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フラッシュバック:”レスナー vs. カーウィン”戦を振り返る

 

Relive Lesnar's amazing comeback vs Carwin at UFC 116 (Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)

日本時間7月10日(日)開催予定のUFC 200では、ブロック・レスナーがオクタゴン復帰を果たし、マーク・ハントと対戦する。この大会はすでにMMA界隈(かいわい)で話題沸騰となっているが、これと同じくらいの大騒ぎになったのが2010年7月3日、MGMグランド・ガーデン・アリーナで、ブロック・レスナーがシェーン・カーウィンから挙げたあまりにも鮮やかな勝利であった。その夜の様子は次の通りだ。

UFC 116:レスナー vs. カーウィン

MGMグランド・ガーデン・アリーナで行われたUFC 116のメインイベント、最初の数分間を見る限り、シェーン・カーウィンが強烈な打撃でブロック・レスナーの手中にあるUFCヘビー級タイトルを強奪することになるのかと思われた。しかし、レスナーは驚くほどのハートと回復力、そして鉄のアゴで第1ラウンドを生き残ると、第2ラウンドに関節技で一本勝ちを奪い取って大会を締めくくり、ベルトは最高のヘビー級ファイターの腰にとどまったのだった。

憩室炎(けいしつえん)によりほぼ1年間欠場を強いられていたレスナーは「今日の勝利は自分で勝ち取ったものではない」と語っている。「家族やドクター、トレーニングパートナーやスタッフのおかげなんだ。自分は恵まれている。キミらの目の前にいるのは謙虚なチャンピオンだ。とはいえ、オレはこのあたりでは一番の、とんでもないタフ野郎だがな」

 



ゴングが鳴ると、カーウィンとレスナーは慎重にサークリングを始める。レスナーがジャブを放つが届かない。レスナーが距離を詰めたところ、カーウィンが右をヒットさせる。レスナーはテイクダウンを狙うも、カーウィンに切られる。その後の攻防の中で、カーウィンのアッパーカットがレスナーをぐらつかせ、レスナーはオクタゴンに倒れこむ。カーウィンの追撃パンチにレスナーは対応できないが、レスナーにとどめを刺すには至らない。一瞬意識を戻したようなレスナーがカーウィンのヒザを極めようとするが、逆に潰され、再びマットに押さえ込まれて攻撃を受ける。左目の上をカットしたレスナーは顔面を血に染めつつも、激化するばかりの攻撃に耐え、レフリーのジョシュ・ローゼンタールに試合を止められないようにディフェンスを行う。残り時間が2分を切って、レスナーがようやく動きを取り戻し立ち上がる。両者がフェンス沿いで組み合う中、今回はレスナーのヒザが強烈にヒット。カーウィンも終盤のレスナーのテイクダウンを防ぐ。終了のベル。ここから試合が新しく始まり直す予感がする。

「殺してやるつもりでいった」とカーウィンは振り返っている。「でもヤツはとんでもなくタフだった。力が入りすぎてしまったね」

「まずは猛攻をしのがなければならなかった」とレスナーは語る。「ヤツのパンチは強烈だったよ。でも、ヤツが疲れてきているのも分かった。1発1発の打撃がだんだんと弱まっていくんだ。だから、やらせておくしかなかった」

第2ラウンドのスタートで、レスナーは笑っていた。ベルがなると両者はグローブを合わせた。今度はレスナーが先に仕掛け、右パンチは空振りしたものの、その後のテイクダウンが功を奏する。グラウンドでコントロールを握ると、レスナーは残り3分強で肩固めを極める。どうにか技を解こうとしていたカーウィンだったが、結局2分19秒、タップアウトしたのだった。

「呼吸をするスペースは十分にあると思った。でもヤツが深く沈み込んできたから、気を失ってしまった」とカーウィンは語っている。

これでレスナーは戦績を5勝1敗、カーウィンは12勝1敗とした。