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待ち望んだUFCデビューで白星を狙うグティ

 

TUF 22のダビッド・テイムル戦を前にオクタゴンに足を踏み入れたティボー・グティ(アメリカ・ネバダ州ラスベガス、2015年7月17日/Photo by Brandon Magnus/Zuffa LLC)

ティボー・グティは29歳の誕生日に向けてさまざまな計画を練ってきた。たとえ、そんなプランがあることすら、世界中の人々が気づいていなくとも。しかしながら、UFCファイトナイト・ロンドンに出場するはずだったウーカス・サエウスキーがケガを負い、テーム・パッカレンとの試合を断念せざるを得なくなったことを受け、無敗のグティの元に代打のオファーが届く。そうして2016年2月27日(土/日本時間28日)、UFCデビューが決まった。

そう、その日はグティの29歳の誕生日だ。

「これを待っていた。だから驚きはない。本音を言えば、自分の誕生日に行われるこのUFC大会で試合をすると思っていたんだ」

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これを予測していたとすれば、彼のことをティボー・ノストラダムスと呼んでもいいかもしれない。とはいえ、直前のオファーでグティにマッチアップの声がかかったのにはいくつか理由がある。まず、プロとして戦った11試合で一度も黒星がなく、試合に挑む素質を持っていたこと。次に、グティが居を構える母国フランスのアヴィニョンからは開催地のO2アリーナがあるロンドンに近い上、ビザ発給などの手続きも不要だったこと。そして、TUF(ジ・アルティメット・ファイター)22に出場していたため、プロモーションが容易だったのである。TUFではダビッド・テイムルに敗れて上に進めなかったが、グティは次の試合まで長く待つつもりはなかったと明かした。

「TUFの後、自分らしい戦いができなかったと思ったけど、UFCには行ってやると思っていたんだ」

そのためにはどうすればいいのか? 多くは、TUFで敗北すれば地元に戻り、勝利に勝利を重ねてUFCのレーダーに再びとらえられるように努めるだろう。グティにとってはわずか1勝でよかったが、その1勝が重大だった。オクタゴンのベテランであるアントン・クイバネンを3ラウンドでKOしたのだ。これをUFCでは“ステートメントメーカー(意訳:決定打)”と呼んでいる。

「アントン戦の勝利はTUFのリベンジだった。UFCのベテランファイターに勝つことで自分がUFCにふさわしいってことを皆に示したかったんだ」

ついにUFCのオクタゴンに足を踏み入れるグティはフィンランド出身のパッカレンと対戦する。ロンドンで繰り広げられたこれまでの試合を踏まえると、必ずや好戦になるに違いない。というのも、グティとパッカレンの勝敗を合わせると実に18勝1敗となり、18の勝ち試合はすべてノックアウトかサブミッションで決まっている。この2人のフィニッシャーが戦うのだ。グティはもちろん、白星を増やすのみ。

「それが自分のスピリットだから。フィニッシュできなければ嫌。他のヤツに自分の勝敗を決められたくない」

自分らしい戦いを見せつけるだけだと言うグティは「当然、フィニッシュを狙うつもり。リスクなんて気にしない。ただ、すべてちゃんと賢くやる」とも語っている。

有言実行が果たされればオクタゴンで勝利を収めた最も新しいフランス人ファイターとして名前が刻まれる。フランスからはテイラー・ラピル、フランシス・ガヌー、ミカエル・ルボー、メディ・バグダッドなど多くのファイターが輩出されており、勝利者リストもかなり長くなってきている。

「フランス人ファイターは今までで一番強くなっている気がする。彼(パッカレン)をノックアウトできるよう全力を尽くすよ。その後はUFCライト級のベストファイターと戦いたいな」 /div>