日本時間2月22日(月)、ペンシルバニア州ピッツバーグのコンソール・エナジー・センターで行われたUFCファイトナイト・ピッツバーグ大会、プレリミナリーファイト(前座試合)前半戦の試合レポート。
女子バンタム級 5分3ラウンド
マリオン・レノー vs. アシュリー・エバンス・スミス

ランキング11位、現在38才にしてブラジリアン柔術で実績のあるレノーはUFCでは2勝1敗。その1敗は現女子バンタム級王者ホリー・ホルムに判定負けしたものだ。このレノーに挑むのは、28才にして強力なレスリングベースを持つものの、まだUFCでは未勝利のエバンス・スミスだ。
1ラウンド。オーソドックスに構える両者。エバンス・スミスはときにスイッチしてのミドルを出してゆく。やがて左右の連打で前進したレノーの右がヒットし、ぐらつくエバンス・スミス。さらに連打を浴びせるレノーだが、エバンス・スミスも体勢を立て直してみせた。終盤エバンス・スミスの蹴り足を掴んだレノーは、右を当ててエバンス・スミスを倒すことに成功。スクランブルを試みたエバンス・スミスにギロチンを合わせて絞り上げたところでラウンドが終了した。
スタンドの攻防が続いた2ラウンド。ミドルからのパンチで手数を出すエバンス・スミスに対して、レノーは軽快なフットワークから右ローやジャブを当てていった。
3ラウンド。レノーが強烈な左ローをヒット。やがてレノーの蹴り足を取ったエバンス・スミスがテイクダウンに成功。しかし有効な攻撃を繰り出せずに試合は再びスタンドに。その後は両者有効打を繰り出せないまま試合は終了した。
判定は2-1(30-27、 28-29、29-27)でエバンス・スミスに。意外な判定にブーイングの声を上げた場内に対して「最高の気分。みんながどう思うと気にしない。これからもっと強くなる。マリオンもありがとう。女子MMAはこれからも続いてゆく」と思いを語った。
女子バンタム級 5分3ラウンド
ローレン・マーフィーvs. ケリー・ファッツホルズ
今回サラ・モラスの代役として、現在まで3試合3一本勝ちという実績とともにUFCデビューを飾るファッツホルズ。このニューカマーを迎え撃つのは、今のところUFCでは白星に恵まれてないが、サラ・マクマン、リズ・カモーシュという二人の強豪と接戦を繰り広げた元インヴィクタFC王者のマーフィーだ。
1ラウンド、オーソドックスに構える両者。プレッシャーをかけてゆくマーフィーに対して、ファッツホルズは左右のカウンターを入れる。その後もファッツホルズは綺麗な右ストレートを何度も当てるが、経験に勝るマーフィーは意に介さず前に出て逆に強烈な右をヒット。さらに組み付いてケージに押し付けてのパンチを連打し、ファッツホルズの顔面を血に染めた。
2ラウンド、変わらずプレッシャーをかけてゆくマーフィーに対し、ファッツホルズも負けじと逆ワンツーで前に出る。それでもプレッシャーを緩めないマーフィーに対して、ファッツホルズがバックフィストを当てるとマーフィーは、笑いながら「効かないよ」という仕草。場内が大いに沸くなか、ファッツホルズはマーフィーの蹴り足を掴んでバックに回ってグラウンドに持ち込むものの、マーフィーも振りほどいてみせた。
3ラウンド。距離が近づいたところでマーフィーがテイクダウンに成功。ファッツホルズはハイガードからの反撃を試みるが、マーフィーはそれを防いでパウンドを落としてゆく。マーフィーは金網際に移動しファッツホルズの体を折り畳んでのパウンドを寝るが、ファッツホルズはうまく金網を蹴って方向を変える。しかし立ち上がったマーフィーは、ファッツホルズの両足を捌いてパスからマウントへ! そこから強烈なエルボーやパンチを連打すると、試合終了寸前の4分55秒にレフェリーが試合を止めた。
キャリアの差を見せつけたマーフィーは「本当に嬉しい。向こうが前半強いのは分かっていたけど、私もタフだから。ボーナスをもらえるようなフィニッシュをしたかったけど、仕留めることができればなんでもいい」とUFC初勝利を喜んだ。
ヘビー級 5分3ラウンド
アンソニー・ハミルトン vs. シャミル・アブドゥラヒモフ
ロシアのヘビー級ストライカー、アブドゥラヒモフは前回のUFCデビューで黒星を喫している。対するアメリカ人のハミルトンはレスリングをベースに持ち、UFC2勝2敗の戦績を残している。
1ラウンド、オーソドックスに構える両者。軽快なステップを踏むアブドゥラヒモフは、前に出て組み付きたいハミルトンに右ストレートや、頭を抱えての右アッパーを当てる。なかなか近づけないハミルトンは、残り1分のところで組み付いてボディロックを作ってヒザを当てるものの、テイクダウンにつなげることはできなかった。
2ラウンドも、組み付こうと前に出るハミルトンに対するアブドゥラヒモフのカウンターが冴える。ハミルトンはこのラウンドもテイクダウンを奪えないまま終わった。
3ラウンド。セコンドのグレッグ・ジャクソンに「カウンターを気にせず、前に出て3、4発コンビネーションを打っていけ」と指示を受けたハミルトンがパンチで前に出ると、両者の頭が交錯したせいかアブドゥラヒモフの額から出血。やや足が鈍って来たアブドゥラヒモフだが、このラウンドも出鼻をくじくジャブと右ストレート、アッパーを駆使してハミルトンにテイクダウンを許さない。顔を血に染めながら前に出るハミルトンだが、結局試合をグラウンドに持ち込めないまま試合は終了した。
判定は3-0 (三者とも30-27、29-28、29-28)で、終始スタンド戦を支配したアブドゥラヒモフに。前回のUFC初戦は緊張故にすぐにスタミナを失ってしまったというアブドゥラヒモフが、二戦目で本領を発揮した。