まぐれなどではなかった。TJ ディラショーがUFCバンタム級王座を奪い取った男ヘナン・バラオンとの再戦で見せたそのパフォーマンスは一度目のそれよりもより力強く、土曜日の夜にシカゴのユナイテッド・センターで開催されたUFNシカゴ大会のメインイベントでディラショーはバラオンを4ラウンドにTKOで粉砕した。 「自分自身のパフォーマンスを本当に誇らしく思うよ。」ディラショーは語った。「自分で考えていたよりもほんの少しだけもらってしまったけど、それもバラオが殺し屋だからさ。彼は強いよ。」関連コンテンツ:UFNシカゴ エンベッデッド:エピソード 1、エピソード 2、エピソード 3、エピソード 4 | UFNシカゴ大会フォトギャラリー しかしディラショーはバラオンの強さをまさに上回った。2014年の初めての対戦で、35戦無敗のバラオの9年間にわたる連勝を打ち砕いたカリフォルニアの若者は二度目の対戦では試合開始から試合終了までバラオンを圧倒し、MMA界最高のパウンド・フォー・パウンドの一人と言う名声を確かなものとした。試合が開始されると両手を下げ、あらゆる方向に動き回るフットワークでコーナーを飛び出したディラショーの動きは、ガードを高く挙げながら距離をつめるバラオとは対照的だった。序盤は数発のバラオの強打が命中するシーンも見られたものの、2分が経過するとディラショーの数発のパンチがバラオンを貫き、その後両者は金網際での組技の攻防にもつれ込んだ。バラオンが至近距離でのヒザ蹴りを数発命中させると両者は距離をとり、再び両者が打撃を交換し始めるとそこで自信を募らせたのはディラショーであった。ラウンド終了間際にバラオンの打撃が数発ディラショーに命中したが、それもディラショーの警戒心を呼び戻したに過ぎなかった。サクラメント在住のディラショーは2ラウンドが始まるとテイクダウンに飛び込んだ。しかしバラオンはこれを金網際で巧みに受け止めると両者は距離をとる。今度はバラオンがテイクダウンに飛び込み、ディラショーに尻餅をつかせたが、ディラショーは跳ね起きるように立ち上がりバラオンを金網に押し込むと、右のパンチを駆使してバラオの体力を削りにかかった。残り時間1分、ディラショーは距離感を完全につかみ、鋭い打撃でバラオンを血祭りにあげ始め、バラオンは前に出る事ができなくなってしまった。3ラウンドに入ってもディラショーの一方的な攻撃が続き、もはやバラオンが何をしてもディラショーが動じる事はなく、その都度バラオンの頭部に、そしてボディに鋭い打撃を叩き込み、犯したミスの代償を支払わせた。その後ディラショーは前に出始め消耗したバラオンを金網際に押し込むと、金網際でふらつくバラオンに鋭い連打を叩き込む中ラウンド終了のホーンが鳴り響いた。第4ラウンド、スイッチしながらの左フックがバラオンを直撃し試合の流れは決定的になった。棒立ちのバラオンにディラショーが一方的にコンビネーションを繰り出すと、レフリーのハーブ・ディーンが4ラウンド35秒に試合の終了を宣告した。この勝利で29歳のバラオンは二度目の王座の防衛に成功し、戦績を13勝2敗と伸ばし、28歳のリオデジャネイロ出身、ヘナン・バラオンは35勝3敗1ノーコンテストとなった。