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成功の鍵となるタフさを備えたスケリー

 



フェザー級の有望株、チャス・スケリーは常にタフガイだった。世界中がそれを知ったのは昨年の11月だ。

サンパウロでのケビン・ソウザとの対戦は、ブラジルで地元のファイターを相手にするだけでもタフだったことだろう――しかも当時のソウザは10連勝中。ハードヒッターのソウザは連打を浴びせ、スケリーはあわやノックアウトかという状態。戦いはさらにタフに――あるいは短時間で終わるかと思われた。

スケリーはタフな方を選び、そのラウンドを生き延びた。

「オレはスパーリングでさえ、一度だってノックダウンされたことはない」とスケリーは豪語する。2ラウンドが始まってもまだ、彼は復活したといえる状態ではなかった。しかし、2人はもつれ合ってフェンスに接近。“スクラッパー”が流れを取り戻すにはこれで十分だった。彼はソウザをテイクダウンしてバックを取り、2ラウンドの1分56秒で裸締めによるサブミッション勝ちを決めた。

スケリーにとって4戦連続となったこの勝利は彼のキャリアで最大のものだったかもしれない。少なくとも、彼は限界を超えた1つ上のギアを持っていることを証明した。ファイターなら誰でも持っていると豪語するが、必ずしも全員が備えているとは限らないものだ。

「試合の映像を見直すと、オレはピンチになってからなかなかいい対応をした」と彼は言う。「本能で行動したんだろうな、きっと。けがをしている間にもけっこう強いショットを食らっていたけど、それでも持ちこたえていた。そんな自分にちょっと感心したよ。あれだけやられても巻き返し、復活して勝てるって分かったんだからな。それはなかなかすごいことだ」

だからといって彼はそういう展開ばかりを望んでいるわけではない。

「オレはいつもファンのためにエキサイティングな試合を見せたいと思うタイプの人間だ。いい戦いをして、ドッグファイトを見せたいよ。でも、あんな風に打たれまくるのは勘弁だな」

幸いにもここまでの道のりはその希望通りとなっている。プロのMMAファイターになってから15勝1敗の記録を持つ彼の唯一の敗戦は、2014年のUFCデビュー戦でミアサド・ベクティックに判定負けを喫した時のものだ。以来、テキサス出身の30歳はあまり人に気づかれることなく静かにフェザー級の階段を登っている。スケリーが見せる試合のエキサイティングさ、UFCの4勝で3試合をフィニッシュしていること、ファンが親しみやすいユーモアのセンスの持ち主であることを考えると意外な気もする。

「いつになったら人々はオレを脅威とみなすようになるのかな。もっと人気者になってもいいはずだぜ」と彼はぼやく。「毎日マイクを顔につけておけば、オレの面白さを知ってもらえるのかもしれない。でも、それはオレがコントロールできることじゃないから、オレは試合をやって勝ち続けるしかない。もっと勝てば露出度だって増えるはずだ」

今週末は存分な露出が期待できる舞台だ。UFC 196でスケリーはランキング11位のダレン・エルキンスと対戦する。両者はまるで対になった鏡のようだ。どちらも鼻っ柱の強いレスラーで、同じ階級のファイターたちから対戦を熱望されるタイプではない。

「オレたちには多くの類似点がある」とスケリーは述べた。「2人ともかなり不器用だし、不格好だ。オレたちはハードワーカーで泥臭いスタイルを好む。ボディタイプもよく似ているな。それに、お互い正統派じゃない。彼はオーソドックスなストライカーやグラップラー、レスラーじゃないし、オレだって全然違う。実際オレはめちゃめちゃファンキーで異端だ。でも違いがあるとすれば、オレが常にフィニッシュを狙うのに対し、向こうは判定で競り勝つのが好きそうなところ。彼は相手の疲労を狙うけど、オレは始まったら早く終わらせたいタイプだ」

類似点はあると認めつつ、フェザー級に転向してから8勝3敗のベテランであるエルキンスは簡単な相手ではないとスケリーは認める。反面、エルキンスにとってもスケリーはたやすい相手ではない。

「オレとうまくやっていけるようなやつでもなきゃ、試合に備えるのは難しいだろうな。オレみたいなやつはそういない」と彼は述べた。「それはあいつだって同じさ。だから、こういう試合の準備はすごく難しいんだ。どっちが強い意志を示すかだ。オレにとっては自分のベストを尽くすことに集中するのが大事だし、そうすればうまくいくと思っている」

もしそうなら、2016年のスケリーの活躍には大いに期待できそうだ。彼がラスベガスでメジャーカードを飾るのは初めてのこと。“ファイト・キャピタル・オブ・ザ・ワールド”にスクラッパーを迎える準備はできているだろうか?

彼は不敵に笑う。

「もう彼らに選択肢はないぜ」