2016年7月31日にジョージア州アトランタのフィリップス・アリーナで開催されたUFC 201プレリム前半戦の試合レポート
ウェルター級 5分3ラウンド マイケル・グレイブス vs. ボヤン・ベリチコビッチ オーソドックスに構えたグレイブスがゆったりとした動きでテイクダウンのフェイントを見せる。ベリチコビッチは低い構えでボディ・ストレート、そして強烈なインローでグレイブスを押し戻し、時折パワーサイドへと下がる相手にワンツーを試みる。3分が経過したところでグレイブスがこの試合で初めてタックルに飛び込むが、ベリチコビッチはこれをしっかりと差し上げると体を入れ替え、たやすく相手を突き放す。ラウンド終了直後にはスタンスをスイッチしたものの、グレイブスは距離を詰めることができない。 早いタイミングで片足タックルに飛び込んだグレイブスはこれを成功させるとするすると相手の背後に回り込み、金網際で相手のバックを奪取する。相手を前に振り落とす素振りから、側転のようにして相手との間に空間を作ったベリチコビッチだが、グレイブスは丁寧に食い下がりながら、再び相手のバックを奪うとしつこく相手の首を狙い続ける。残り時間15秒、チョークを難しいと判断したグレイブスはポジションを切り替えパウンドを狙うが、ベリチコビッチはここもうまく相手の手首をコントロールしてダメージを許さない。 最終ラウンド、まさかのテイクダウンを試みこれを成功させたベリチコビッチだが、グレイブスはたやすく相手を振り落としトップポジションを奪い返すとすぐさま相手のバックに回り込む。残り時間3分、乗りすぎのグレイブスを前に振り落としたベリチコビッチは得意のスタンドで反撃を仕掛けたいところだが、グレイブスが片足タックルで飛び込み相手を金網に押し付け時間を稼ぐ。明らかに動きの落ちたグレイブスに対してベリチコビッチは回り込みながらの打撃で挽回を図るが、両者は再び立ちレスの攻防に陥る中で試合の終了を迎えた。 ジャッジはこの一戦を30-27、 28-28、そして28-28のマジョリティ・ドローと評価。このため両者ともに戦績を伸ばすことができず、セルビアのボヤン・ベリチコビッチは14勝3敗1分、そしてオハイオ生まれのマイケル・グレイブスは6勝0敗1分けとなった。 ライト級 5分3ラウンド セザール・アルザメンディア vs. ダミアン・ブラウン ジャンピング・ラウンドハウス、そしてジャンビング・ニーを織り交ぜながらリーチ差を生かして鋭いワンツーを繰り出すアルザメンディアだが、ブラウンはジリジリと距離を詰めると鋭いワンツーでアルザメンディアをマットに殴り倒す!猛烈なパウンドとともに躍り掛かったブラウンのパウンドの嵐の中でアルザメンディアは相手の右足をヒールフックに捉えてなんとかこのピンチを凌ぐと攻防をスタンドに戻すことに成功する。アルザメンディアがダメージからはほぼ回復したように見えたその直後、アルザメンディアのジャブの打ち終わりにブラウンの2発の右ストレートが立て続けにその顎を撃ち抜いた。後方に大きく倒れこんだアルザメンディアはその後のブラウンのパウンドにはガードを固めるのが精いっぱいで、レフリーのマーク・ゴダードが試合の終了を宣告。試合時間は1ラウンド2分27秒だった。 素晴らしいTKO勝利を記録した豪州のデミアン・ブラウンはこれで16勝9敗、一方パラグアイのセザール・アルザメンディアは7勝3敗となった。