUFCファイトナイト・メキシコシティのアーリープレリムの試合レポート。



ミドル級 5分3ラウンド
サム・アルビー vs. アレックス・ニコルソン


サウスポーのアルビーに対し、ニコルソンは様子を見るように細かなローキックとフロントキックで距離を測る。ジャブやストレートで前に出るアルビーだが、警戒心の強いニコルソンはその都度体を反らすように距離を外す。時折アルビーに突進を許すニコルソンだが、ニコルソンはこれをパンチの連打と重たいキックで押し戻し、手数ではアルビーを圧倒している。

前に出たアルビーをミドルで突き放そうとしたニコルソンの左足の足先がアルビーのカップを押し込むように当たり、アルビーが苦しそうな様子を見せる。これをローブローと判断したレフリーのハーブ・ディーンはアルビーに回復の時間を与える。
試合が再開されると、ニコルソンのパンチが当たり始め、アルビーは何度か両足タックルに飛び込み流れをかえようと試みるが、ニコルソンはこれらを冷静に潰し続けながら、ジャブ、ストレート、そして無数の乱暴なキックで圧力をかけ続ける。ラウンドの終盤になり、ムガードが下がりはじめたニコルソンの顎先をアルビーの左が捉え始めるが、ニコルソンは持ちこたえる。

相手を誘うように下がりながら、時折左のストレートで飛び込むアルビーだが、ニコルソンはこれをよく見てかわしながら、ジャブと右のキックで前に出続ける。アルビーは手数を増やして何度も飛び込みを見せるが、その顔にもはやトレードマークの笑顔は見られない。ニコルソンもガードが下がり、手数は落ちたものの、最後までアルビーの左の直撃を許さず圧力をかけ続ける中、両者は試合の終了を迎えた。

ジャッジの判定は29-28のユナニマスでアルビーに軍配。後半の追い上げが評価され、高地でのこの厳しいミドル級戦を制したサム・アルビーは連続KO勝利記録こそ更新できなかったもののUFC3連勝。プロ通算戦績を29勝8敗1ノーコンテストに伸ばした。1ラウンドにはミドルも効かせ、試合を通じてアルビーの強打を封じ続けたニコルソンだったが、後半の手数の少なさが災いし、その戦績は7勝3敗となった。



ライト級 5分3ラウンド

マルコ・ポーロ・レイエス vs. ジェイソン・ノベーリ

オーソドックスに構えた両者は互いに左にサークリングしながら、細かくジャブを繰り出し攻撃の機会をうかがっている。リーチに勝るノベーリに対し、ポーロは無理に上は狙わず細かく頭を左右に振りながら、ボディストレートを主体に時折右のオーバーハンドを狙っている。ラウンド中ばにテイクダウンを見せたノベーリは大きな左への飛び込みながらの右で、2度ほどポーロの顔面を捉えるが、ポーロは崩れない。

ポーロが見事なヘッド・スリップでノベーリのジャブをかわしながら前に出始める。ノベーリのパンチのタイミングを掴んだのか、ポーロは豊富にノベーリの顔面へとパンチを繰り出し、これにローキックも加えると一気に圧力を強める。残り時間2分30秒、この流れを変えようとノベーリが両足タックルに飛び込むと、ポーロは相手の右腕を小手に巻き内股の要領で相手をマットに投げ捨てる。下からサブミッションの仕掛けも見せるノベーリに対し、ポーロは無理はせずにしっかりと密着しながら時折パウンドを落としラウンドの終了を迎えた。

圧力を弱めないポーロに対し、酸素の希薄さも影響してか口が開いたノベーリも必死の反撃を見せる。ノベーリも手数を増やすが、その攻撃はやや単発で、巧みなヘッドムーブとコンビネーションを見せるポーロの前進を止めることはできない。しかし残り時間1分、意表をつく低空両足タックルを成功させたノベーリが残り時間20秒でフルマウント、さらにはバックマウントまでポジションを進めたところで試合の終了を告げるブザーが鳴った。

この一進一退のライト級線をジャッジは29-28、28-29、そして28-29で地元メキシコのマルコ・ポーロの勝利と評価。これでポーロは8勝3敗、一方のジェイソン・ノベーリは11勝3敗1分けと戦績を落とした。



フェザー級 5分3ラウンド
エンリケ・バルソラ vs. クリス・アビラ


長身のアビラがオクタゴンの中央に進みでるが、バルソラは多彩な打撃とテイクダウンを織り交ぜ崩しにかかる。アビラはテイクダウンを許しながらも長い手足を巧みに駆使してスペースを作ると丁寧に攻防をスタンドに戻す。3度目のテイクダウンは潰したアビラだが、バルソラの無数のローを被弾し、バルソラの手数と積極性が印象に残る。

スタンスを広くとって、前足に重心をかけたアビラはバルソラのシングルタックルに対応できず、すぐに再びテイクダウンを許す。細かなパウンドを浴びながらも立ち上がるアビラに対し、バルソラは手数と堅実なテイクダウンで対応し、アビラはこのラウンドも流れをつかめない。

試合の流れを変えるべく、アビラがパンチを繰り出しながら前に出ると、一度目はこれを鋭いヒザ蹴りで突き放したバルソラが、タイミングよく両足タックルを合わせるとテイクダウンを成功させる。パウンドを浴びながらも反転し、なんとか立ち上がるアビラだが、スタンスはスタンスをスイッチし、バルソラの無數のローキックのダメージを窺わせる。アビラのジャブにバルソラがローキックを合わせると、アビラはバランスを崩してキャンバスに倒れこむ。猪木・アリ状態でバルソラがローキックを繰り出す中試合は終了した。

判定は30-27のユナニマスで、ペルー出身のTUF(ジ・アルティメット・ファイター)ラテンアメリカ優勝ファイター、エンリケ・バルソラを支持。これでエンリケ・バルボサは13勝3敗1分けとなり、対戦相手の米国人クリス・アビラは5勝4敗となった。