メインコンテンツに移動
/themes/custom/ufc/assets/img/default-hero.jpg

ブランソンがホールを KO、マキシモ・ブランコはまさかの秒殺負け

日本時間2016年9月18日(日)に米国テキサス州ヒダルゴのステート・ファーム・アリーナで開催されたUFCファイトナイト・ヒダルゴのメインカードの試合レポート。

ミドル級 5分3ラウンド
ユライア・ホール vs. デレク・ブランソン




日本時間2016年9月18日(日)に米国テキサス州ヒダルゴのステート・ファーム・アリーナで開催されたUFCファイトナイト・ヒダルゴ大会のセミ・メインイベントではミドル級9位のユライア・ホールと同級10位のデレク・ブランソンによる一戦が実現。打撃戦ではホール、組技ではブランソンが有利と予想された本戦は、わずか1分41秒でブランソンによるKOという衝撃的な結末を迎え、試合を見守ったファンに衝撃を与えた。

ホールを衝撃的なKOで葬ったブランソンはこれで4連続KO勝利。試合後には戦前の両者の確執に関して「ラブもヘイトも俺が悪いんじゃないぜ。とにかく必死に練習して試合をしただけさ!」と語り、「オクタゴンの中でユライアをフィニッシュしたのは俺だけだろ? 俺には次の挑戦者の権利があるだろう。タイトル戦をやろうじゃないか!」とミドル級タイトル挑戦をぶち上げた。

距離が詰まると即座にテイクダウンに飛び込んだブランソンだったがホールは素早くこれに反応し相手を差し上げる。相手を突き放し、オクタゴン中央に戻ったホールが得意の打撃戦を繰り広げるかと思われた矢先、ブランソンのオーバーハンドに反応したホールが不用意に相手のパワーサイドに回ってしまう。これを見逃さなかったブランソンはそのまま距離を詰めると左フックを強振!体の開ききったホールもとっさに右フックでカウンターを合わせようと試みたものの、これは虚しく空を切り、ブランソンの猛烈な左がその顎先を捉えるとホールはその場に崩れ落ちた。

なお、この一戦でデレク・ブランソンは16勝3敗、ユライア・ホールは13勝7敗となっている。

ライト級 5分3ラウンド
エヴァン・ダナム vs. リック・グレン




互いにサウスポーの両者だが、ダナムが細かな出入りで距離を制すると、何度も流れるようなコンビネーションを披露。相手の意識を顔面に集めると、両足タックルで容易くテイクダウンを成功させる。至近距離、そして時折立ち上がっては飛び込みながらのパウンドと豊富なアタックを見せるダナム。一瞬の隙をついて反転して立ち上がったように見えたグレンだったが、これはダナムの誘いだったか、ダナムは即座にその背後を奪いチョークを食い込ませる。しかしグレンもこのチョークに対し背中をずらしてエスケープしてみせると会場を盛り上げた。

顎を引いてコンパクトなワンツーで前に出るグレンだが、ダナムは冷静に両足タックルでこれを切り返す。ダナムの上からのダース・チョークを相手の腰を押して脱出したグレンは攻防をスタンドに戻すがダナムはグレンを金網に押し付け細かな打撃で削りにかかる。残り時間2分、ダナムは攻め疲れかやや動きが落ちたようだ。互いに至近距離で激しくパンチを交換するがともに決定打を当てることはできない。残り時間22秒でダナムのローブローによって試合は一度中断。互いに激しくパンチを振るい合う中、第2ラウンドが終了した。

ワンツーで距離を詰めたダナムが両足タックルに飛び込むが、グレンは金網際でこれを受け止める。グレンは度々ダナムのタックルを差し上げ、そのテイクダウンを阻止するが離れ際にはダナムのヒジとヒザを被弾し、ダナムの試合巧者ぶりが垣間見える。しかしラウンド中盤を過ぎるとダナムが目に見えて失速。手数は繰り出すものの、体は流れてその攻撃に序盤の威力は見られない。互いにふらつきながら渾身の打撃を振り回す両者に会場は大声援をおくる。試合終了間際にグレンがまさかの浴びせ蹴りを披露。これをかわしたダナムがアームバーを狙ったところでライト級の激闘が終了した。

判定は30-27のユナニマス判定でエヴァン・ダナム。UFC17戦目の豊富な経験を活かした戦いぶりで、その戦績を18勝6敗と伸ばした。一方、UFCデビュー戦でその不屈の闘志をファンに印象付けたリック・グレンは18勝4敗1分と戦績を落とした。

ウェルター級 5分3ラウンド
ホアン・カルネイロ vs. ケニー・ロバートソン




試合開始後早々に金網際で組み合った両者だが、この攻防を制したのはカルネイロ。すぐに双差しのポジションを奪うとロバートソンをマットに引きずり倒す。しかし体をうまくずらしたロバートソンがトップに収まると、カルネイロはすぐに潜りスイープから相手を担ぎ上げると攻防をスタンドに戻すことに成功する。ガードを上げずに頭を振りながら伸びのあるパンチを繰り出すロバートソンに対し、カルネイロはしっかりとガードを上げてパンチ、そしてミドルキックを繰り出しながら組みつくチャンスを伺うがロバートソンは相手のタックルことごとく跳ね返す。

打たれ強さに絶対の自信を持つロバートソンはカルネイロの右オーバーハンドに撃ち抜かれてもニヤリと笑うだけその前進を緩めない。カルネイロが見事な両足タックルを成功させるが、ロバートソンが鮮やかなフックスイープで切り返し、トップポジションを奪取、さらに相手にのしかかるように圧力をかけながら細かくパンチと肘を落とし続ける。残り時間1分、相手をがっちりと引きつけたカルネイロが風変わりなスイープを決めるとそのままフル・マウントを奪雨がロバートソンは相手を引き付けパウンドを許さなかった。

相手のパンチを意に介さず前に出続けるロバートソン。カルネイロのパンチを被弾しても笑っている。カルネイロも相手の打たれ強さと強打を警戒してか、手数が少なくなってしまう。時折ロバートソンのパンチがカルネイロの顔面を捕らえるシーンも見られるが、カルネイロは無理をせずに大きく距離をとって態勢を立て直す。互いに決め手のないまま、両者は最終ラウンド終了を告げるブザーを聞いた。

互いに相手の長所を封じるような判定の難しい一戦は29-28ロバートソン、そして30-27、29-28でカルネイロとジャッジの判定はスプリット。ともあれ、この勝利で古豪ホアン・カルネイロは21勝10敗とウェルター級復帰戦を白星で飾り、ケニー・ロバートソンは15勝5敗となった。

ライト級 5分3ラウンド
クリス・ウェード vs. イスラム・マカチェフ




スタンスを左右にスイッチしながら様子を見るようにしっかりとガードを固めたウェードは中間距離でのローキックで距離を取っていたが、マカチェフが遠い間合いからの素早いシングルレッグで飛び込むと、残り時間3分30秒でハーフ・ガードを奪取。マカチェフが素早くポジションをマウントへ進め、アームバーを狙うとウェードが反転してトップを奪い返す。間髪入れずに繰り出されたマカチェフのトライアングル・チョークに捉えられたウェードだが、ウェードはその屈強な肉体でタイトなトライアングルを堪え続け、残り時間1分少々でこれを振りほどく。ウェードが先ほどのトライアングルで脚を使い切ったマカチェフからハーフ・ガードを奪い、右のヒジを数発落としたところで第1ラウンドが終了した。

中間距離からマカチェフが片足タックルに飛び込むと、ウェードはその首をギロチンに抱えて締め上げる!このギロチンはがっちりと決まっているようにも見えたが、マカチェフは脚を抜きながら仰向けに引き込み、さらにブリッジを打ってウェードからサイドポジションを奪取!強引に立ち上がるウェードの背後についたマカチェフは、一度は振り落とされたものの、その後は丁寧にポジションをキープしながらプレッシャーをかけ続ける。ウェードが強引に前転し、ヒール・ホールドを狙ったところで第2ラウンドも終了。

やや近い打撃の攻防から胴タックルで組みついたマカチェフがそのまま両足タックルを成功させる。ウェードは右へのスイッチを試みるが、マカチェフはこれを察知すると頭を上げてそれを許さない。その後のスクランブルの攻防も制したのはマカチェフ。マカチェフはウェードのギロチンから首を引き抜くと残り時間2分でバックを奪取!背後から相手の胴にに4の字フックを組んだマカチェフはしつこくチョークを狙い続けたが、粘るウェードを捉えることは最後までできなかった。

ジャッジの判定は29-27のユナニマス判定でイスラム・マカチェフ。これでロシアのマカチェフは13−1と戦績を伸ばし、勝利街道に復帰。一方、ニューヨークのクリス・ウェードはUFCでは初敗北を喫し、プロ通算戦績は11勝3敗となった。

フェザー級 5分3ラウンド
チャス・スケリー vs. マキシモ・ブランコ



試合開始とともに互いに走りこみながらジャンピング・フロントキックとともに交錯した両者。この衝突を制したのは地元テキサスのチャス・スケリーだった。吹き飛ばされて尻餅をついたブランコがすぐにタックルに飛び込むとスケリーはブランコの首をギロチンに捉えて締め上げる!ブランコが角度を変えてギロチンを防御すると、スケリーはすぐにダース・チョークに切り替える!これに対してブランコも仰向けになりながら両足を振って必死に肩が抜ける方向へと脱出を試み続けたが、1ラウンド19秒、ついに脳への酸素を遮断されたブランコが失神。レフリーのハーブ・ディーンが試合の終了を宣告した。

この勝利でチャス・スケリーは16勝2敗と戦績を伸ばし、マキシモ・ブランコは12勝8敗1分1ノーコンテストとなった。なお、19秒によるサブミッション決着は、UFCフェザー級史上最速のサブミッション決着記録となった。