メインコンテンツに移動
/themes/custom/ufc/assets/img/default-hero.jpg

アルビーの左炸裂、ケーシーを2ラウンドTKO!

日本時間8月28日(日)、カナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバーのロジャーズ・アリーナで行われたUFCファイトナイト・バンクーバーのプレリミナリーカード(前座試合)後半戦の試合レポート。

ミドル級 5分3ラウンド 
サム・アルビーvs. ケビン・ケーシー




試合中を除いて笑顔を絶やさないことで「スマイリン(グ)」の渾名を持つ強打者アルビーは、前回はエリック・スパイスリーからギロチンで一本勝ちし、引き出しの多さを見せつけた。

対するケーシーは、ヒクソン・グレイシーの黒帯にして義父にモハメド・アリを持つ。この6月にはエリック・ムタピシッチと引き分けている。

1ラウンド、両者サウスポー。殺気を漂わせた表情でゆっくりと間合いを詰めては必殺の左を狙うアルビーに対して、ケーシーはジャブやローで距離を取る。やがて組み付いたケーシーはアルビーをフェンスに押し付け、ダブルレッグで尻持ちを付かせるが、アルビーはすぐに立ち上がる。終盤、身長で勝るアルビーは首相撲からの膝を連打してみせた。

2ラウンド。アルビーはまたしてもじりじりと間合いを詰めて、左の一発狙い。対するケーシーは、それを警戒しながらジャブやローを出す。やがてアルビーは右フックで前に出てからの左ストレート! ダウンしたケーシーに追い打ちをかけるが、ケーシーが足で距離を取ると、アルビーは離れてスタンドを要求。

ダメージの残るケーシーに対して右を使って距離を詰めてゆくアルビーは、ラウンド終盤にワンツーからのラッシュ。倒れ込んだケーシーにパウンドを集め、4分56秒でTKO勝利を飾った。

必殺の左の威力をまざまざと見せつけたアルビーは、トレードマークの満面の笑顔に戻って「ゲームプランは、相手よりもより多くそして強く打ち込むことだ! そうすればいつだって俺は勝てるんだ! カナダ、君たちは最高だ! 君たちに質問がある。ファイトウイークに3人の子供、1人はまだ生後1ヶ月の状態で連れて行って、ずっと世話をしたことはあるかい? 俺はないけど、俺のワイフはやってのけたんだ! 全ては彼女のおかげなんだ! 次は10月8日にマンチェスターで戦いたいね。ヨーロッパのライトヘビー級のファイターに是非挑戦したい。このスマイリン・サムと倒そうってやつはいないかい?」とアピールしてみせた。


フェザー級 5分3ラウンド 
エンリケ・バルソラ vs. カイル・ボフニャク




ペルー出身のバルゾラは、TUFラテンアメリカ2決勝で見事に優勝。今回は階級を一つ下げてUFC登場だ。対する米国のボフニャクは、急遽参戦となった前回のUFCデビュー戦でプロ初黒星を喫している。

1ラウンド、オーソドックスからジャブとローを交換し合う両者。バルゾラは前蹴りや後ろ廻し蹴りも織り交ぜて手数で勝る。ラウンド後半、バルゾラの後ろ廻しをかわしたボフニャクが、背後から組み付いてテイクダウンに成功。しかしバルゾラはパウンドをもらわずにスクランブルで立ち上がった。終盤ボフニャクは強烈な右ローをヒットさせると、バルゾラの動きがやや止まったかに見えた。

2ラウンド。ジャブで前に出たバルゾラが右アッパーをヒット。ボフニャクも右ローを当てる。その後は長い間合いでのパンチの交換が続くが、終盤ボフニャクのパンチに合わせてバルゾラがテイクダウン。立ち上がったボフニャクを、バルゾラは背後から抱え上げてさらにスラムを決めてみせた。

3ラウンド。ポイントでは負けていると判断したか、前に出るボフニャク。対するバルゾラは、2度カウンターのテイクダウンをきめてみせるが、いずれもボフニャクはすぐに立ち上がる。終盤ボフニャクはさらに前に出るが、バルゾラもカウンターのフックや膝を返していった。

判定は意外にも2-1 (29-28、27-30、29-28) でボフニャクに。場内からはブーイングが響いた。手数で劣りテイクダウンも取られたボフニャクだが、ローを効かせ、また終盤前に出たことが評価されたか。


ミドル級 5分3ラウンド 
ギャレス・マクレラン vs. アレッシオ・ディ・キリコ




南アフリカのマクラレンは、現在UFCで1勝2敗。対するイタリアのディ・キリコは、前回のUFCでプロ初敗北を喫している。前戦でともに敗れている両者だけに、勝利が欲しいところだ。

1ラウンド。サウスポーのマクラレンのローに対して、オーソドックスのディ・キリコは右ストレートを打ち込む。ディ・キリコはさらに左フックを当てるが、マクラレンも蹴りからの右アッパーをヒット。その後も両者は離れた間合いから強い打撃を交換し合った。

2ラウンド。前に出たディ・キリコの蹴りを掴んだマクラレンは、テイクダウンで上に。しかしすぐにバタフライガードを取ったディ・キリコは、片足を跳ね上げて隙間を作って立ち上がる。それでも足にしがみつくマクラレンに、ディ・キリコは上からヒジ! これが効いたマクラレンが後ろに倒れ込むとパウンドの猛ラッシュ!

大ピンチのマクラレンだが、耳から血を流しながらもスクランブルして立ち上がり、場内は大歓声に包まれる。マクラレンはさらに前に出るが、ディ・キリコは右のカウンターを当てる。やがてディ・キリコはマクラレンの蹴りに合わせてテイクダウン。立ち上がるマクラレン。さらにディ・キリコは前に出てパンチを打ち込むが、マクラレンも反撃。試合は疲労の色の濃い両者による総力戦の様相を呈してきた。

3ラウンド開始早々から、激しい打ち合いを展開する両者。やがてマクラレンを金網に押し付けたディ・キリコがテイクダウンに成功。そのままマウント、バックへと移行するが、マクラレンは腰を上げてディ・キリコを前に落とし、逆に上を奪取。そのままパウンドを打ち込むが、ディ・キリコも立ち上がる。

両者疲労困憊のなか、ディ・キリコはさらにパンチや回転技で前に出るが、マクラレンもフックで迎え撃つ。残り1分。マクラレンは再びテイクダウンに成功。下からヒジを繰り出し、バタフライからのスクランブルを試みるディ・キリコを抑えつづけるなかで試合終了。死力を尽くした両者は、終了のブザーと同時にキャンバスに大の字になった。

激闘の判定は2-1(29-28、28-29、29-28) でディ・キリコに。勝者は「僕はファイティング中毒なんだ。(2ラウンドには)フィニッシュを狙ったんだけど(できなかった)、とにかく楽しかったよ」と語った。


ライト級 5分3ラウンド 
シェーン・キャンベル vs. フェリペ・シウバ




キックボクシングで実績をもった両者の対決。地元カナダのキャンベルは、ここのところUFC2連敗中。対するブラジルのシウバは、MMA7戦全勝という戦績をもって32才でのUFC初登場だ。

1ラウンド、オーソドックスからローを打ち合う両者。シウバは首相撲からの膝を繰り出すが、キャンベルは振りほどく。やがて前に出たシウバが右フック、そして左ボディをヒット! 効いたところにさらに左フックを二発当てるとキャンベルはダウン。そのままパウンドを連打したシウバが1分13秒でTKO勝利を挙げた。 

敵地で見事なUFCデビューを飾り、戦績を8戦全勝としたシウバは「UFCで戦えるなんて思っていなかったよ。でも相手の映像を見て、勝てると思ったんだ。次はぜひ11月にブラジルで戦いたいね」と語った。