期待されるUFCのホワイトハウス訪問を発表したデイナ・ホワイトCEOは、夏のそのイベントに至るまでのスケジュールにも触れた。ホワイトCEOはニュージャージーを舞台とするUFC 328のメインカードや、その前後のメインイベントの一部を明かしている。
日本時間2026年4月26日(日)/ラスベガス
フェザー級マッチ
アルジャメイン・スターリング vs. ユーセフ・ザラル
フェザー級タイトル挑戦者を決める一戦と目されるUFCファイトナイト・ラスベガス116のメインイベントは、アルジャメイン・スターリングとユーセフ・ザラルの対決。元バンタム級王者のスターリングは、フェザー級に階級を上げて以来、カルヴィン・ケーター、ブライアン・オルテガといったベテランたちを退けており、今回はMeta APEXで新たな決定的な勝利を挙げようと目論でいる。一方、2度目のUFC参戦でケーター、ジョシュ・エメット、ビリー・クアランティロらを相手に5連勝を決めているザラルは、元より見事な経歴に元王者に対する白星をつけ加えようとの構えだ。
日本時間2026年5月2日(土)/オーストラリア・パース
ライト級マッチ
ベニール・ダリウシュ vs. クイラン・サルキルド
ジャック・デラ・マダレナが自分の庭でカルロス・プラテスとのタイトル防衛戦に臨むのを前に、2025年に急成長を見せた新星が今年2勝目を目指してオクタゴンに立つ。UFCファイトナイト・パースのセミメインイベントでクイラン・サルキルドの前に立ちはだかるのは、ベテランフィニッシャーのベニール・ダリウシュだ。サルキルドは2026年の初戦だったUFC 325で、ジェイミー・ムラーキーに第1ラウンドで1本勝ち。対するダリウシュは2018年から2022年に8連勝をマークしていたファイターで、今はUFC 322でブノワ・サン・ドニに喫したノックアウトから立て直すことを望んでいる。36歳のダリウシュがサルキルドにとってこれまでで1番厳しい試練になることは間違いなく、両者は多くのものを懸けて西オーストラリアで激突する。
日本時間2026年5月10日(日)/ニューアーク
UFC 328
ミドル級タイトルマッチ
ハムザト・チマエフ vs. ショーン・ストリックランド
王座獲得の瞬間からファンが熱望していたのが、現ミドル級王者ハムザト・チマエフと元王者ショーン・ストリックの対戦。この一戦がUFC 328のメインイベントで実現する。2020年にUFCに参戦して以来、圧倒的な力を誇ってきた無敗のチマエフは、これまでにカマル・ウスマン、ロバート・ウィテカー、ドリカス・デュ・プレシといった元チャンピオンたちを相次いで破っており、ストリックランドを4人目としてそこにつけ加えるつもりだ。ストリックランドはUFCファイトナイト・ヒューストンで新星アンソニー・ヘルナンデスに圧勝を収めており、この試合では2023年にイズラエル・アデサニヤを下してタイトルを獲得したとき以上の戦いぶりを見せている。
ヘビー級マッチ
アレクサンドル・ヴォルコフ vs. ワルド・コルテス・アコスタ
将来のタイトル挑戦者を決定づける可能性のある爆発的なヘビー級マッチが、長きにわたるトップランカーのアレクサンドル・ヴォルコフと、期待の有望株ワルド・コルテス・アコスタによる一戦だ。過去6戦で5勝を収めている“ドラゴ”ことヴォルコフは、王者トム・アスピナルとの再戦を目標としている。ニューアークで白星を挙げることができれば、間違いなくそれに一歩近づくことになるだろう。ただし、それを果たすためには、コルテス・アコスタという暴走列車を止める必要がある。2025年だけで5試合をこなしているコルテス・アコスタは、去る1月にデリック・ルイスをテクニカルノックアウト。過去9戦で8勝を挙げており、今回の試合にも任務遂行の強い意思を持って挑む。
ライトヘビー級マッチ
ヤン・ブワホビッチ vs. ボグダン・グスコフ2
伝説とも言える存在となったポーランドのヤン・ブワホビッチが、“ヒットマン”ことボグダン・グスコフと2度目の邂逅を果たす。昨年にUFC 323でマジョリティードローに終わった2人。勝者はどちらなのか、今度こそ答えを出すつもりでいる。元王者のブワホビッチは、40歳を過ぎたファイターがいかになおも戦えるかを証明し続ける存在。それに対し、新星グスコフはブワホビッチと引き分けるまで、4連勝を挙げて破竹の勢いに乗っていた。
ライト級マッチ
キング・グリーン vs. ジェレミー・スティーブンス
歴戦のファンをうならせる一戦が組まれた。ベテラン勢のキング・グリーンとジェレミー・スティーブンスが、ニューアークで拳を合わせる。グリーンは2011年にStrikeforceに初参戦しており、一方の“リル・ヒーザン”ことスティーブンスのUFCデビューは2007年にさかのぼる。2人とも39歳で、合わせて100戦以上を数え、精神性やスリルを追求するスタイルも共通しており、今回の対戦がファイト・オブ・ザ・ナイトの有力候補になることは間違いない。
日本時間2026年5月17日(日)/ラスベガス
フェザー級マッチ
アーノルド・アレン vs. メルキザエル・コスタ
オクタゴンのラスベガス帰還にあたって、メインイベントにはフェザー級マッチが設定された。ランキングトップ10の座を守るべく、ベテランのアーノルド・アレンが、急速に存在感を増しているメルキザエル・コスタを迎え撃つ。コスタにとってはこれがキャリアで初めてのメインイベントだ。アレンは前戦にあたるUFC 324でジェアン・シウヴァに判定での惜敗を喫しており、その試合が過去4戦で3度目の敗北だった。対象的に、コスタは現在のロースターの中で最も熱いファイターと言っていい。UFCファイトナイト・ヒューストン:ストリックランド vs. ヘルナンデスでダン・イゲと対戦した際に、連勝を6に伸ばしたコスタ。しかも、この試合は第1ラウンドでコスタが繰り出したスピニングバックキックによって終わっている。
日本時間2026年5月30日(土)/マカオ
バンタム級マッチ
ソン・ヤドン vs. デイヴソン・フィゲイレード
5月末、UFCはマカオに向かう。プロモーションの歴史上、この地を訪れるのは5度目のことだ。メインイベントでは強烈なパンチ力が魅力の2人、バンタム級のソン・ヤドンとデイヴソン・フィゲイレードが相まみえる。ソンは2026年に入って元バンタム級王者の“シュガー”ことショーン・オマリーとの試合に挑み、ユナニマス判定で敗れた。一方、フィゲイレードはUFCが前回マカオに訪れた際に現王者のピョートル・ヤンと対戦。最近では、UFC 324でウマル・ヌルマゴメドフに判定負けしている。ヤンの2度目の戴冠後の初防衛戦に向けて階級内の勢力図が再編されている中、この試合がタイトル争いにおよぼす影響は大きいだろう。
ライトヘビー級マッチ
ジャン・ミンヤン vs. アロンゾ・メニフィールド
同じくマカオに登場するのが、ベテランのアロンゾ・メニフィールドと対戦するジャン・ミンヤン。前戦でオクタゴンで初の敗北を喫したジャンは、そこからの立て直しを目指している。Road to UFCを通じて大舞台にやってきたジャンは、初めてのメインイベントでジョニー・ウォルケルと戦ったものの、そこでは6年以上ぶりの黒星をつけられることとなった。今回の対戦相手であるメニフィールドは、デイナ・ホワイトのコンテンダーシリーズ経由でロースター入りしてから7年目を迎えるファイター。前戦のカタールでヴォルカン・ウーズデミアにノックアウトされたことから、こちらもジャン戦では巻き返したいところだ。ウーズデミアとの試合前には2連勝を飾っており、今回はよりパワフルなファイターの1人との対戦で、勢いを取り戻すことを狙う。
ヘビー級マッチ
セルゲイ・パブロビッチ vs. タリソン・テイシェイラ
ヘビー級で大きなチャンスが開かれている中、セルゲイ・パブロビッチとタリソン・テイシェイラがそれぞれ頂点を目標にマカオへと向かう。パブロビッチは2025年に勢いを取り戻し、連敗を脱してジャルジーニョ・ホーゼンストライクとワルド・コルテス・アコスタに判定勝ちを収めた。それはテイシェイラも同様で、2025年7月にデリック・ルイスにテクニカルノックアウト負けしたものの、シドニーでのタイ・トゥイバサ戦で判定勝ち。デイナ・ホワイトのコンテンダーシリーズ出身であるテイシェイラはまだ26歳にして、パブロビッチとの対戦を通じて階級内のトップ選手の1人に浮上することを狙っている。
日本時間2026年6月7日(日)/ラスベガス
ウェルター級マッチ
ベラル・ムハメド vs. ガブリエル・ボンフィム
UFCがワシントンD.C.へ向かうのに先んじて、ウェルター級のコンテンダーたちがMETA APEXに登場する。元ウェルター級王者ベラル・ムハメドがメインイベントで迎え撃つのは、ブラジルのガブリエル・ボンフィムだ。ムハメドは2025年にジャック・デラ・マダレナとのタイトルマッチに敗れたものの、カタールでイアン・マシャド・ギャリーを倒して勝者のサークルに戻ってきた。階級内での争いが激しさを増す中、オクタゴンに再び立つムハメドは危機感を抱えているはずだ。それに対し、ボンフィムの2025年はキャリアでも最高の1年だった。ケイオス・ウィリアムス戦の1本勝ちでファイトボーナスと共に1年をスタートしたボンフィムは、“ワンダーボーイ”の異名を持つスティーブン・トンプソンとの試合でも判定勝ち。これらの勝利によってメインイベントで戦うチャンスを得たボンフィムは、第2ラウンドでランディ・ブラウンを仕留めて再びパフォーマンスボーナスを獲得している。