対する24才のミッキー・ガルは、人気ウェブ番組"Lookin' For a Fight"の収録に訪れたデイナ・ホワイト代表の前でプロデビュー戦を勝利し、その場でマイクでパンクとの対戦を直訴してホワイト代表の目に留まった選手。この2月にはテストマッチ的なマッチメイクにおいて、プロ未経験のマイク・ジャクソンにチョークで圧勝してプロ2連勝。この大舞台でビッグネームとの対戦を勝ち取った。
デビューまでのトレーニングの軌跡を追った映像を見る限り、プロ格闘家としての実力が付いているのか大いに疑問だったパンク。アマチュアも含めると4戦無敗、茶帯を持つ柔術も打撃も伸び盛りのガルとの戦いは無謀とも思えるが、果たして──パンクは微笑みを浮かべながら、WWE時代と同じ入場曲、"Cult of Personality"でオクタゴンに向かった。
グラップリングの力を見せつけたガルは「いや、クレイジーな日々だったよ。MMAコミュニティに限らず俺のことを嫌う人も多かったけど、そういうのはやめようぜ。ラブが大切なんだ。俺はギミックじゃない、本物のファイターなんだ。次に戦いたい人間がいる。スーパー・セージ・ノースカットだ! あのガキのヘアをぐちゃぐちゃにしてやりてえんだ! 俺たち"Lookin' For a Fight"から出てきた若手はプロテクトされているとかいう奴らがいるが、そんなの糞食らえ! 戦争だ!」と大いにアピールしてのけた。