日本時間8月28日(日)、カナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバーのロジャーズ・アリーナで行われたUFCファイトナイト・バンクーバーのメインイベント、デミアン・マイア vs. カーロス・コンディットの試合レポート。
メインイベント ウェルター級 5分5ラウンド デミアン・マイア vs. カーロス・コンディット MMA界屈指の柔術の使い手、マイアは38歳にしてその技の切れ味は増すばかり。14年の5月から5連勝中で、この5月にもマット・ブラウンを3ラウンドにチョークで仕留めている。現在ランキング3 位。 対する32才のコンディットは、不屈の闘志を持つオールラウンダー。この1 月にロビー・ローラーの持つウェルター級王座に挑戦し、大激闘を演じた末に判定2-1で惜敗したものの、タイトルに限りなく近づいてみせて以来の登場となる。ランキングは4位だ。 1ラウンド。スイッチを見せるコンディットに対して、マイアはいつものようにサウスポーに構え、ジャブを出しながら距離を詰めようする。やがてコンディットの左足が前に出たところでマイアが迅速のシングルレッグ! そのままテイクダウンに成功した。 ハーフガードでまず腰を切って背中を付けさせたマイアは、すぐに頭と両足の三点でバランスを取りながら、相手の足を超える独特のパスの体勢に。身体を進めていったん胸を合わせて抑え込むことに成功したマイアは、さらに得意の足抜きに入り、絡まれている膝を抜くことに成功。マウントを取られそうになったコンディットが返そうとしたところで、すかさずバックを奪取! 腰を上げてマイアを前に落とそうとするコンディットだが、マイアはコンディットの脇を掬う形でその身体を伸ばしてバランスを崩す。そのまま左腕をコンディットの首に巻き付けたマイアは、アゴの下に入っていなくてもかまわずグリップを組むと、自分の上半身と頭部を吸盤の如くコンディットに押し付け、強烈なプレッシャーをかけながら締め上げる必殺のチョークに! 1分52秒、まったく動けなくなったコンディットはたまらずタップした。 シングルレッグ、3点パス、上半身全体で圧迫するチョークという黄金パターンでまたも勝利を挙げたマイア。警戒されていてもなお世界最高峰の相手をあっという間に仕留めてしまうという、まさに必殺技の極みを見せつけての圧巻の勝利だった。 感涙を見せながら勝ち名乗りを受けたマイアは「カーロス・コンディットは凄い選手だ。ロビー・ローラーとの試合でも彼が勝ったと思ったし、僕から見ればチャンピオンだ。そんな相手に勝てて本当に幸せだ。ついにこれで僕もタイトル挑戦権を得たと思う。(王者の)ウッドリーとワンダーボーイ(トンプソン)の勝者と戦いたいね」と語り、さらにポルトガル語でブラジル人、ブラジリアン柔術家たちにメッセージを送った。 一方、力をまったく出せないまま敗れてしまったコンディット。試合直後は茫然自失状態だったものの、マイクを向けられると「まずはデミアンを祝福したい。素晴らしいマーシャルアーティストだ。僕の将来については、今はまだ分からないよ」とコメントを残した。